『銀色の道』という曲があります。
作詞塚田茂、作曲宮川泰で、1966年の曲です。
「遠い遠い、はるかな道…」
「ひとりひとり、はるかな道…」
「続く続く、はるかな道…」
1,2,3番の冒頭の歌詞を見る限り、
困難な現実に立ち向かわなければならない、厳しい状況がうかがえます。
しかしその先の、はるか先に見える景色は、
「近い近い夜明けは近い、銀色のはるかな道」であると続きます。
「宇宙戦艦ヤマト」の作曲者でもある宮川氏は、子供のころ北海道にいた時期があり、
当時の厳しい生活と懐かしく故郷を思う心情がこの歌詞から呼び起こされたそうです。
この曲もそうですが、彼の曲にはマイナーなメロディでも心を高揚させるような力強さがあります。
はるかな道を歩んできたその道のりが険しいものでなければ、
多くの人々に愛される音楽を紡ぎだすことはできなかったもかも、しれません。