だらずだらじゃず・本音ジャズ

№3 貴公子から骨肉の勝負師へ《フランク・ストラッゼリ(p)》

爽快感から華麗そして奥いサウンドへ!
ジャズ界の変化と共にぎ澄まされ!
20年経っても、80年代のジャズ界をっ走る!
③『アンド・ファイナリー・ロマーノ/ジョー・ロマーノ(ts)』(87)
《And Finally,Romano/Joe Romano/Frank Strazzeri》
ジョー・ロマーノ(as)、フランク・ストラッゼリ(p)、
ジョン・レフツイッチ(b)、ジョン・デンツ(ds)。
 
アルバム①から18年経ったサイドメンでの演奏。
ロマーノ唯一のリーダアルバムだが、プロデュースはストラッゼリ。

ここでのストラッゼリは、貴公子の香り何かアリャァ~しない。
ロマーノと肉ブツカリ合いの勝負、ロマーノがとにかく喧しい。
上り下りの音階練習のようなアドリブ。
上下運動が終わると「ェ~~、ガァ~~」と吠える。
奇怪な音・壊れた音をちぎっては投げるように吹きまくる。
そんな奇怪なフレーズに負けじと鍵盤を叩きまくるピアノは爽快。

ボサノバの曲では軽快なリズムにノリ、華麗でリズミカルなピアノを聴かす。
随分との深いプレーヤになった。メシを喰うために「でも屋」になったか。
スラッゼリのオリジナル曲はセロニアス・モンク(p)を思わせるテーマ。
ストラッゼリの本領はここにある。音数が少なく、他のアドリブとは随分違う。
しかし、18年前の①のような奇怪なフレーズは弾かない。
 
貴公子ピアノは、ジャズ界の変化と共に研ぎ澄まされていく。
80年代においても聴き応えのあるピアノの1枚といえる。


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