日米混合ジャズユニット「東京ニューヨークコネクション」の公演のため来日中のデイブ・ピエトロ氏(sax)と東京在住のジョナサン・カッツ氏(pf)によるイベントが行われました。
まず冒頭では40分にも及ぶパフォーマンス。
アドリブの掛け合いではソロの取り方、間の開け方で笑う一幕も。
時には激しくもあり柔らかくやさしいデイブ氏の音色と、リズミカルで力強いジョナサン氏のピアノがとても心地よく受講者を魅了しました。
ライブ終了後にはじまったのがクリニック。
今回のテーマは「より良い奏者になるために」また「ジャズ インプロビゼーション」と題して、
・練習方法~ジャズのアーティキュレーションを学ぶ~音程良く吹くコツ~耳のトレーニング~ジャズのボキャブラリーを積む~アドリブでストーリーを語ろう
と内容は盛り沢山。
実際にホワイトボードに書きデイブ氏が実践するという本格的な内容だった。
「今の若いプレイヤーは聴く事が欠落している。もっとよく聴いて繰り返し練習する事が大事だよ。また好きなプレイヤーのどの1曲でもいから楽曲をさらに詳しく勉強する必要があるね」とコメント。
受講者も実際に持参した楽器を取り出し、全員でデイブ氏の書いた譜面を吹く。
「練習するときにもっとクリエイティブでなくちゃだめだよ。」
ここでひとつ印象に残ったのがコードトーンの話。
徐にデイブ氏がバッハの無伴奏チェロ曲を吹く。
「昔は僕もクラシックの勉強をしてたんだ。バロック音楽とジャズのビバップは非常によく似ている。この20世紀にもしバッハが生きていたらジャズミュージシャンになっていたかもしれないね!(笑)」
最後はまた全員で楽器を手に持ちアーティキュレーションの講座へ。
「ジャズの吹き方というのは実はとても難しいんだ。」
譜面上に細かく吹き方を指示する。時には全員で時にはひとりづつ。
「もっとよく譜面を見て!アタックするところとしないところをもっと理解するんだ!」と熱い指導は続く。
こうして約2時間にも及んだクリニックは終了。
とても内容が濃い時間となりました。
ジョナサン氏より次回もまた開講したいと強い希望が。
今回参加できなかった方は次回をお楽しみに!!
(スタッフ・横尾)