なんとなく人生KO日記

ぺけぺけぺけぺけ

対エスキモー戦争の前夜 その2

2005-11-30 06:00:51 | 半端な日常
 三田祭を学校公認の休日としてウハウハな日々をお過ごしになられたK大生も、

 オイオイ普通に学校行ってるより厳しいスケジュールなんだけどーゆーことだ?
 という不条理な思いにモンモンとされたK大生も、

 思っていることはみな同じはずでしょう…


 
 何で学校始まるの?


 そう、お祭りは終わり通常授業がすでに始まっているのです。

 学校ダルいなあ…_| ̄|○

 
 教授は通常通り授業を行い、

 学生は通常通り出席して、

 人生KOは通常通り自主休講する、と。


 俺、結局学校行ってねえじゃん。



 いつもどおり更新しない俺のブログなんで少し忘れかけてんだけど、

 いろいろ考えさせられるディベートの試合があったので振り返ってみよう、

 なんて前回言ってた気がするね。

 なので以下忠実に試合を再現してみようかと。

 ま、途中で飽きて下ネタを言い続ける哀れなピエロ、というよりどエロと化すのだけど。きっと。

 ちなみにテーマ

 To have a pet is better than to have a girlfriend or a boyfriend

 だよ。

 

 試合を振り返る前に今回のディベートの試合の形式について説明…

 ま、大して面白くないから読み飛ばしちゃってくれても可。

 
 2対2のチーム戦で、
 一つの論題をめぐって二つの立場がぶつかり合う形式で、
 審判が勝敗を決定する。
 1人持ち時間は6分程度で、
 両チームは交互にスピーチを行い、それを3回繰り返す。

 といった感じ。実際のディベートをかなり簡略化したからかなり違うのだけど、

 大事なのは形式よりも中身でしょ!

 つーわけであんまり気にしないで頂戴。お願いします。

 
 なんてやってたらダルくなってきた。

 なんか時間も遅いし。アイコラ探ししなきゃいけないし。

 つーわけで試合の内容は次回で。

 別に引っ張ってるわけじゃなくて、単にダルいだけ。

うわ俺、駄目だなおい。



 今日の結論
1.11月は結局全部週末が潰れ、若干ノイローゼ気味だったよ。

2.でも明後日から12月!

3.それはそれで鬱_| ̄|○

4.どーでもいいけどmp3購入したよ!

5.問題なのは、付属のソフトが故障してて、最初に入れた曲以外はいらないことかな。

6.というわけで、俺のmp3は当面のところ
t.A.T.u.川本真琴を奏で続ける地味な運命に…

7.ああ、応用情報処理の課題やらなきゃ…

8.そういえばmixiなんぞ始めたものだから、このブログを見てくれる人が増えて、
 それはとてもとてもありがたいのですが、
 問題は、このブログを始めてみた人が内容を信じてしまい、
 人生KO=変態
 といった図式を成立さてしまうことなのですが、
 ま、このブログがあろうとなかろうと
 人生KO=変態
 の図式は成立しているから、やっぱり問題ないか。

9.でもこのブログの内容は基本的に嘘。

10.たまに『どうしてブログで嘘日記をすることにしたの?』と聞かれますが、
 俺の本当の生活なんてつまらないからおもしろくならないの。だから嘘日記。

11.あんまりうまくはぐらかせてないけど、それはそれでよし。

12.なんか空が明るくなってきたし。

13.つーわけでチャオ!


   


 
  

 

対エスキモー戦争の前夜 その1

2005-11-19 19:21:57 | 半端な日常
 特に意味もなく頭を丸刈りにしたところ、

 母がホロリと涙を流し、

 そんなお前に育ててしまった母さんをどうか許しておくれ!

 と泣きじゃくる夕方。そんなに変か?

 俺も夕方と一緒に落下してしまいたかったよ…



 最近休みがない。

 土日が試験だの、試合だのと気がつけば何かを試し合うWEEK END。

 きっと社会に広く認めてもらうために試される機会を作っているのだろうね。

 でもやっぱり疲れる。癒されたい…

 と見も心も乾ききった30代OLのような心境だよ。

 
 ここはやっぱり恋人にアホ程甘えまくって、甘えられて、心地よい共同幻想に身を浸すか、

 さもなくば、

 帰宅し玄関ドアを開けるな否や駆け寄ってきてくれる可愛いペットをなめたり、なめられたりする甘い閉塞空間の住民になるか…

 なんて悶々としていたらなんとそれがディベートのテーマに!!

 

 テーマ

 To have a pet is better than to have a girlfriend or a boyfriend


このお題に対して右、左に分かれてバトルしたわけなんだけど…こういうお題って難しい。

 極端な話、茄子と葡萄、どっちが好きかはっきりさせろ、みたいなことだし。ま、俺は葡萄なんだけど。


 ま、そんなこんなでディベってきたんだけど、ジャッジの判定に納得いかねえ。

 その理由をくどくど述べるよりも、

 実際の試合がどんな感じだったかを書いた方がわかりやすいと思うのでそうするよ。

 でもフランス語検定試験が近いので次に。チャオ!


 今日の結論
1.まさかのmixi加入。自分でもびっくり。

2.でも俺、あんまりパソコンしてるわけじゃないからどーなるかわからないけど。mixiから、自然消滅とかありうるぜ。実際。

3.仏検近い、とか言いながらブログやってるし。駄目じゃん。

4.でもフランス語の勉強と言い張り(誰に?)、フランス映画しか見ないのもどーかと思われる。ペンも握らず。

5.『WASABI』の広末最高!

6.前回のタイトル『恋は幻』は東京事変の修羅場のカップリング。よい。

7.でもあまりに『修羅場』を聞きすぎて飽きた。今は槇原敬之が歌う『traveling』がすごい勢いでかかってる。

8.たまにマイケルジャクソンの『Bad』がかかり自分でもびっくり。

9.ヒロスエといい、マイケルといい、奇行をお家芸とするタレントが大好き!


 

恋は幻

2005-11-11 23:46:42 | 大好な日常
 この世のどこかに住んでいる。そうあの地平線の向こうに住んでいるという。

 その容姿、天使もうらやみ見目麗しく、

 そのお声、神も聞き惚れる鈴の音に似て、

 その心、世界を包み込む柔らかいオーロラの如し。



 その名はシロガネーゼ。


 というわけで行ってきました白金へ。先週の日曜。国連英検という名目の元に。

 会場は明治学院大学で、目黒からバスで8分位かな、意外と近い。

 当然のように集合時間を大幅に遅刻して会場に到着して教室に向かう。

 60人くらいの部屋に30人くらいしかいなくて、

 自分の試験よりも国連英検の存続の方が心配になった。

 受験生は高校生らしき人からおっちゃんまでいたけど、シロガネーゼはいないみたい。

 と思ったらいた。

 センスのよさとリッチなライフスタイルを感じさせるファッション。大人の余裕か。

 
 そして幸か不幸か、国連英検は全席自由でどこに座ってもOK。

 さらにシロガネーゼの周りに人はなし。
 
 行くか?俺。

 と沈思黙考する俺だが、

 おそらくその日で一番頭を使った瞬間であったに違いない。

 
 するとそこはかと漂う都のかほり

 ヤツだ!

 香りに導かれるままにシロガネーゼの前に座る人生KO。

 この緊張感をどこにもって行けばいいのかわからぬまま試験開始。 

 しかしスメルトリップから覚める気配は微塵になし。

 いかんいかん。とばかりに試験に着手。



 コツコツコツコツ。

 後ろの席のシロガネーゼが立てる文字を書く音。

 何だかゾクゾクする。

そう、俺は音に萌える男。 

 好きな人の声はもちろん、歩く足音すらも愛おしいと思う性癖がある。


 視覚、聴覚、嗅覚の三要素によるシロガネーゼの揺さぶりで試験開始5分にして問題用紙をめくれてない。

 次は触覚にトライ、なんてバカなことを考えている場合でもないし、

 さっさと問題やった。


 

 試験終了5分前。

 問題の見直しをやる振りしながら、

 シロガネーゼと裸でトランプゲームに興じるという妄想で時間をつぶす。

 すると

 ズーズーズー、と何かをすするような音がする。

 イビキであることがわかった。

 俺もイビキをかくので言いたくはないが、

 何も試験会場でイビキをかくこともないだろ。

 一体どこのバカがイビキやねん。

 と思って耳を澄ましていると、

 俺の直後が音の発生源であることが判明。

  シロガネーゼ!


 100年の恋もイビキの音一つで冷める俺はドライな人間なのでしょうか?

 

 

 シロガネーゼ幻想という夢からも覚めて、

 試験終了の鐘が鳴ると現実世界に呼び起こされた気がした。

 雨の中、1人濡れて帰った。




 今日の結論

 1.理想と現実のギャップの原因って、過度な期待と無知に起因すると実感。

 2.音に萌えるって話を友達にしたところ、『変態!』とバッサリ。

 3.変態なんですかねえ…

 4.前回のタイトル『修羅場』は椎名林檎率いるTOKYO INCIDENTSの新曲の名前。

 最近はコレしか聞いてません。聞けません。聞く予定もありません。飽きるまでは。

 

 

 

 


 


 

修羅場

2005-11-09 23:53:16 | 素敵な日常
 いやはや気がついたら11月なわけなんですけど、皆様いかがお過ごしでしょうか?


 さて…

 2年の初めには、『1年の最後はダラついたから、二年目こそはヤル気出してフルタンは常識、無遅刻無欠席で行こう!』

 なんて心密かに思っていたのですが、図書館情報学専攻の数少ない友達数名から

 『お前(人生KOのこと)、図書情の遅刻ランキングでブッチギリ1位だぞ。

 遅刻キングの座とハードゲイのポジションゲットで二冠だな!』

  と非常に有り難くない、むしろ在り得ない賛辞を受け取ることになろうとは…

 フルタンだの無遅刻無欠席なんて口走っていた夢見る頃も過ぎて、

 留年休学放塾処分エイズなどといったしょっぱいワードが口をついて出る今日この頃な俺です。



 とりあえず何から手をつけたらいいのかな?遅刻?ズル休み?ハードゲイ?

 どれも難しい問題で俺の手には余りそうです…遅刻、ズル休みは俺のライフワークですし、

 図書館情報学における

 人生KO=HG


 という方程式も崩せそうにありません。

 


 ああ、誰かいい知恵ありませんか?ということで部活の先輩に尋ねたところ、

 『そうねえ…とりあえずHGと差別化を図ればいいんじゃないかしら?

 本物のHGはゲイじゃないらしいから、

 アンタゲイになっちゃいなさいよ!

 先輩…その解決策は別の問題が浮上しちゃいます!!

 

 というわけで、2年になっても俺の人生はやっぱりKOなのでした。

 よし、3年になったらフルタンで…(以下略)


 
 今日の結論

 1.ある先生と『次は必ず遅刻しません!』と約束を交わしたのですが、やっぱりしちゃいました。

 2.先生が出欠の時に小声で『約束したのに…』とポソリと呟いたのが、とても可愛らしくて、朝からラッキー。
 
 3.早起き三文の得?

 4.でも結局先生との約束は守れてないから別にラッキーではないか。

 5.ちなみにアドバイスをくれた先輩はです。

 6.前回のブログのタイトル『FLY、DADDY、FLY』は映画のタイトル。V6の岡田くんと堤 真一が出てる。でもMVPはどう考えても格闘家の須藤 元気。あんなに憎たらしく、気持ち悪く、恐ろしく悪役を演じられる彼の才能に拍手!やはり哲学書を読む格闘家は一味違うということか。



 

FLY、DADDY、FLY ⑤

2005-11-07 22:27:48 | 連続な日常
 ヤバイっス。血尿が出ました。親父の。嘘。うわあ嫌な嘘。


 なんて出だしも嫌ならば、世の中嫌なことだらけ。じゃあ、いっそ楽しんでみる?ってな感じで。軽く読み飛ばしていただけたらコレ幸いなり。

 つーわけでいよいよ完結『FLY、DADDY、FLY』。だって引っ張り過ぎって怒られたので。俺も終わらせたいよ。あと、E君が照れるから早く終わらせてって言ってくるんだけど、照れてる場合じゃないから!彼女に泣いて謝れ!!

 じゃ本編。あらすじはテキトーに前の見て。友人Eに騙され歌舞○ロックスのライブに連れてこられた人生KO。自腹。金返せE。それもこれも同じサークルにいる女のため。しかし女は他の男とライブに来ることに。つーか歌舞○ロックスのライブがデートってどーよ?あと、E君ストーカーは犯罪行為だよ。そんなこんなでテンション上がりまくりのE君はライブハウスで1人、裸の大将ルックで隣の俺は民族衣装で、もう何がなんだかわかんない。E君はずっと時報のマネしてるし。そんな話。





 とりあえず知ってる曲なんてないんだから楽しめるわけはない俺は、Eの犯罪メータが振り切れるのを警戒してばかりいた。Eは相変わらずキョドりまくり、狭いライブ会場でただ1人、半径50センチの自由領域を確保し続けていたが、見つからない。なんかEの顔がドス黒くなってる。ヤバイ。ヤツ、切れる。やつの怒りポイントが1000点くらいになってそろそろMDプレイヤーあたりと交換できそうになったところで、ライブのテンションも上がりいよいよ佳境に。


 O・E・DO!O・E・DO!


 Eが切れた。やつの怒り矛先はなぜか歌舞○ロックスへと向かったようだ。うるさいホールでも響き渡るやつのオエドコール。うわあ、絶対ポリス沙汰だあ…と思っていた俺はEの暴走を止められなかった自己嫌悪を感じつつ、どう逃げるかをずっと考えていたが、ボーカルの人はEのコールを猛烈なファンのアピールと解釈したらしく、ノリノリで『O・E・DO』宣言。歌うらしい。はあ…そうっスか。


 ボーカルが『O・E・DO』の振り付けを軽く指導した後に、頭を猛烈に上下に振りながらギターを弾き始めた。ああ、こいつはを上下に動かすんだなあ。しかしあんなに頭振り回したら目が回って演奏なんて出来ないだろ?でもできてんのはやっぱプロだね。ま、口パクの可能性も否定できないけど。


 『O』で両手を頭上にピンと伸ばし、『E』でその手を胸の前で交差させ、『DO』で手を広げスマイル。たしかこんな感じだったと思う。だれがやるかいな。なんて思ってたら、みんなやるの!?E、お前もか!!だめだ、こいつらラリってやがる。じゃあ、俺もやるか、なんて思ってやってみると結構楽しかったり。世の中わかんねえ。


 ふと横を見るとEがおとなしくしてる。なんだ?様子はおかしいが、うかつに話しかけるとまた時報の刑に処せられるし。Eの視線の先を見やると『O・E・DO』のリズムに合わせてキスしてる馬鹿ップルがいやがる。正気か?そのあまりのシュールな光景に思わずマッキーの『SPY』が流れ始めた。シャレになんないよ なんないよ 悪い夢ならば 早めに醒めてと 呪文のように 叫んでる。



 








 違う。コレ俺の脳内で流れてるんじゃない!Eが歌ってるんだ!!と、そこで『SPY』の歌詞を確認する。たしか、恋人の浮気現場を目撃する話だ。それでシャレになんない、なわけだけど、俺にして見れば、『O・E・DO』のリズムに合わせてキスしてる方がシャレになんない。まだやってるし。しかし一番シャレにならないのはEだ、意中の女が目の前でどこの馬の骨とも知れない男とチュッチュしてるわけだし。そりゃシャレにならんわい。なんだか俺までグッときた。何か浮気されてた時期がフラッシュバックのように蘇ってきた。なんだろう、コレ?なんだろう…


  O・E・DO!O・E・DO!


 Eは号泣していた。そして叫んでいた。それはこの世のどんな音よりも切ないバラードだった。不器用な男のたったひとつのバラードだった。O・E・DO!俺も号泣した。そして叫んだ。O・E・DO!もう何も見えはしない。歌うことで精一杯だった。俺は友を、『漢』と書いてオトコと読ませるこの馬鹿男、いや漢馬鹿のために歌うことしか出来なかった。そしてそれでよかったのだと思う。男に会話はいらない。ただともに叫べばよいのだ。O・E・DO!と。


 民族衣装と裸の大将の声援、というより怒号、というよりヤジはどう考えても迷惑以外の何者でもないはずなのだが、ボーカルの連獅子男はヒートアップ。赤い髪を振り乱してO・E・DOを歌い狂っている様子がいとをかし。

 
 会場の盛り上がりは最高潮になって、まるで宗教のセミナー。連獅子男の一挙手一投足に合わせて会場は一体となっていた。そしていよいよ最後のO・E・DO!でみんなが一つになった。ある者は感涙にむせび鳴き、ある者は昇天し、あるの者は失禁する常軌を逸したライブは最後のドラムロールで曲の終わりを長引かせる。そして最後に会場全体でジャンプしてジャーンで終わりカタルシス、はずだった。ドラムロールが終わり会場全体でジャンプはした。歌詞どおり、空を飛ぶ!町が飛ぶ!だったのだけど、問題なのはドラムロールが終わりみんながジャンプしてステージ上を見ると、なんか変なことになってるんスけど。


 
  ||
 Λ||Λ
( / ⌒ヽ
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 ∪ 亅|
  | | |
  ∪∪
   :
   :

 ‐ニ三ニ‐




 それはなんとも奇妙な光景だった。天井から赤いヒモをたらし、首を吊っている連獅子が!!どうやらカツラが天井の出っ張りか何かにひっかかって、擬似首吊りを敢行してしまっていたのだ!!やべえ、上には上がいる!もうわけわかんねえ。俺は一体どうすればいいんだ!!帰ればいいんだよ(←神の声)というわけで帰宅しましたよ。もう何もかもどうでもいい。ただ五反田で降りることは二度とない、これだけは確かだと思います。


 えっ?Eはどうなったかって?元気だよ。ただ、家でえんえんとCDを焼く人になってはいますけれど……

 

 今日の結論
1.話にぜんぜん関係ないけど、ジョージ朝倉は初期の作品が素敵だよね!!

2.本当に関係ないや。



 

FLY、DADDY、FLY ④

2005-11-01 00:09:06 | 連続な日常
 ああ、ブログ書いてる場合じゃねえ!!

 11月はクレイジー。ディベートの大会がとりあえずあって国連英検、でTOIEC-IPがあってSMクラブ体験リポート、で、またディベート大会。で、フラ語検定があって、三田祭で詐欺して、教習所行って、幼女監禁がバレてポリスに捕縛。親号泣。とまあ、いくつか嘘を交えながら以上11月の予定でした。

 
 前回のあらすじ

 はめんどいので前回のを適当に見てくれたらそれはそれでアリかと。
 ただ言えることは、友人が急に時報と化したら、あなたはどうする?



 もう全てがどうでもよくなった俺は早く仕事を片付けて帰ってクソして寝たかったので、とりあえずEの後ろを無言で付いていく。何があったかしらないけど、今日のEはいつものEじゃない…!ひょっとしたら地球に1万は入り込んでいる宇宙人か?EはレベルEなのか?そしてお前はなぜライブハウスに行くんだい?ライブハウス『ポル・ポト』。ポル・ポト!?あのポル・ポトなのか?俺も虐殺されるのかい?もう全てが意味不明。俺はどこから夢を見ているのかしら?高円寺の飲み屋赤提灯で絡まれたあたりか?それとも店員のヌルちゃん(ミャンマー代表)に「シャチョさん、シャチョさん(ヌルちゃんは男性客をシャチョさんと呼びます)今オススメの料理あるよ。おいしいよ。注文する?あと楽しいセミナーがあるよ。ついでに注文する?」ヌルちゃん、ドサクサにまぎれて宗教の勧誘はやめてくれ。とかなんとか言って楽しい会話を繰り広げていた時か?わからん。しかしとりあえず今は現実だ。だってライブハウスの受付で2000円払ったもん。ドリンク代は別でさらに900円。高い。常に人間の目を見開かせるのはだよ。実際。


 おいE。歌舞伎文化の会じゃないのか?とコリン星人のEに尋ねると、くるりと後ろを振り向き目を規則正しく上下にさせる。また時報なのか?そうなのかE!?混む人ごみを掻き分けホールに分け入ると全てがわかった。確かに歌舞伎だよ。ああ、歌舞伎だとも。ただし歌○伎ロックス。


 知ってる人は知ってるだろうけど、昔『O・EDO』とかいう歌でヒットしたが、その後鳴かず飛ば…活動を控えめになされているロックバンドなのですけれど、それはないだろE!!歌舞伎文化の会、なんて奥歯にものが詰まったようなボカした表現はこのためだったのか。しかし、いまどきこのバンドのファンをやってるEの意中の女もすげえな。ちょっと興味湧いたよ実際。変な女性が好きなので。限度はあるけど。スカトロさんはNG。

 
 ライブはそこそこ盛り上がっているみたいで結構ですねってな感じで俺帰りたいって気まんまんなんだけど、Eはそんな俺に気付かず意中の女をサーチしている。キョドリ過ぎだよ。しかもライブ会場で1人裸の大将ルックの元気印馬鹿はまあ目立つから。野に咲く花のように風に吹かれて飛んで行ってしまえ。スタバでの通報経験もあり、警察沙汰に敏感になっている俺はとりあえずEを見張ることにした。だって面会に行くのめんどいもん。


                     (続く)