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生きるということは長く線を引くということでない。なん前年か何万年か乃至何億年でも構わないが、始めのある生き方は亦終わりがなくてはならぬ。
無限は過去の話方へもみらいの方へもあてはめられなければならぬ。これは直線ではいけない。直線は皆無限である。有限であるから直線なのである。無限をある天で切って見るからその間だけが有限なのである。無限は直線で有り得ない。ここから始まるといえば、ここで終わるということがすでにその時定められて居る。そんな限定をうけるものは生きて居ない。生はどうしても無限でなくてはならぬ、すなわち直線であってはならぬ、せいは円環である。中心のない、あるいはどこでもが中心である円環である。・・・・
日本的霊性 完全版
鈴木大拙 著
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いつものやうにくどい感じで螺旋のやうな表現ですが、力強く妙に納得します。
魂は無限である。金平糖大作戦。ひとついのち。輪廻転生などにあてはまるのでしょうか。大切に生きたいものです。