かつて彼女を抱いた いつまでもいるわ と彼女は言った だが私は不親切で 彼女をバカのようにあつかった ぽいと捨ててしまった かつて山を手のうえに持っていた そして川が毎日流れていた 私はどうかしていたにちがいない 自分の持っているものに気がつかなかった ぽいと捨ててしまうまでは 愛しかない、それが世界を動かしている 愛そして愛だけだ、それは否定できない それについてどう考えようとも それナシでは何 . . . 本文を読む
何もかも変わっていくと人は言う 遠くない道のりはないと人は言う 俺をここに閉じ込めた連中の顔を 憶えてる 俺には朝日が輝き出すのが見える 西に沈んだ太陽が東に昇るのが＊＊＊ いつの日かまた、 いつの日かまた 俺は自由の身になるだろう 俺の権利も守られるべきだと人は言う 誰でも打ちのめされることはあると それでも俺にはこの壁の遥か向こうに 自分の姿がはっきりと見える 寂しげな群衆のずっと向こうに立っ . . . 本文を読む
むかし あんたは いい服を着て わかかったとき 乞食に銭をほおってやったね みんなでいってた 気をつけろ落ちるぞ と でも みんなでからかっているだけだとおもっていたろう よく わらいものにしたね うろついているやつらを いま あんたは大声でしゃべらない いま あんたはじまんもしない つぎの食事をどうやってごまかすかについて どんな気がする どんな気がする うちがないことは 全然知られぬことは転が . . . 本文を読む