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アイルランドの物語

毎日がエメラルド・・・

リバーダンス

2006年07月26日 01時08分22秒 | アイルランド
今日は、学校帰りにリバーダンスを見に行った。

みなさん、リバーダンスって知ってる?
タップダンスをメインにしたダンスショーなんだけど、世界中で公演されているので知ってる人もいるかも?
7月と8月の2ヶ月間はアイルランドでの公演なので、これは行かなくちゃ・・と、3週間前から予約して行ってきました。
公演されるのは、ガイエッティ・シアターというダブリンでは伝統あるシアター。
小さいシアターだけど、壁には美しい彫刻が施されていて、カーテンにはケルトの模様が描かれているとっても素敵なシアター。

リバーダンスは、イギリス植民地時代に働く以外の娯楽を剥奪されたアイルランド人が、自国の文化と誇りを、イギリス人に悟られないように下半身だけを動かして伝えようとした特異なダンスで、
これがケルト音楽が融合してできたものが『リバーダンス』だそうだ。
『リバーダンス』は、歴史や伝統、文化のすべてに「決して諦めない」アイルランド人の強靭な精神と、常に新しいことにチャレンジしようとする精神を読み取り、「川のように大地を流れ、海をわたり、世界中へ広まりますように」という夢を乗せて、リバーダンスと名づけられた。
なので、ショーの中では、アイルランドをルーツとしたフラメンコやコサック、アメリカのストリートダンスなどをアレンジしたものもたくさん出てくるのだ。

アイルランドは、厳しい植民地時代や大飢饉などで、世界各地に移住する道を選択せざるをえなかった。
その移民の子孫にあたる人々が、世界で今は大活躍している。とくにアメリカはアイルランド移民がいまでもいっぱい残っている。
クリントンやケネディ、レーガンもそうだし、メルギブソンだってそう、ビートルズのリンゴスターを除く3人はみんなアイルランド系。

私がアイルランドに来てすぐに、もしこのショーを見たとしたら、ただダンスの素晴らしさに感動しただけだろう。
でも、アイルランドで2ヶ月過ごしていろんな歴史的な遺産をめぐり、同じヨーロッパだけど違う国の文化にも触れ、学校ではヨーロッパ各国の歴史や今でも深刻な問題となっているいろんな問題(フランス国内のアフリカ移民問題やバスク独立、東欧諸国の問題)など、
友達からいろんな事実を直接聞いた今、私はこのショーを見ながら人間のたくましさと、むなしさと、なんとも表現できないけど複雑な思いを感じたのでした・・・。
こんな厳しい歴史をつい最近まで経験してきたアイルランドなのに、アイルランド魂を守り続け、今では世界中の誰をも受け入れているこの国がすごいと思った。
そして、そのアイルランドに短い間だけど留学でき、心からそれを感じることができたことがホントに素晴らしい体験だと思う。

ショー自体は、私が語るまでもなく、踊りも衣装も構成もなにもかも素晴らしかった。。。
リバーダンスは日本でも公演することがあるみたいなので、もし機会があればぜひぜひぜひぜひぜひぜひ行ってみてください。
行く前には、もう一度、私のアイルランドうんちくを聞くと、違った感動を味わうことができるかも・・・。

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