ミケマル的 本の虫な日々

明智家の本を読んだので、戦国時代の小説を読み返してみました


うちにある本を読み返して、整理しよう❗️企画。小説編

片付け本とか、お料理本とか、読み返して整理してましたが、企画化して、小説も読み返して整理しようかなと思って、前回は源氏物語周辺の本を読み返しました。


今回は、『明智家の末裔たち』を読んだり、『麒麟がくる』見たりしたので、以前読んだ戦国時代の小説を読み返してみました。

 とりあえずこの3冊を読み直してみました。




①『信長の棺』 加藤廣 2005年
②『宇喜多の捨て嫁』 木下昌輝 2015年
③『利久にたずねよ』 山本兼一 2009年

この順番に読みました。

①は本能寺の変で信長の遺体が見つからなかった謎を信長の家臣で記録を残す役目もしていた太田信定(のちの牛一)が解いていくお話。
 本能寺の後に遺体が見つからなかったのはなぜか?
 秀吉は本能寺の変の情報を知っていたのではないか?
  という謎。

 信長亡き後秀吉に心ならずも仕えたが、信長の生涯の記録を残そうとした太田氏だけれど、秀吉のやりたい放題のやり方に辟易するのですが、信長の所業も問題ありである点も認めざるを得ない。
しかし、主として仕えるということは、短所には目をつぶり、長所を見るって事なのかしら?という疑問も持ちながら、読みました。

 新しい本能寺の変の見方、という事で、出版当時に話題になった本だったと思います。
読み返してみたら、結論だけうる覚えだったけれど、ほとんど忘れていて、興味深く読みました。


②は宇喜多直家の四女・於葉から始まり、その生涯を色々な角度から書いている本。
 宇喜多直家は備前(今の岡山)の戦国大名で、下克上でその地位を得て、色々な策略を巡らしたことで有名な人のようです。

 この本でも、あまり良いようには書かれていない?と最初は思ったけれど、見方によって事実はどれかはわからないっていうに描かれていて、今まで知らなかった宇喜多という中国地方の小さな大名やその妻や娘から見た戦国時代の過酷さ、下克上や周囲の国との争い、そのためには手段を選んでいられない残酷さ、などなど、ほんと大変❗️と思いながら読みました。

 この本はフィクションではありますが、明智光秀も大変だったけど、みんな大変だったのね😅と思った一冊です。

 捨て嫁というインパクトがある題名と、2015年の高校生が選ぶ高校生直木賞というのに選ばれたということで、買って読んだんだった。

 内容はすっかり忘れてたので、2度楽しめました(笑)


③の『利久にたずねよ』は山本兼一さんの直木賞受賞作で、映画にもなった本。
 
 千利休が秀吉の不興をかって切腹するという所から話が始まります。
 なぜ利久があれほどまで茶湯を極めたのか?
 なぜ利久はあれほどおのれの美を追求したのか?
 という事を19歳の時の出来事がそのおおもとであったという視点から描いています。

 切腹からだんだん遡って、当時の大名や秀吉や妻などからの視点で描きながら、最後にその出来事を語るという仕立てです。

 このお話は映画もTVで見たので、よく覚えていましたが、流石、山本さんの語り口がうまくて、この本も面白く再読しました。

 19歳の時に出会った人との事が利休の生涯に多大な影響を与えたというストーリーになっていて、ストーリーとして面白く、利休がどう凄かったのかの描き方も上手い❗️

 ただ、この話の中での利休さんの信念、茶道へのこだわり、自分の美に対する思い、はひしひしと伝わってきましたが、若い頃にであった人への執念があまりにも強くて、ちょっとどうかな? この人の妻や子はやってられないな、などと思ってしまいました😅

 3冊とも個性的な視点や切り口で書かれていて、面白く読み返しました。
信長、秀吉、家康の御三人の話はもう語り尽くされた感があるけれど、それ以外の戦国時代を生きた人々の話が興味深いなと思います。

しかし、読めば読むほど、信長も秀吉も決して好きにはなれない人たちだなと思うのだった😏


という事で、明智光秀さんのおかげ?で、
うちにある本を読み直して整理しよう!企画 戦国時代小説編を楽しみました🤗

   
    
 



 
 
 
 


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