ヤクルトは２６日、夫人のカーラさんへ軽微な接触と不法侵入の罪で米国の検察当局から起訴されていたウラディミール・バレンティン外野手（３０）について、起訴と夫人からの離婚訴訟が昨年９月に取り下げられていたと発表した。
バレンティンは昨年１月、離婚協議中だったカーラさんに対する暴行・監禁容疑で逮捕され、後に釈放された。２月に夫人への軽微な接触と不法侵入の罪で起訴されたが、２５日に同選手の弁護士から球団に訴訟取り下げの連絡が入った。奥村政之編成部国際担当次長は「どのタイミングかは不明だが、昨年から話し合いを続けてよりを戻したと本人（バレンティン）から聞くことができた」と説明した。球団は和解を受け、同選手にペナルティーを科さないことを決めた。
すでに夫人と復縁し、長女・ミアちゃん（３）と米フロリダ州内の自宅で生活しているという。一方で昨年１０月に手術を受けた左アキレス腱（けん）のリハビリに励み、ランニングができるまでに回復している。
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２月の春季キャンプは不参加で、３月上旬に家族とともに来日予定。バレンティンは球団を通じて「多大なご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ありません。一日も早く家族とともに訪日して、チームに合流できるように準備しています」とコメントした。１３年にはプロ野球新記録となるシーズン６０本塁打をマーク。昨季は３１発も身辺問題が整理され、野球に集中できる環境が整った。
ヤクルト・衣笠球団社長兼オーナー代行の話「家庭不和だと持てる力を十二分に出せないのが通例。復縁して、より力を発揮してくれれば」
バレンティン・暴行事件の経緯
★１４年１月１３日（日本時間） 米フロリダ州マイアミ近郊にある自宅で、カーラ夫人への暴行・監禁の容疑で逮捕
★同１６日 マイアミの裁判所に出廷。保釈金支払いとカーラ夫人への接触制限を条件に保釈
★同１７日 マイアミ市内のホテルで会見
★同２５日 裁判所の審理で渡航許可
★同２８日 来日
★同２９日 都内で謝罪会見
★２月１２日 米フロリダ州の検察当局から（１）妻への軽微な接触（２）不法侵入の罪で起訴されたことが判明
★４月２２日 離婚協議で５月に一時帰国する見込みだったが、その必要がなくなったと球団が発表。裁判所が出廷の期日をオフまで延期することを認めたため
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