最期に選ぶ時間

いつぞや 深夜の仮眠を終えると 綺麗な朝焼け

これからかなぁー。って感じた瞬間

人が亡くなる時なんて 誰にも分からないけれど

間もなく終焉の時を迎えるであろう利用者サマがいたので

そう感じた

多分この人に看取って欲しいんだろうなー。

とも感じていた


その時に備え この人と できる仕事を済ませ

何が起こっても対応できる状態にしてから

家族に連絡

朝早くの連絡で 家族も慌てたと思うけれど

子供らみーんなが 息を引き取る瞬間を見守れた

家族みーんなで 身体を拭き

子どもにお化粧をしてもらって 旅立てた



この人と一緒の夜勤で良かったと思いました

この人は ベテランさん

学ぶべきことが沢山あった ベテランさん

だからこそ 家族に伝えられたことが沢山あった


終焉の時は 誰にも分からないけれど

家族みーんなが揃ったら亡くなる人

今まで家族がいたのに みーんなが帰ってすぐに亡くなる人

みーんなが居たのに 子どもが一人になった時に亡くなる人

誰も居ない時に ひっそり亡くなる人

ただの解釈でしかないけれど

人が生まれてくる時と同じように

人は 自分で亡くなる時を 決めているのかもしれない


この人に 教えてもらった看取り

家族と一緒に 笑顔で見送ることができた看取り


ご冥福をお祈り致します

ありがとうございました