大寒の卵、というものがあるらしい。
以下、引用
二十四節気のひとつ、大寒。一年で最も寒さが厳しい時期とされ、武道の寒稽古も大寒に行われています。
この日に生まれたたまごは、昔から「食べると健康に暮らせる」といわれ、「寒たまご」として珍重されてきました。
寒さのため鶏の産卵数が減り、その分たまごの滋養分がたっぷりになるからです。
また大寒から5日間は、中国では「鶏始乳」と呼ばれ、鶏がたまごを抱き始める時期とされています。
寒たまごには「生気に満ちあふれた縁起物」という面もあるのです。そのため風水の世界では、
「寒たまごを食べると金運が上昇する」ともいわれています
もう過ぎとる・・・ということで
来年の自分が覚えていることを願う。
とか覚書をしつつ
ポシャったけどイベントで使おうと思っていたお話をここで晒してみる。
お暇な方は読んでみてください。
高校時代、いつも一緒に行動する友人がいました。
通学の電車も同じ、クラスも同じ、毎日毎日友人と楽しく過ごしていました。
たまに喧嘩をすることもあったけど、友人は自分の悪いところはちゃんと認めて
同じ過ちは繰り返さないようにしていました。
私はそんな友人が大好きで、誇らしくもありました。
友人も私のことが好きだと、根拠はないけれど信じられる。
そんな関係でした。
高校三年の冬、私は就職、友人は進学が決まりました。
ホッとした次の瞬間、とてつもない寂しさに襲われました。
卒業したら、今までのように、会えない
そのことに気付いたのです。
でも、卒業まではまだもう少し時間がある。そう思って
今まで通り友人と過ごしていました。
そして、卒業式の日。
私は、たくさん泣きました。
友人が私の背を撫でながら言いました。
「なんでそんなに泣くの?もう会えないわけじゃないのに。会いたきゃいつだってあえるじゃない」
確かにそうだし
そう言ってくれる友人にホッとしました。
でも、そうじゃない。
そうじゃないんだよ。
上手く説明できなくて、いつものように笑う友人を見て、また泣いた。
「泣き虫だなぁ」
そう言って友人は私の背を撫で続けてくれました。
友人は、いつだって会えると言った言葉通り
会いたいときは連絡をくれたし、私が会いたいと言えば時間を作ってくれた。
でも、友人は学生、私は社会人。
時間が合わなくなって少しずつ会う時間が減っていきました。
「元気してる?久しぶりに会いたいなぁ」
「うん、会いたい!時間が合えば会おうよ」
そんなメールのやり取りがしばらく続いて
それから、パタリと連絡はなくなった。
私は、そんなものだよね。と思った。
私には会社の付き合いもあるし、恋人もいる。
友人もそうだろう。
友人は、高校時代一番仲の良かった人、という思い出の登場人物になった。
気が付けば卒業してから二年が経っていました。
先日、久しぶりに友人から連絡が来ました。
『覚えていますか?高校の同級生だった片岡です』
そんな堅苦しい始まりだった。
『最近、よく思い出すことがあるんです。
私たちの高校の夏服は壊滅的にダサかったよね。色も黄色でさ。目立つからなのかちっちゃい虫が寄ってきたよね。
靴下は指定でさ、一足700円もするから穴が開いても履き続けてたよね。
マユちゃんが重ね履きしてきて、これなら穴が目立たない!と胸を張っていたね』
あぁ、そんなこともあったなぁ、と振り返って少し笑った。
『卒業式の日。マユちゃんはすっごく泣いていましたね。
私、あの時なんでこんなに悲しがるのか本当にまったくわからなかったの。
死ぬわけじゃないのに、遠くに行くわけじゃないのに、なんで?って
でもね、やっと気づいたの
もう、あのダサい夏服は着なくていい。靴下は好きなものを選べる。
でも、それを一緒に笑いあえなくなる
あの頃の私は、それが全然わかってなかった。今、やっと気づいて
今、やっと、あの頃のマユちゃんみたいに泣けました。
あの時、一緒に泣けていたら・・・そう思います。
まだ肌寒い日が続きますが、体に気を付けて。それじゃ』
そんなメールでした。
明日、彼女とお酒を飲んできます。
以下、引用
二十四節気のひとつ、大寒。一年で最も寒さが厳しい時期とされ、武道の寒稽古も大寒に行われています。
この日に生まれたたまごは、昔から「食べると健康に暮らせる」といわれ、「寒たまご」として珍重されてきました。
寒さのため鶏の産卵数が減り、その分たまごの滋養分がたっぷりになるからです。
また大寒から5日間は、中国では「鶏始乳」と呼ばれ、鶏がたまごを抱き始める時期とされています。
寒たまごには「生気に満ちあふれた縁起物」という面もあるのです。そのため風水の世界では、
「寒たまごを食べると金運が上昇する」ともいわれています
もう過ぎとる・・・ということで
来年の自分が覚えていることを願う。
とか覚書をしつつ
ポシャったけどイベントで使おうと思っていたお話をここで晒してみる。
お暇な方は読んでみてください。
『わかれとであい』
高校時代、いつも一緒に行動する友人がいました。
通学の電車も同じ、クラスも同じ、毎日毎日友人と楽しく過ごしていました。
たまに喧嘩をすることもあったけど、友人は自分の悪いところはちゃんと認めて
同じ過ちは繰り返さないようにしていました。
私はそんな友人が大好きで、誇らしくもありました。
友人も私のことが好きだと、根拠はないけれど信じられる。
そんな関係でした。
高校三年の冬、私は就職、友人は進学が決まりました。
ホッとした次の瞬間、とてつもない寂しさに襲われました。
卒業したら、今までのように、会えない
そのことに気付いたのです。
でも、卒業まではまだもう少し時間がある。そう思って
今まで通り友人と過ごしていました。
そして、卒業式の日。
私は、たくさん泣きました。
友人が私の背を撫でながら言いました。
「なんでそんなに泣くの?もう会えないわけじゃないのに。会いたきゃいつだってあえるじゃない」
確かにそうだし
そう言ってくれる友人にホッとしました。
でも、そうじゃない。
そうじゃないんだよ。
上手く説明できなくて、いつものように笑う友人を見て、また泣いた。
「泣き虫だなぁ」
そう言って友人は私の背を撫で続けてくれました。
友人は、いつだって会えると言った言葉通り
会いたいときは連絡をくれたし、私が会いたいと言えば時間を作ってくれた。
でも、友人は学生、私は社会人。
時間が合わなくなって少しずつ会う時間が減っていきました。
「元気してる?久しぶりに会いたいなぁ」
「うん、会いたい!時間が合えば会おうよ」
そんなメールのやり取りがしばらく続いて
それから、パタリと連絡はなくなった。
私は、そんなものだよね。と思った。
私には会社の付き合いもあるし、恋人もいる。
友人もそうだろう。
友人は、高校時代一番仲の良かった人、という思い出の登場人物になった。
気が付けば卒業してから二年が経っていました。
先日、久しぶりに友人から連絡が来ました。
『覚えていますか?高校の同級生だった片岡です』
そんな堅苦しい始まりだった。
『最近、よく思い出すことがあるんです。
私たちの高校の夏服は壊滅的にダサかったよね。色も黄色でさ。目立つからなのかちっちゃい虫が寄ってきたよね。
靴下は指定でさ、一足700円もするから穴が開いても履き続けてたよね。
マユちゃんが重ね履きしてきて、これなら穴が目立たない!と胸を張っていたね』
あぁ、そんなこともあったなぁ、と振り返って少し笑った。
『卒業式の日。マユちゃんはすっごく泣いていましたね。
私、あの時なんでこんなに悲しがるのか本当にまったくわからなかったの。
死ぬわけじゃないのに、遠くに行くわけじゃないのに、なんで?って
でもね、やっと気づいたの
もう、あのダサい夏服は着なくていい。靴下は好きなものを選べる。
でも、それを一緒に笑いあえなくなる
あの頃の私は、それが全然わかってなかった。今、やっと気づいて
今、やっと、あの頃のマユちゃんみたいに泣けました。
あの時、一緒に泣けていたら・・・そう思います。
まだ肌寒い日が続きますが、体に気を付けて。それじゃ』
そんなメールでした。
明日、彼女とお酒を飲んできます。
おしまい