泉菜のガディウスライフ

より人間的な新しいプレイスタイルを提案します。

将棋ソフトがプロ棋士をとらえる。

2005-10-16 09:28:58 | 雑談
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20051014it16.htm

公式の場で、プロ棋士が将棋ソフトと対局する事を禁止し、
破った棋士は即除名する、と戒厳令が敷かれた。

チェスに関しては、10年ほど前にGMのカスパロフが
敗れているのだが、組み合わせが複雑な将棋では、
コンピュータは人間のプロには絶対勝てないだろう、と言われてきた。

1990年頃、森田将棋がアマ初段という触れ込みで登場したが、
実際に対局したところ弱かった。強さを最強に設定すると、
1局終わるのに5~6時間もかかっていたような気がする。

90年代後半になると、ハード面の向上が著しく、
AI将棋2~3など強いソフトも出て、俺も楽しめるようになった。

この段階でも、ソフトがプロに勝つことはあり得ず、
そんな時代が来たら退職する!と豪語するプロがおり、
悲観派でも、2012~2015年までは大丈夫と言っていた。

2003年ぐらいだろうか、激指2~激指3の時代になると、
道場四段で勝率7割の俺でもついに勝てなくなった。
しかし、ネット上には強い人が居る。
(俺のレートは1800、彼は2200)

40局指して3回しか勝たせてくれない強豪六段氏は、
「ソフトを恐れてどうする。こんな物には負けないね」
と自信たっぷりだった。油断しなければ平気だったらしい。

この時のソフトはプロ棋士と2枚落ちなら勝てるが、
飛車落ちだと良い勝負をしていた。

そして2005年、ついにアマ六段氏もソフトと指さなくなった。
激指4,東大8、AI将棋2005、柿木将棋8、という市販ソフト
だけでなく、フリーのボナンザが登場し一世を風靡した。

アマ竜王戦では、連勝でベスト16まで行き、
エキシビジョンマッチでは、元アマタイトルにも勝った。

史上最強棋士・渡辺明竜王、A級の実力を持つ木村一基、
この二人がソフト激指と角落ちで互角だった。
トッププロと角落ちで五分なら、下位棋士は危ないのではないか。

今度は、プロ棋士であり大学教授である飯田六段が開発した
タコスというコンピュータと、若手のホープ橋本五段が対決し、
橋本氏が負けそうになったが、運良く勝ちを拾った。

そして、ついにその日が来た。
上で紹介した渡辺明氏が、ブログを書いているのだが、
プロ棋士vsソフトの裏事情が公開されてしまったのだ。
やはり既にプロは負けていた。
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/d/20051003

現役の奨励会三段が、フリーソフトにしてトップの実力を
持つボナンザに10連勝できるか、という企画が行われ、
会員側が3局目で負けてしまったのだ。

同じく奨励会初段の人は、1回辛勝、1回惨敗らしい。

「既にプロ棋士が数名平手で餌食になったとか」
「奨励会有段者もコロコロ負けているらしいんです」
対局を終えた某棋士が対戦。「いつか負けるとは思ったけどこんなに早くコンピューターに負ける日が来るとは・・・」

これに驚いたのは連盟会長の米長氏だ。
勝手にブログで公開されては困る。
トッププロやタイトル保持者がソフトに負けたら大変だ。

羽生四冠や森内名人は軽はずみな事はしないはずだが、
肝心の竜王がホイホイと指して、結果を公表しそうである。

そこで、この異例の処置となったのであろう。

今振り返ると、アマ六段氏やプロ棋士が滑稽に見えるが、
当時は、「六段以上とプロは将棋の質が違う」と言われ、
計算機の処理でいくら読みの量を増やしても、
質の点で絶対に人間には及ばないと言われていた。

実際には量が増えたことで、読みの質が向上したようだ。

2 コメント

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段位をみとめてくれ (ちゃっき)
2009-07-05 05:31:41
コンピューター将棋にかったら段位をはやくみとめてくれ 紙上段位とちがってねうちあり。
実力 (ちゃっき)
2009-07-05 05:33:19
当方 四から五段のあいだです。 ペーパーでは、らくらく六段=自慢になるか(笑