ミケマル的 本の虫な日々

「星夜航行」下巻 飯嶋和一著


昨夜寝ようと思って灯りを消したら、ベットに寝てちょうど見える所に御月様🌖が見えました。

とても明るくて丸い御月様が見えたので、わあ!素敵だわ〜、月明かりの元で寝るっていいなと思ってカーテン開けたままにして寝ようと思ったです。



しか〜し! あまりに明るくて眩しいほどで眠れなくて、結局カーテン閉めて寝ました。。。😅

  ちなみに、昨夜は🌕満月ではなく、明日満月だそうな。

山口の御月様はとても明るいのです👀

  地上の灯りが少ないのと、空気が澄んでいるのが原因かしら?


去年の今頃は窓全開かクーラーかけなきゃ寝られないくらいの暑さだったのに、今年は涼しい夜だなあ〜




2月に上巻の感想を書いた「星夜航行」 上巻の感想はこちらから→「上巻」

その後10日くらいで下巻も読了してましたが、何時ものごとく放置してました。






私のブログ読んでくれてる奇特な友人が、その後どうなった?って聞いてくれたので、下巻の事をちょっと書こうと思います。

上巻は秀吉の朝鮮出兵が始まるところで終わっていたのですが、下巻は朝鮮出兵という4文字で覚えていた出来事の詳細が描かれていました。

主人公も否応なくこれに巻き込まれていくわけですが、主人公の動向だけでなく、7年間の無益な戦争の経過を継時的に多面的に描いています。

当時の感想を書いたジャーナルの読書のページを読んだら、

📝「やっと読み終えた〜〜〜! ハアハア。。」って書いてあった(笑)


本当に膨大な量の資料を調べて描かれているのだろうなと想像しただけで驚愕するような一冊なんだけど、読むのが大変とはいえ、それをちゃんと最後まで破綻なく、きちんと読み終わらせる構成力と文章力にも感動しました。

それにしても、秀吉の妄想とも言える考えで行ったこの戦いは、この本読む前も馬鹿な事したよねと思ってたけど、実際はその100倍以上に馬鹿な事だったという事が事実として迫って来て、なかなか苦しいものがありました。

何の為に戦ってるかわからないのに日本から行った武士たちだけでなく、否応無く連れて行かれた農民や船乗り達、戦場になった朝鮮の人々、焦土となる土地、労働力を失った農村の疲弊などなど。

すごく悲惨な戦いの話で、救いが無いように見えるなか、主人公の生き方が救いになっています。

この本を読んで、全国統一という事の見方が変わるし、歴史の見方というものも変わった気がします。

歴史は往々にして為政者の立場や大きな流れしか描かれないことが多いけれど、その時代に生きているのは多くのその他の市井の人々であるという当然の事を思い出させてくれました。

そして、どんな戦いも同様に悲惨であろうということが、容易に想像できました。

 とにかく、すごい小説ですが、正直読むのは大変です。しかし、読みきった時の充実感はなかなかです。

そして、色々とあっても、読後感が良い❣️ってすごい🤗

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