こころをつなぐ虹プロジェクト

一心念誦堂のブログ

『遺言 原発さえなければ』上映会&トーク@岡山開催されました。

2015-01-07 18:02:24 | イベント
ご報告が遅くなりましたが、昨年12月14日岡山シティミュージアムにて『遺言 原発さえなければ』上映会&トーク@岡山開催しました。事前予約30名当日30名合計約60名の方が鑑賞しました。3時間45分という長編でしたが、途中で帰る人もなく、上映後のトークにも大勢の方が参加されました。

岡山にいて、原発事故の影響で苦しんでいる人々の心に接する機会は決して多くはありません。ニュースや新聞での報道も、どうも最近は何かの意図が差し挟まれているように感じます。この映画に登場する人たちの悲しみ、怒り、苦しみ、また日常の心、希望。豊田監督、野田監督のカメラと同じ視線で、その心情を受け取る。各シーンの人々と同じように、泣き、怒り、笑いました。
飯舘村から岡山に避難して今まで一度も帰っていないという方が、勇気を出して鑑賞に来られました。かつて暮らした街をスクリーンで見て、事故当時のつらい気持ちを思い出してしまったと、涙を流した方もありました。
この映画の上映を思い立った最大の理由は、ここに示された飯舘村の人々の気持ちを知ってみたいという思いでした。上映を決めた時点で、私(虹プロ事務局)もまだこの映画を観ておりませんでしたが、同じようにこの映画を見たいと思う人がいるだろうと思い、会場を予約しました。
人それぞれ、思いは違いますが、他の人の心をわかろうとする姿こそ、私たちの問題を切り開いていく一歩になるのだと感じました。映画の一シーンで、「心が届いたから涙が出るんだろう」という(正確にはこうだったかわかりませんが)長谷川健一さんの言葉がありました。こころをつなぐ虹プロジェクトとの主旨に適う上映会となったと思います。
写真提供:森田靖さん