川野弘毅&JET MANIA

活動記録、戯言などのBLOG

じゃくちゅー

2006年08月30日 | Weblog
ちょっと時間が出来たので、
ふらっと「若冲と江戸絵画展」を観に東京国立博物館へ。
単パン&ビーサン姿でサラサラっと観賞するのが「粋」なんじゃねぇか。
澄まし顔で観賞してどうする?
意気揚々と出かけたら…。

え?何ですか、この長蛇の列は?
最終日だったせいか、炎天下で40分待ち!ひぇ〜!
若冲がこんなにもスターだったとは!
マスコミで随分取り上げられていたとは言え、
この関心度の高さは尋常じゃない。
「和」ブームはこんな所にも飛び火していたのか?
そんな簡単な理由だけじゃないだろ?
若冲の感性が21世紀の感覚とシンクロしたのか?

人気の絵の前には人だかり。全然ゆっくり観賞できません。
素通りして、館内一周。
ちょっとは空いたかな?と思って2周目。
相変わらずの混雑。ルーブルのモナリザの前みたいだ。
3周…4周…結局、閉館間際まで居る羽目に。
そして、ガードマンが叫ぶ。
「もう、閉館時間過ぎてますので!」
それでも人は減らない。みんなで聞こえないふり?
すごいぞ、若冲ザ・スーパー・スター!

ふらっと出かけて、さらっと観賞するつもりが、すんごい疲れた。

いらわんといて

2006年08月29日 | Weblog
「え?」
正しく表記するなら「え」に点々を付けたいぐらい。
「鳩が豆鉄砲」の顔で、と演出されたら、
この時ほどうまく表現できる自信はない。

「京都駅って、こんなんだったっけ?」
地方ロケに向う乗り継ぎで、時間が空いたため、
すっかり様変わりした京都駅を散策した。

「これはオレの記憶にある京都駅ではない!」
浦島太郎の気分ってこんな感じなのか?

ここ何年か、西に行く機会は何度かあったが
京都駅で降りた事は随分(たぶん5〜10年ぐらい)なかった。
設計コンセプトを記した碑が駅のあちこちにある。
設計者の名が懐かしく思える。
建築は専門外だったが、
自分が現代建築に対する興味をまったく失っていた時間を痛感する。
自分の不勉強にがく然とした。

× × × × × × × × × × × × × × × × 

携帯電話などない時代。(って言っても平成だよ。)
シンデレラ・エキスプレスのCMイメージもアナクロになりつつある頃。

男は最終の新幹線に飛び乗り、京都駅に降り立ち、改札を出た。
右も左もわからず、耳慣れない関西弁が男の不安を煽る。
ずっと男を待ちわびていた女は、男を発見し、一直線に走る。
抱き合う二人。

× × × × × × × × × × × × × × × × 

そんな京都駅の風景は、もうオレの脳味噌の奥にしかないんだな〜。
これって、ロマンティックなの?
ロマンティックじゃないとしたら、せめて、ロマンチックなの?
「ティック」と「チック」では、どこがどう違うの?
知るかそんなもん!

気がついたら、オレ、寝てた…zzz。

マッパ1号・2号

2006年08月26日 | Weblog
某映画の地方ロケ。
去年の夏も映画撮影で熱かったが、今年の夏も熱い。

映画のロケ地は絵になる所が多い。
当たり前な話と言えば、当たり前な話だが、
「いい所だね~。プライベートでまた来たいね~。」
などと言いながら、プライベートで再訪する事は滅多にない。
だってだって、遠いんだもん…。
これを「地方ロケの法則」と言う。
誰が発見した法則かは知らん。

駅に着いてまず思ったのは、
「山の匂いがする。木の匂いがする。
 土の匂いがする。カブト虫の匂いがする~!」だった。
宿へ移動。カブト虫を捕りに行く暇などない。
水着など持って来ている訳がない。

浜辺で水着姿の若者達が儚い青春を謳歌している。
が、我々はその横で炎天下ロケ。
パパとママと子供、そして飼い犬までもが、
キャンプやバーベキューをしながら家族愛を確かめあっている。
が、我々はその横で炎天下ロケ。
日が沈み、花火の音が聞こえる。
それでも我々は灼熱のロケ。

悔しいから、深夜こっそり
オレは誰もいない水の中に真っ裸で飛び込んでやった。
わはは!笑った笑った!マッパ1号参上!
それを見ていたスタッフの一人もオレのあとに続いた。
わはは!笑った笑った!マッパ2号参上!
その笑い声を聞き付けた役者が一人、宿から出て来た。
「オマエも続け!マッパ3号!」
彼は遠慮した。
「や~い、意気地なし!」
すると、女性スタッフが出て来た。
「お、わっ、う!」
二人、水中で慌てていたら、
なんと彼女は服を着たまま飛び込んで来た。
わはは!笑った笑った!オマエは着衣1号だ!

全裸で水に浮かび、波に揺られながら夜空を見上げる。
満天の星空の中、天の川が見えた。
それは最高の贅沢で、最高の快楽だった。
「宇宙」を感じる事の出来るまたとないチャンス。

翌日深夜、マッパ1号・2号は奇声と共にまた現れた。

東京失格

2006年08月17日 | Weblog
去年の今頃、
JET MANIA製作協力として
川野が監督補&ちょっとだけセクシーに出演した映画
「東京失格」がまもなく劇場公開されます。

『東京失格』
90min/2006
監督・撮影:井川広太郎
監督補:川野弘毅
音楽:関口純、monkey ride strip
出演:福島拓哉、岩崎高広、TOMOMI、西藤尚、金井アヤ、こばやしまり

8月19日(土)~9月1日(金) 連日21時より
シネマアートン下北沢

どこをどう観たらセクシーなんだよ!?
劇場でお確かめ下さい。
皆様、心よりお待ち申し上げております。

PUNKSの発明

2006年08月13日 | Weblog
ある夜、満員電車に乗っていたら
明らかに酔った古典的パンクス風ファッションの男女が乗り込んで来た。
男はギターケースやらエフェクト機材の入ったハードケースやら荷物が多い。
東京では良くある風景だ。

立っているのが辛いのか、
女「ねぇ、座っていい?」
男「えっ?そこに座るの?」

と、女は直(じか)に通路に座りこむ体勢をとりはじめた。
酔っぱらいは、えてして声がでかい。

男「これに座りなよ。」
と、ハードケースに座るよう促し、女は素直にそれに従った。

あれ?PUNKSってこんなんだっけ?
オレの知ってるPUNKSにこんな会話はあり得ない。
でも、PUNKSだって時代と共に進化するはずだ。
ってぇ事はなんだ?これが現代日本・21世紀初頭のPUNKSか?
昨今の女子高生の方がよっぽど健全なPUNKSなんではないか?
秋葉原に集う人々の方が、
文化的にはよっぽどアバンギャルドなんではないか?
いや、そう言う「類を見て、個を無視する」ような考え方は
もっとも唾棄せねばいかんぞ、オレ!
脳味噌硬いぜ、オッサン!
などと、つり革にぶら下がりながら「満員電車・ひとり思索の旅」をしてみる。

そしたら唐突に、あまりに唐突に、
ハードケースに座ったパンクス風ファッションの女が
男の顔を見上げて言った。

女「ねぇ、100本の薔薇買ってぇ〜!」
男「・・・。」

静まりかえる満員電車。
男はなんて答えるんだろう?
枕木を渡る電車の滑車音と冷房の音だけが車内に響く。
車両内の乗客全員が笑いをこらえ、耳を大きな翼へと突然変異させる。

ガタン・ガガガ・プシュシュー!

電車は駅に着く。駅に着かない電車などない。
「ところてん」のようにホームに吐き出される耳の巨大怪物達。

「100本の薔薇は無理だが、99本なら可能かもしれない。」

そんなふうに答えてみるのはどうだろう?
悪く無い…悪くない……が、やっぱりダメだ。
もっと気のきいた、さりげない科白はないものだろうか?

あの二人の関係がどんなものかは知る由もないが、
男はなんて答えたのか、
気になってしょうがないぜ、2006サマ〜♪
暑いぜ、2006サマ〜♪

× × × × × × × × × × × × 

写真は某イベントの二次会で行ったスペイン料理屋さんの天井。
幾種類もの生ハムがつる下がっていた。
酔った頭に思い浮かんだのは、なぜかフランシス・ベーコンの絵画。

皆様、暑中お見舞い申し上げます。