浜辺の歌

あした浜辺をさまよえば

昔のことぞ偲ばるる

風の音よ雲のさまよ

寄する波も貝の色も


ゆうべ浜辺をもとおれば

昔の人ぞ偲ばるる

寄する波よ返す波よ

月の色も星の影も




故人の好きだった 浜辺の歌



四十を過ぎ 結婚式より

お通夜に行くことが多くなった

二十年前に買った礼服

そろそろ買い替え時かな



故人は 入退院を繰り返しながら

最期は 在宅で 家族の音を感じながら 亡くなりました


施設で 利用者サマを看取る時

最期は 自宅で家族と過ごさせてあげたいなぁ

と 思っているのですが なかなか上手くはいきません

家族にしてみたら 何かあった時が不安

どうしたらいいか 分からない

ってな感じで 漠然とした不安があるのでしょう、、

認知症で 昼夜問わず 数分毎に オシッコー！！と云う人や

あてもなく彷徨い歩く人等々と違い

看取りの頃は 在宅でゆっくり過ごせると思います


故人の家族は 大変だったかも知れませんが

私は、故人と 故人を支える家族が

自宅で 同じ時間を共有できたことは

かけがえのない 幸せな時間 だったと思います


日本海が大好きだった 故人

ご冥福を お祈り申し上げます