晴読雨読

読書記録。主に漫画。更新不定期。です。
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基本的にネタバレ含みます。
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空飛ぶ広報室 第2回見ました~

2013-04-22 21:05:18 | その他
空飛ぶ広報室。
言わずと知れた、有川浩さん原作のドラマです。
空飛ぶ広報室
有川 浩
幻冬舎


原作は未読。
現在図書館にて予約中。
あと88人待ちです。
随分前にリクエストしたのに。
届く前に、放送が終わりそうです…。

普段はあまりテレビドラマは観ない私。
今回、これを見ようと思ったわけは、
有川さん原作ドラマというのもあるけど。
何よりも綾野剛さん出演というのが、このドラマを見る動機の一番だったりする。

綾野さん、かっこいい。
制服が似合う~。
第1話で、新垣さん演じるテレビ局の人と打ち合わせをするとき、
ソファーに座る綾野さん、
膝にグーの手を置いてるんですよ。
生真面目な自衛官って感じが、そりゃあもう、ひしひしと。
飛行機を熱く語る少年ぽさとか、
色恋に疎そうな初々しさとか、
背広の背中のラインとか、
綾野さんファンの人には、「眼福」なドラマですな。

で、有川さんを全部とはいかなくてもある程度読んで来た人間としては、
ドラマの中で出てくるセリフや展開、
「これは原作にあるな」とか「テレビオリジナルだな」とか、
思うところいろいろで、
原作を後で読むときの楽しみにしてもいます。

色々キャラが立ち、一癖も二癖もありそうね自衛隊の面々の中で、
ひときわ輝いているのが、柴田恭平さん演じる、鷺坂さん。
ノリは軽いけど、奥が深い。
しぐさが軽妙で、テンポよくて、
これは小説では表現できないよね~、
目と耳と両方使うテレビならではの表現よね~、
さすが柴田さん、
と、すっごい久しぶりにテレビドラマを楽しんでます。

銀色の絆

2013-04-08 22:20:53 | 小説
銀色の絆
雫井 脩介
PHP研究所


内容(「BOOK」データベースより)
夫の浮気で離婚、娘の小織とともに名古屋へと転居し、無気力な日々を送っていた藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチに小織の才能を見出され、娘を支えることに生きがいを感じ始める。スケートクラブ内の異様な慣習、元夫の会社が倒産したため途絶えた養育費、練習方針を巡るコーチとの軋轢―人生のすべてを懸ける梨津子の思いに、小織はとまどいながらも成績を上げていき、やがて…。フィギュアスケートの世界を舞台に母と娘の絆を描く、著者渾身の長編小説。


古くからのフィギュアスケートファンです。
先日、「フィギュアスケート」で検索していて、本書に行きあたりました。
で、読んでみました。

面白かったです。
名古屋がフィギュアのメッカになっていることは有名ですが、
多分そのあたりがモデルになっているんだろうなあと思う事がたくさんありました。
登場人物も、きっとこの方がモデルに違いない…、
この人とこの人がミックスされてるな…、
などと、想像される、そこここ。

横浜と名古屋のフィギュアの文化の違い、
コーチのスタンスの違い、
高額なコーチ量に、半端ではできない練習への支援、

知りたかったフィギュアの舞台裏をのぞき見できた気分です。

ただ、私は長ーくフィギュアを見てきていますが、
いまだにルッツとフリップの区別もつかない人間で、
それでも少しはルールなどについての知識は持っているので、
登場人物の演技なども何となく映像化できるのですが、
あんまり知らない人にとっては、
もうちょっと技やルールについての解説なり説明なりがあった方が
分かりやすいのではないかなあと思いました。

形式としては小織ちゃんが友人に話す形ですが、
視点はずっと母親の方で、
「母親のやりきった感」の方が強いです。
実際小織ちゃんは「もっとやれたのでは」と最後の方で思っているわけで。
でも、スケート人生を終わって、
また「これからだ」と前を向くところで終わっています。
テレビで取り上げられることのないたくさんの少女たちも、
こんな色んな思いを抱えて練習したり挫折したりして、
いつかどこかで「これで終わり」という区切りをつけなければならない。
それが自分の思うような形にならなくても。

つらかったね。
頑張ったね。
よかったね。

選手たちに改めてエールを送りたくなる本でした。

ソロモンの偽証

2013-04-04 20:45:34 | 小説
ソロモンの偽証 第I部 事件
宮部 みゆき
新潮社

第1部。
図書館に予約した本がやっと届き、
読破しました。
長かった!
届くまでも長かったけど(予約が100人を超えていた)、本文も長かった。

最初、登場人物が入れ替わり立ち替わりで、
誰を中心に読めばいいの?と、戸惑ったけど、
そこは宮部みゆき、さすがに読ませますね。

ただ、読みながら違和感がなかなか取れなくて、
何でだろうと思っていたら、
読み終わって、分かった。
帯の本作紹介分からイメージされる事件と内容とが一致していない。

「匿名の告発状
連鎖する犠牲者
校舎を悪意が
呑み込んでいく…。」

なんて書かれていると、すっごいドロドロしたイメージだけど、
そこまでオドロオドロしてないよ。

「彼の死を悼む声は小さかった。
けど、噂は強力で、
気がつけばあたしたちみんな、
それに加担していた。」

とか、
「学校は汚された。
ことごとく無力な大人たちには
もう、任せておけない!」

とかも、内容から外れていないけど、微妙にずれていて、違和感がある。
第2部、第3部と読んでいけば、また違うのかなあ。

だって、大人たちみんな、頑張ってるのに。
結末から行けば多分何か間違ってしまってるんだろうけど。

例えば、少年の死が「自殺」とされたことが揺るがないこと。
このまま「自殺」で終わるわけがないと思う。

きっと結末で、「ああ、こう繋がっていたのか」と
種明かしされることになるだろうことを期待させて第1部は終わっている。
冒頭に出てきた少年が、死んだ少年、柏木君であるだろうと匂わせる描写もあるけど、
(コートの色や、バッグの色が共通しているけど、使われている言葉が違う)
これは多分野田君が出会った謎の少年ではなかろうか。
柏木君の死の謎のカギを握ると見た。

第2部ももちろんとっくの昔に予約してます。
私は、あと17人待ち。
あと1カ月以上待たねばなりません。
それまで内容や人物関係を忘れずにいられるか。
最近、物忘れが激しいからなあ。
早く届きますように。