身体の景色 (karada no keshiki)

米が炊けるまで

朝稽古を終え
炊飯器のボタンを押す

タイマーにしておけば良かった
炊きあがるまで時間があいてしまう

ぬぬ…
所在なくPCをひらきここに文字を打つ

12月のカレンダーを眺める
びっしりと記号で埋められたソレは解読不能な暗号にも見えてくる

2007年、身体の景色旗揚げを思い出す
そして何故か1999年、師匠に外に出る旨を伝えた時のことを思い出す

あぁ…あのときの先輩諸氏の年齢をすでに僕はこえていることに思い至り不思議な気分になる

「岡野、お前はまあ大丈夫だよ」
と僕に言ってくだすった方は今の僕よりも年下だったなんて嘘のようだ

エレンが「あなたは大丈夫」とマイムで僕を鼓舞してくれたことをふと思い出す

ありがとう
ここに伝わるはずのないお礼を書いてみる

中々炊けぬのぉ…
いままで身体の景色に出演してくれた俳優たちの顔が脳裏に浮かぶ
身体の景色の舞台の批判、また勇気となった批評、それらを思い出す

中々炊けぬのぉ…
様々な作品の場面や、その時々の稽古の熱を思い出す
喧々諤々の末にたどり着くステキな景色
レオと歩いた月夜を思い出す
子供たちが「いたーさん!」と駆けていたころのリビングを思い出す
おばあちゃまが突如ピアノを弾いて皆が驚いたことを思い出す
諸行無常について想う
諸法無我について想う
現成受用とつぶやく
あ、炊けた

米が炊けるまでの想念
その走り書き

炊きたてのご飯
納豆
味噌汁
生卵
来月本番
幸せなり

お席にまだ余裕があり、これ心配なり
ぬぐぐ…
皆々様、お迷いの方々、ご予約はお早めに〜
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