2023年5月
兼題:薫風 当季雑詠
出題者:素頓

(画像:鳥閑さま 厚木市若宮公園)
和歌では久しく花のにおいを運ぶ風、主に春風を指していましたが、
俳諧では「薫風南より来たり、殿閣微涼を生ず」などの漢詩を受け
陰暦6月に南から吹く風の意味となりました。
現在ではさらに青葉を吹き抜けるすがすがしい風として使われています。(俳句歳時記より)
風薫る上品佛の無残なり 泰山
面白い発想 良い季節なのに無残な仏様
劣化が激しい御仏です。修理をお待ちです
*「修復に寄付を、俳句には〇を」の鈴蘭にコメント賞。
富士の峰気ままに見やり鮎料理 泰山
出たり隠れたり富士山が気ままです。
気ままに、はいけません、富士山ですぞ
*料理自慢の民宿。鮎に鰻にステーキなど盛りだくさん。6月1日鮎解禁日。
あばら家に薫風ゆっくり吹き抜ける 一桂
万札を吹き飛ばして行きました
幽霊まで追い出してくれる
*24時間自然換気中。
風薫る旅行鞄を取り出しぬ ゆめ
寅さんのように生きたい
そうだ旅に出ようと❣
*コマーシャルのキャッチコピーになりそう。
風薫る樹下にて開く風立ちぬ ゆめ
光景が浮かびません。下五はこれでよいのでしょうか
堀辰雄ですね。下五を「 」で括る手も?
*「風立ちぬ」とした方が小説であることが分かりやすい。

(画像:鈴蘭 札幌市大通公園)
薫風や見慣れし景の新しき 素頓
そういうこともありそう。新たな1年の始まりですから
あれっいつの間に
*「白内障手術後は新鮮」のゆめさま、コメント賞。
遠くより子供らの来て夏座敷 素頓
にぎやかな夏座敷
冬座敷を夏座敷に変えてもらいました
*親孝行の子供らよ、ありがとう。
風薫る路上ライブの電子音 鳥閑
「風薫る」の一語で電子音も爽やかに
フルート吹きもいます
*着眼点が良い、薫風と電子音の取り合わせが良い。
自転車のドミノ倒しや青嵐 鳥閑
起こすの大変なんです、あれは
元々寝かせておいたとの説もあり
*よく見かける光景、それを句にしたのが良い。
風薫る胸に眩きエメラルド 摩天
きらめくならダイヤモンドだ
「目映い」の方が良かったか・・
*「中七「胸の谷間の」だと俳味がある。」の鳥閑さまにコメント賞。
潮騒の浜辺をひとり風薫る 摩天
孤独の影が
我が散歩コースの検見川浜であります
*ひとりの散歩はさみしくはない、楽しんでいます。

(画像:鈴蘭 札幌市豊平川緑地)
薫風や四たす三を一にして 一兎
薫風は人を狂わす
四人家族と三人家族が公園で一つになりました
*作者から句意の説明があり「だったら〇は取り消そうかしら。」とポツリ。
かすめ行く紙飛行機や風薫る 一兎
誰が飛ばすや紙飛行機
紙飛行機を飛ばしているのは、老人なのです
*少年だった俳人から点が入りました。
薫風をつかみ放して太極拳 碧水
スローモーションの雰囲気あり
他の句会に「薫風をゆるゆるつかみ太極拳」を改句してみました
*◎3〇5、全員から点が入り最高得点句、お見事!
薫風を受けて広げる白卓布 碧水
油断すると飛びます
庭にテーブルを出してテイータイム
*夏目漱石「虞美人草」にそんな風景があったような。
前撮りの新郎新婦風薫る 鈴蘭
バッチリ二人の写真を撮って披露宴はなし。これもまたよし
意外に多い和装
*結婚式も七五三も前撮りが流行りのよう。
風薫る竹林へ伸ぶ廃線路 鈴蘭
最近廃線跡を歩くのが流行っているようですね
日本一美しい廃線路という映像を見て
*鳥取県倉吉市にある国鉄倉吉線廃線跡。

~~~なんということでしょう、
「母の日」を詠んだ俳句、どれも点が入らず全滅~~~
母の日や嫁より届くプレゼント ゆめ
またなにかいいよそろそろ母の日は 一兎
母の日の記念写真はセピア色 碧水
母の日の夫は早足義母(はは)に逢ふ 鈴蘭
兼題:薫風 当季雑詠
出題者:素頓

(画像:鳥閑さま 厚木市若宮公園)
和歌では久しく花のにおいを運ぶ風、主に春風を指していましたが、
俳諧では「薫風南より来たり、殿閣微涼を生ず」などの漢詩を受け
陰暦6月に南から吹く風の意味となりました。
現在ではさらに青葉を吹き抜けるすがすがしい風として使われています。(俳句歳時記より)
風薫る上品佛の無残なり 泰山
面白い発想 良い季節なのに無残な仏様
劣化が激しい御仏です。修理をお待ちです
*「修復に寄付を、俳句には〇を」の鈴蘭にコメント賞。
富士の峰気ままに見やり鮎料理 泰山
出たり隠れたり富士山が気ままです。
気ままに、はいけません、富士山ですぞ
*料理自慢の民宿。鮎に鰻にステーキなど盛りだくさん。6月1日鮎解禁日。
あばら家に薫風ゆっくり吹き抜ける 一桂
万札を吹き飛ばして行きました
幽霊まで追い出してくれる
*24時間自然換気中。
風薫る旅行鞄を取り出しぬ ゆめ
寅さんのように生きたい
そうだ旅に出ようと❣
*コマーシャルのキャッチコピーになりそう。
風薫る樹下にて開く風立ちぬ ゆめ
光景が浮かびません。下五はこれでよいのでしょうか
堀辰雄ですね。下五を「 」で括る手も?
*「風立ちぬ」とした方が小説であることが分かりやすい。

(画像:鈴蘭 札幌市大通公園)
薫風や見慣れし景の新しき 素頓
そういうこともありそう。新たな1年の始まりですから
あれっいつの間に
*「白内障手術後は新鮮」のゆめさま、コメント賞。
遠くより子供らの来て夏座敷 素頓
にぎやかな夏座敷
冬座敷を夏座敷に変えてもらいました
*親孝行の子供らよ、ありがとう。
風薫る路上ライブの電子音 鳥閑
「風薫る」の一語で電子音も爽やかに
フルート吹きもいます
*着眼点が良い、薫風と電子音の取り合わせが良い。
自転車のドミノ倒しや青嵐 鳥閑
起こすの大変なんです、あれは
元々寝かせておいたとの説もあり
*よく見かける光景、それを句にしたのが良い。
風薫る胸に眩きエメラルド 摩天
きらめくならダイヤモンドだ
「目映い」の方が良かったか・・
*「中七「胸の谷間の」だと俳味がある。」の鳥閑さまにコメント賞。
潮騒の浜辺をひとり風薫る 摩天
孤独の影が
我が散歩コースの検見川浜であります
*ひとりの散歩はさみしくはない、楽しんでいます。

(画像:鈴蘭 札幌市豊平川緑地)
薫風や四たす三を一にして 一兎
薫風は人を狂わす
四人家族と三人家族が公園で一つになりました
*作者から句意の説明があり「だったら〇は取り消そうかしら。」とポツリ。
かすめ行く紙飛行機や風薫る 一兎
誰が飛ばすや紙飛行機
紙飛行機を飛ばしているのは、老人なのです
*少年だった俳人から点が入りました。
薫風をつかみ放して太極拳 碧水
スローモーションの雰囲気あり
他の句会に「薫風をゆるゆるつかみ太極拳」を改句してみました
*◎3〇5、全員から点が入り最高得点句、お見事!
薫風を受けて広げる白卓布 碧水
油断すると飛びます
庭にテーブルを出してテイータイム
*夏目漱石「虞美人草」にそんな風景があったような。
前撮りの新郎新婦風薫る 鈴蘭
バッチリ二人の写真を撮って披露宴はなし。これもまたよし
意外に多い和装
*結婚式も七五三も前撮りが流行りのよう。
風薫る竹林へ伸ぶ廃線路 鈴蘭
最近廃線跡を歩くのが流行っているようですね
日本一美しい廃線路という映像を見て
*鳥取県倉吉市にある国鉄倉吉線廃線跡。

~~~なんということでしょう、
「母の日」を詠んだ俳句、どれも点が入らず全滅~~~
母の日や嫁より届くプレゼント ゆめ
またなにかいいよそろそろ母の日は 一兎
母の日の記念写真はセピア色 碧水
母の日の夫は早足義母(はは)に逢ふ 鈴蘭