just moment.

どうぶつ大好きで、特にネコ科♡普段書くことは大体好きなモノについて。あと人間関係、日々の呟き等々、内容は雑食系です笑

キジトラの彼女 (前編)

2020-09-25 09:50:00 | 日記


イメージ画です↑

先月で、キジトラの彼女と出会い、家族になってから20年が経ちました。

以前も触れたのですが、本当は先月に書きたかった内容です。

でも彼女との出会いから別れまでを辿ると、深く思い出してしまうし、悲しくてやっぱり止めておこうと何度も思いました。

でも、20年の区切りの年。
楽しかったことも、悲しかったことも全部向き合ってみます。



彼女と出会ったのは、私がまだ小学生の時。
夏休みでした

その頃、近所にはノラさんが沢山いて、
丁度子育て中の親子もいました。

お母さん猫はとても大らかで優しい性格だったので、友だちと子猫に囲まれて遊ぶことができたんです。

20年前の8月の午後
交通ボランティアのおじいさんが自転車でウチの前を通りかかりました。

「あ、この仔あっちではぐれてたよ」
と私に差し出してきたのは、周りの仔たちより少し大きめのキジトラの仔猫でした。

逆光でおじいさんの顔はよく見えず、
「え、ココの仔じゃないよ」と言い終える前におじいさんは行ってしまったんです。

でも、そんなことは正直どうでもよかった。
おじいさんから受け取った、その仔の大きな瞳とその美しい色、見たこともないような整ったその顔に私は一瞬で魅了されました。

おじいさんが連れてきたと言う場所に親猫や兄弟猫がいないか探しましたが、見つからない。。

ウチで飼えないか、家族に聞くも即却下⤵︎
でも私の腹の中ではもう決めていたんです笑。

この仔は私の仔。ぜったいに。
出会った瞬間←

子育て中のお母さん猫は黒白で仔猫もみんな黒白でしたが、キジトラの彼女に分け隔てなくミルクを飲ませてくれました

私は早く彼女を家に入れたくて、玄関で猫缶をあげたりしていましたが、親は中々OKを出してくれませんでした。

生き物を飼うことは大変なんだよ。

自分で最期までお世話できるの?


数年前まで柴犬が家に居たことは覚えていましたが、お世話は家族。
私は可愛がるだけ。
Xmas前にガンで死んでしまい、音楽の授業で赤鼻のトナカイを歌いながら、思い出して泣いちゃったこと、その痛みは確かに感じていましたが、

家族の言葉を本当の意味で理解できたのは、彼女も私も大人になってから。
ずっとずっと後のことでした。


頑なに反対していた家族でしたが、
ある出来事で、呆気なく彼女を家族に迎え入れます。


母親がバイクを車庫に入れる際、足にまとわりつく彼女を轢いてしまったんです

ギャッッッ‼️という悲鳴はウチの中まで聞こえました。

かなり重いバイクだったんですが、
幸い無傷でした←

それでも責任を感じた母は、ようやく彼女をウチに受け入れたのです。


それから、ウチの中は笑い声が増えました。

おっとりなのに茶目っ気があって、予想だにしないことをする彼女。

外出すれば、祖母の部屋の障子は丁度彼女のサイズに穴が開けられ、ベッドで丸くなっている

彼女に付いていた何かで家族全員に湿疹が出てしまい、2Fと祖母の部屋を一時的に封鎖していたんです。

ウチに来てから直ぐに私がベッドに乗せたので彼女は自分はベッドで寝ると思ったのでしょう。

祖母は後々、猫に部屋へ入られることを極端に嫌うようになるのですが、
その時は爆笑していました

ウチに来た当初は、彼女にごっこ遊びなんかも付き合わせて、小さなドレスを着せたりまるでお人形のように扱った時期もありました。

家族にもオモチャじゃないんだよとよく言われた

初めて出来た姉妹みたいで、やることなすこと、全部一緒にやりたかった。

当時のことを思うと、彼女に申し訳なくて居た堪れなくなります


家族全員の湿疹も治り、彼女との生活に慣れてきた頃。

今でも鮮明に思い出します。

夏休みの宿題で本を読んでいたら、
階段の半分まで登れたのに、そこから上がれず、ニャァニャァ鳴く彼女。

もう少しだよ。登れるよーと本を伏せて声をかける。

部屋の入り口で 「ニャァ」
やった 登れるようになったね
すごいよ!

なんだか誇らしげな彼女は階段より高い(ベッド)に直ぐ上がってきました

あぁ、幸せだなぁ。
なんて愛らしいんだろう
この仔がウチに来てくれて、そばにいてくれて。
この夏休みは完璧。 最高

まだ不全感や絶望とは無縁だった私は
彼女のおかげで満たされた日々を過ごしていました。

彼女は寒がりで、季節の変わり目に気温が下がるとすぐ布団の中に入ってきます。
羽毛布団の中で感じる温もりを私は今も忘れません。

コタツも大好きで晩年は真冬になるとコタツに行ってしまいましたが


彼女に変化が起きたのは、母が職場近くで保護したスコくんが新たな家族になった時でした。

スコくんは足に骨の塊があって、他の猫のように高いところにジャンプしたり、もの凄い速さで走り回ることが出来なかったんです。

他はごく普通に暮らしていましたが、
お顔が…
お顔がとても可愛かった←

飼い主贔屓と言われそうですが、
ほんまに可愛かったw

その上、スコだからかブタ山さん(絵本のキャラ)みたいな性格で、それはそれは家族に愛されました。

私も愛しました。

私たちはキジトラの彼女への配慮が足りなかったのです。

スコくんをちやほやするなら、その倍先住猫を可愛がらねばならないと後に知りました。

彼女は嫉妬やストレスで便秘体質になってしまいます。
性格も大らかでしたが、神経質なビビリ屋さんに。。

彼女のオイタ(食卓に登る、ゴミ漁るetc.)
に家族が厳しく叱り過ぎたのもあるかも知れません。

でも怒鳴ったって(祖母は叩くことがありました😨)意味がない。
猫さんに伝わらなければ逆効果なだけで。


私も家族もスコくんに魅了され、スコばかりかまって
彼女はどれだけ寂しかっただろう。

悲しかっただろう。

これは、彼女に謝らなければならなかったことの1つです。


私は彼女から大切なことを沢山教わりました。

動物には優しく丁寧に接すること

愛するということ

愛されること

生と死の尊さと強さ

他にも色々ありますが、長くなり過ぎたので一旦切ります。

後編へつづく。