鳥取県の連続不審死で、強盗殺人容疑で再逮捕された元スナックホステス上田美由紀被告(36)について、被害者のトラック運転手矢部和実さん(当時47歳)が「変な女に金を貸して困っている」などと周囲に話していたことがわかった。
金融機関から金を借りてまで、上田被告に計270万円を用立てており、金銭トラブルが犯行の引き金になったとみる県警は、詳しい経緯を調べる。
捜査関係者らによると、2人は2007年頃、スナックの客同士として知り合った。上田被告はこの店で働いていた女性の「同級生」を名乗って矢部さんに接近。その後、「生活が苦しい」などの理由で借金を頼むようになったという。
矢部さんは数回にわたって応じ、金融機関から200万円を借りて渡したこともあった。08年末頃には、知人らに、「変な女にかかわり、借金ができた」「自分でも、何が起きているのか、よくわからない」などと漏らしていたという。
09年2月26日には、アパートに来た上田被告が勧めるビールを飲んで寝込んだ後、ぼやが起きた。これを機に矢部さんは計270万円の返済を求めるようになった。同年4月4日、上田被告に睡眠導入剤を飲まされ、同県北栄町沖の日本海で水死させられたとされる。
県警の調べに対し、上田被告は雑談には応じるものの、事件について追及されると、黙り込んでしまうという。県警は5日午前、上田被告を同容疑で送検した。
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矢部さんは数回にわたって応じ、金融機関から200万円を借りて渡したこともあった。08年末頃には、知人らに、「変な女にかかわり、借金ができた」「自分でも、何が起きているのか、よくわからない」などと漏らしていたという。
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