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東日本大震災復興支援のための岩手の山伏神楽と沖縄の琉球古典舞踊との合同演舞・演奏披露会を開催

琉球舞踊

2013年01月30日 | 琉球舞踊


 


沖縄県
国重要無形文化財

琉球舞踊は1400年代に琉球王国と中国が朝貢冊封体制を確立した事に始まり
以降琉球国王の交代毎に中国皇帝より派遣される使者(冊封使)を
歓待する宴などで踊られていたものである。
宮廷舞踊とも言われる古典舞踊は、首里王府の庇護のもと
躍奉行(おどりぶぎょう)により首里氏族子弟の中から選ばれた
特に眉目秀麗な男子が演奏し踊り手(立方)をつとめていた。

1879年の琉球処分により沖縄県が日本国により琉球に設置され
禄を失った役人舞踊家が芝居小屋の役者などになり
踊りの内容も古典舞踊から庶民の生活や心情をテーマとしたものが
多数創作され民衆の支持を得た。これが雑踊りである。

戦中戦後捕虜収容所では米軍が廃棄した空き缶を胴に
ベットの足を棹に、パラシュートを解き絃に加工し作られた粗末な
三線の伴奏で郷土芸能(琉球舞踊)が踊られ
沖縄人(ウチナンチュー)の心の支えとなった。

琉球舞踊の伴奏者(演奏者)である地謡(ジウテー)は
三線、箏、笛、太鼓、胡弓で構成される。

2009年 琉球舞踊は国の重要無形文化財に指定され
また2010年にはユネスコの“人類の無形文化遺産の代表的な一覧表”に登録された。

写真は上から「傘の鳩間節」「加那ヨー天川」「揚作田」。