坂出の退屈な日々なんて、ずいぶん前のようだよ。
でも充実してた。
瀬戸内海、しばらく来れないかもしれないから、
しっかり見ておこうとしたのに、
案の定、ちらっと見ただけで、
岡山までほとんど寝てた。
新幹線は少し混んでいた。
なんとなくぼーっとしていたくなって、
本を読みつつ、流れる景色を見てた。
田舎っていいな。
山に囲まれて、田んぼしかなくて、
街灯もない。ビルもない。高速もない。
空がひろい。
ステキだなあ。と思った。
海が近いこういう田舎に、いつか住みたいと、
やっぱり今でも思った。
赤ちゃんをつれた人が隣りに来たから、
カーテンを閉めた途端に眠くなった。
ふと起きたら、写メールを撮る音がしてて、
なにかと思って見てみたら、
富士山だった。
今日はすごくきれいで、少し霞がかっていた。
絶景だった。
そろそろ着く頃、カーテンを開けたら夕暮れ時だった。
赤ちゃんと目が合って、うちを見てるのかと思ったら、
窓のそとを見てた。
なんだろうと思って見たら、
息を飲むほど、空がきれいだった。
ヒトが作れないこの色は、何色というのだろう。
淡い淡い、深みのある色。
まだ白い月が光ってた。
すっかり安らかな気分。
飛行機の方が早くていいけど、
新幹線でのんびり景色を見ながらの方が
好きだなあ、と思った。
ただいま。
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