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「愚か者めが! ジェダイの技はドゥークーから全て学んでおるのだぞ!」

2014年11月18日 | 日記


ハスブロのFXライトセーバー・リムーバブルブレードです。レインボーラインの線路ではありません。光る! 鳴る!のギミックを備えたライトセーバー玩具としては、間違いなく現在最高峰の存在でありましょう。画像は、上から『ダース・ベイダー用』、『キット・フィストー用』、『オビ=ワン・ケノービ用』。オビ=ワンは劇中でもよくライトセーバーを落としてしまう事もあり、セーバーのデザインがコロコロ変わっています。写真のはEP3(『シスの復讐』)で使用したタイプですね。赤・青・緑の三原色が美しいです。今さら感も漂いますが、以前から写真を撮ろうと思っていて、ずっと後回しになっておりました。

ライトセーバーの玩具と言えば、昔は懐中電灯に毛が生えたようなチャチな物しかなく、暗闇でないと光っているかどうかもよく分からないお粗末な商品がほとんどでした。確かに本体を振る事で、折りたたまれていたブレードが伸びる様は劇中のイメージに近く、安価で扱いやすいのも魅力ではあります。しかしもっと出来のいいライトセーバーの玩具が欲しい!という声も根強くありました。そんな声に応えるべく販売されたのが、マスターレプリカ社のFXライトセーバー。ブレード内部の数か所にLEDが仕込まれており、スイッチを入れると根元から順番に点灯し、逆にスイッチを切ると先端から順番に消灯していく、まさに「これぞライトセーバーの光り方!」という仕様になっております。順番に……と言っても、一秒ほどで全点灯するので、暗闇で見るとまさに「光の刃が伸びている」ようにしか見えません。サウンドも映画の音源を使用したリアルなもので、もちろん商品ごとにサウンドは異なります。



ヒルト(柄)も良く見えるようにもう一枚。最初はオビ=ワン用のセーバーだけしか買わないつもりだったのですが、あまりの出来の良さについダース・ベイダー用も買ってしまい、どうせなら三色揃えたいよねって事でキット・フィストー用にまで手を出す羽目に……。なお「キット・フィストーって誰よ?」とか言っちゃう、私みたいなヌルいファンもいるかと思いますが、EP2で胴体だけ戦闘用ドロイドになってしまったC-3POをフォースの念動力で転倒させてニヤッと笑った、エイリアン顔のジェダイです。……誰よ? あとEP3でメイス・ウィンドゥがパルパティーン最高議長を逮捕に向かった際、これに随行するも、数太刀交えただけで瞬殺されてしまったキャラでもあります。……だから、誰よっ?

まぁCGアニメ版だとメイン話もあったりして、通の間では人気もあるのですが、実写映画しか見てないとほとんど印象に残らないんですよね。よく商品化されたなぁと思わない事も無いです。なおマスターレプリカ社が撤退して以降は、ハスブロ社がFXライトセーバーの販売を続けております。そしてハスブロが新たに開発したのが、この『リムーバブルブレード』。即ち、ブレード部分が取り外し可能になっている商品なのです。



一応チャンバラ遊びもできるように、ブレード部分はしっかりと本体と接続されており、ワンタッチで取り外す事はできません。しかし従来の商品では高度な改造をしなければ難しかった「刀身の取り外し」が無改造で可能になった意義は大きいです。しかもブレードを取り外した穴を隠すパーツまで付属し、見た目を全く損ないません。こだわり派の人に言わせれば、これでも「しょせん玩具」なんですけどね。そういう人は、ヒルトだけをさらにリアルに再現した、プロップのレプリカなどを購入するようです。さすがに柄だけのギミックなしの商品で三万も四万も払えないよなぁ……。

FXライトセーバーは、定価がだいたい150ドルくらい。日本の正規輸入品の場合、リムーバブルブレードだと二万円くらいするみたいです。輸入ショップだとさらにベラボーなプレミア価格をつけてたりしますが、海外のショップで直接買ってしまえば、送料込みでもそこそこの値段で買えますね。私の場合、ダース・ベイダー用はアメリカのアマゾンから送ってもらいました。ちょっと送料がかかりますけど、元々値引き販売されていたので、定価より少々高いくらい。当時は今みたいな円安じゃなかったですし。



リムーバブルブレードにはさらに、ベルトなどに引っ掛けて懸架できるアダプターパーツが付属します。これで気分はジェダイの騎士。マントの裏側にぶら下げればグリーヴァス将軍にだってなれちゃいます。実際手に取ってみると、ブレードは付けっぱなしにして飾る事が多かったりしますが、やはり「取り外しができる」という事実は大きいですね。この状態でスイッチを入れると、「ジジ……ジジッ」というノイズ音が鳴ります。どうせなら『HY2M Air Shock Battle 1/12ビームサーベル』みたいに、ブレードを取り外した状態でもサウンドが鳴ってくれれば面白かったのですが。まぁそうすると傾斜センサーや赤外線センサーも内蔵しないといけなくなるので、無理な相談というものでしょう。

FXライトセーバーでは大半のキャラクターのセーバーが商品化されていますが、リムーバブルブレードはそこまで商品点数が多くありません。オビ=ワン用、ダース・モール用、アナキン用、キット・フィストー用、ルーク用、ダース・ベイダー用くらい? ダース・モール用は同じ物を二本買えば、接続して本来のツインブレードを再現できます。でもさすがにこんな高額商品で二個買いなんてできないし、接続したところで長すぎて持て余すのが目に見えるんですよねぇ。メイス・ウィンドゥ用は紫のブレードが美しく、実写映画で一番好きなジェダイなので、これのリムーバブルブレードが発売されていないのは残念です。ライトセーバーが四本あれば、グリーヴァス将軍ごっこもできたのになぁ。もっとも、私は腕が二本しかないので、どのみちグリーヴァス将軍ごっこは不可能ですけど。



スタンドも付属し、分離状態でも接続状態でもどちらでも飾れます。さらに余剰パーツは台座の内部に収納する事ができるという、至れり尽くせりの仕様。といっても台座内部の空洞に放り込むだけというのがまたメリケンらしい豪快な仕様とも言えますね。台座の後ろ側には穴が二つ開いていて、壁に釘などを打ち込めば、壁掛け状態で飾る事もできます。こんな高額のデリケートな商品を壁掛けで飾るなんて、地震に無縁の国が羨ましいです。

なおリムーバブルブレードでもルーク・スカイウォーカー用のライトセーバーは発売されていますが、EP4バージョンのみで、EP6の緑のセーバーは発売されていないようです。キット・フィストー用なんかよりこっちを発売するべきでは……。ヒルトのデザインがオビ=ワン用に似ているから敬遠されたのかもしれません。キット・フィストー用の緑のブレードと、オビ=ワン用のヒルトがあれば、それっぽいものは組み上げられるわけですし。



というわけでリムーバブルブレードの本領発揮! ブレードは共通規格になっているので、別のヒルトに取り付けてオリジナルのライトセーバーが製作できます!……と言いたいところなのですが、実は互換性が無く、改造しない限り画像のような状態にはなりません。確かにブレード自体は共通規格ですが、その根元にさらにカバーパーツが付いていて、ここが各ヒルト専用の形状になっているのです。しかもネジ止めじゃなくてピン打ち固定なので、分解はまず不可能という……。なのでニッパーやデザインナイフやヤスリで加工し、スペーサーパーツなども自作してしっかりフィットするように改造しました。スペーサーパーツと言っても、ラップの芯を輪切りにしただけですが。

細部は異なるものの、これでEP6のルーク用ライトセーバー(っぽいもの)が完成! ついでにキット・フィストー用にも赤いブレードを取り付けてみました。サウンドはヒルトの方に内蔵されているわけですが、なぜかキット・フィストー用のセーバーのサウンドは悪役っぽい重低音で、赤いブレードによくマッチしています。クワイ=ガン・ジンに切断された後の、ダース・モール用セーバーに見えなくもない……か? さすがにパルパティーン(ダース・シディアス)用のセーバーとは似て無さすぎですし。まぁこんな苦労しなくても、本場アメリカではブレードの色を切り替えられるライトセーバーとか、カスタムメイドでブレードの色を自由に選べるノンライセンス品とか、色々販売されてるみたいです。あくまでボーナスギミック的に改造してみた次第です。

ちなみに青いブレードは根元が太すぎて、他のヒルトには流用できませんでした。なので上の緑のセーバーを取り付けたオビ=ワン用は、ブレードの固定に若干の不安があります。ブレードの方が細すぎるんですね。チャンバラとかしない限り大丈夫ですけど。ダース・ベイダー用に青いブレードを取り付ければ、EP3のアナキン用に脳内補完(かなり苦しい)できたのに、残念です。

以上、FXライトセーバー・リムーバブルブレードでした。これを腰に提げておけば、子供から「おじさんはジェダイ?」と声をかけられるかもしれません。そしたら「殺して盗んだ剣かも」とはぐらかしておきましょう。もしそんな子が本当にいたら、暗黒面に堕ちる前にどうにかする必要がありますけど。