晴読雨読

読書記録。主に漫画。更新不定期。です。
よろしく。
基本的にネタバレ含みます。
そこんとこも、よろしく。

ハイキュー!(アニメ)

2019-01-26 17:45:29 | その他
黒子のバスケの次は、ハイキュー!です。
日常生活が送れない。
どうしよう…。

黒子さんたちは、やっぱり超人でしたが、
黒子君たちは才能はあっても、普通の高校生たちです。
対戦相手に、本当に普通の、1回戦突破が目標なくらいの高校生も出て、
共感できるですよ。

で、キャラを立てるというのがうまいなあと思うです。
その辺は、もともとファンの方にとっては今更だとは思うんですが。

よく、漫画教室とかで、
主人公のキャラ立てで言われるのは、
当たり前ですが、主人公が魅力的であること。
陽であったり陰であったり、特徴はいろいろあるだろうけれど、
うーん、そうだなあ、
主人公はこういう子っていうのが一言で言い表せる感じかなあ。
アニメの中で
「お前の強みはなんだ?」と問いかけられるシーンがあったけど、
ちゃんとそれがわかる感じかなあ。
で、弱点もちゃんとあること。
ライバルはくっきり対照的だと、主人公の魅力が増すことになる。
主人公がどう変わっていくのかを見せることがテーマになってくるのかな。

主人公の日向翔陽(名は体を表す。分かりやすい命名:底抜けに明るく常に前向き、全力前進)は、
テレビで見た高校バレーの「小さな巨人」の姿にあこがれて、
アタッカーを目指す。
小さな体(弱点)でも、天性のバネ(長所)で相手を驚かす。
中学校ではメンバーが集まらず、
3年生で初めて試合に参加できる。
環境が恵まれない中でもママさんバレーや女子の練習に参加したりして、
決してくじけない(長所)。
でも、試合経験が少なく(1回!)、バネはあっても試合技術はない。
(⇧そこからの成長…テーマ)

その日向にトスを上げるのは、影山飛雄(これまた、名は体を表す)。
天才的なセッターであるにもかかわらず、王様的なトスのために、
チームメイトからそっぽを向かれた過去を持つ。
でも、そのトスが、日向を誰よりも生かすことになる。
性格的な難は大いにあるけど、憎めないんだなあこれが。

周りを固めるチームメイトも、それぞれ魅力的。

男子なんて歯牙にもかけない風の美少女マネージャーが実はシャイガールだったり、
影山にセッターの座を奪われた形の菅原先輩が、
影山に欠けるアタッカーを生かすトス回しや周りを見る目など、
影山を成長させるひとであったり。

何よりチームカラーが明るくていいよね。
対戦相手にもそれぞれ長所、特徴がはっきりある。
これまた魅力的。

キャラを立てるってどういうことかっていうことを、すごくわかりやすく見せてくれている。
と思った次第ですよ。

はあ、面白いものが多すぎて、人生の時間が足りないわあ。

黒子のバスケ(アニメ)

2019-01-23 17:38:29 | その他
今頃ですが、「黒子のバスケ」(アニメ)見てます。
送料気にせずに本を頼めるってんで、Amazonプライム入ってるんですけど、
Amazonmusicとか、Amazonvideoとかも自動で入ってるんですね。
で、videoとかこれまでほとんど見てなかったんですけど、
ふと気が向いて見始めた「黒子のバスケ」
続きが気になって、ずんずん見てます。
今、対陽泉戦。

さすがに人気作だけあって面白いですね!

アニメって、スポーツはあんまり向いてないと思ってて、
バスケシーンで「ん~~~?」と思うシーンもあるんですが、
それでも面白い。
超テンションの低い黒子君が主人公で、
超能力者か怪物かって感じの高校生がぞろぞろ出てきて、
すんごい技をくりだしてきます。

で。

少年たちが、よくしゃべる。

試合中にもかかわらず。
そんなちんたらしゃべってて大丈夫かってくらい。
観戦してる少年たちもよくしゃべる。

なんたって、超人的な技ばっかしですから、
なにが起こってるのか、会話の中で解説してくれるわけです。

相手が超人的に強いから、どうやって打ち負かすのか、
どきどきしながら見てます。
今、火神君が目から光線出しながら走ってる(わはは)

原作読んでないのも楽しめる要因かもしれないです。
しゃべるテンポだとか声のイメージとか、固まってないので、
そのまんまでOK。

キャラクターの造形もすばらしいね。
個人的には、木吉君がいいわ。
あと、黒子君の超ローテンションなリアクションね!
ジャンプっぽさとジャンプっぽくなさのバランスがいいと思う。

原作も読んでみなくては。
「多分このシーン、この構図は原作からとってるよね」
と思うところとぜひ比べてみたい。
さあ、第50Qだ!

超高速参勤交代

2014-07-31 22:28:10 | 映画
ここ1カ月の間に、寸語彙勢いで映画を見たので、
その感想をちょっとずつ書いていこうかな。

さて。
何から書きましょうか。

あれだ。

超高速参勤交代

なんか、能天気に楽しめました。
あちこちに時代劇や忍者漫画へのオマージュがちりばめられているのです。
くすっと笑えるネタが。
「死して屍拾うものなし」
とか、
雲隠段蔵さんの咥えてる葉っぱとか。
家族で安心して見に行けます。
両親も誘えばよかったな。

ラストの方の、佐々木さんと市川猿之助さんの、
目線でのやりとり。
台詞一つなく、落とし所ををつけるんですよ。
すごいな役者さんって。
面白かったよ!

あら。原作もあるようです。
知らなかった。

超高速!参勤交代 (らくらく本)
土橋 章宏
講談社


wikiは相変わらず詳しい



和菓子のアン

2014-02-28 22:02:08 | 小説
和菓子のアン (光文社文庫)
坂木 司
光文社


内容(「BOOK」データベースより)

デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。


面白かったです。
日常に潜むちょっとした謎を、
和菓子と絡めて語る、
短編として独立して読めるし、
全体としても、一つの物語になる。

ちょっと太めなことがコンプレックスだけど、
ちっとも卑屈じゃない。
可愛い杏子ちゃんが主人公です。

この本を読もうと思ったきっかけは、
「文学少女」という漫画雑誌を読んだからです。
小説を少女マンガにするという。
作家さんは全員知らない人ばかりで、
目当ては「植物図鑑」だったんですが、
一番面白かったのが、「和菓子屋のアン」でした。



花とゆめ 文系少女 2014年 2/1号 [雑誌]
白泉社
白泉社


内容紹介

あの小説がマンガで読める…素敵な新増刊

【ラインアップ一覧】
「植物図鑑」
美味しくてほろ苦い“道草”恋愛小説
巻頭カラー72P
「世界から猫が消えたなら」
余命一日の僕の前に現れた悪魔の目的は…? カラー73P
「和菓子のアン」
美味しい和菓子ミステリー
カラー91P
「タイニー・タイニー・ハッピー」
恋に仕事に向き合う、男女8人の物語。72P
「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」
太平洋のとある島。地縛霊女子との冒険の日々! 63P
「公家武者 松平信平」
その男、貴族でイケメン 60P

そのほか、文系少女に送るコラムやショートマンガ盛りだくさん。


で、原作を読んだら、正直、漫画の方が面白かった…。あれ?
漫画の方は、柔らかい印象だったんだけど、
小説の方は、最初は文章がかたい感じがして、
アンちゃんの可愛さは、こうじゃないんだ!
と本末転倒なことを思ったりして。
でも、読み終わる頃にはなじみました。

和菓子の名前って、歴史とダジャレに満ちている。
色んなうんちくが、ちょっとしたミステリー(ほどではないけど)仕立てになってます。
気軽に読んでみような感じの本でした。
杏子ちゃんたちの続編、読んでみたい気がします。


泣き童子

2014-02-23 12:49:52 | 小説
泣き童子 三島屋変調百物語参之続
宮部 みゆき
文藝春秋



内容紹介

不思議で切ない「三島屋」シリーズ、待望の第三巻

江戸は神田。叔父の三島屋へ行儀見習いとして身を寄せるおちかは、叔父の提案で百物語を聞き集めるが。人気時代小説、待望の第三巻。



面白かったです。
と言いながら、目次を見返して、内容がおぼろにしか思い出せない…。
最近、どうもね~、
記憶力の低下がいかんともしがたい。

で、おさらいします。

三島屋の姪おちかが、黒白の間を訪れる人から不思議談を聞くシリーズ第3弾。
今回の不思議談はまた幅が広くて、
おちかが聞き手であるというベースが無ければ、バラけてしまうのではないか。
そんな印象さえありました。

第1話「魂取の池」
話し手は「文(もん)」という若い娘。
娘の悋気(りんき)を心配した母から聞いた話。
恋仲の二人が訪れると必ず男に別の女が現れて別れてしまうという悋気の神様の住む鏡池。
望まぬまま夫婦になってしまった文の祖母、
別れる気満々で鏡池を訪れた結果が、皮肉に満ちてる。

第2話「くりから御殿」
語り手は長治郎。
幼いころに山津波で両親と幼馴染を亡くしてしまう。
おさななじみ「くりから御殿」でおにごおこをする夢を見ると、
幼馴染の亡骸が見つかったという体験をし、
一人生き残ったことに後ろめたさを抱えながら生きてきた。
病に倒れ、死の淵から戻ってきてしまったことで、
なおさら「おいていかれた」との思いを強くする長治郎に、
「仲間外れにしたんじゃない。
仲良しの3人が、あんさんを私にかえしてくれたんや」
と、妻は泣く。

第3話「泣き童子」
いや、これは怖いわ。
語り手はほぼ行き倒れの老人。
家守をしており、店子の看板屋の前に捨て子があり、
看板屋は引きとって育てることにした。
ところが、物も言わぬ3歳になった子どもが、ただ泣くようになったという。
この童子は、人の悪意を感じて泣くのだ。
そして…。
いやあ、ひたひたと来る怖さがあるよ。

第4話「小雪舞う日の怪談語り」
今度は毎年怪談語りの会を開いているという井筒屋さんに招かれて、
4人の話を聞くという趣向。
・普請道楽の逆さ柱。
・渡ってはならぬ橋を渡り、元の世に戻るために、
自分の命を10年分か、腹の子供の命1年分どちらかをよこせと言われたお関は、
即答する…。
・光を亡くした目で人の病が見えるようになった母。
しかし、病が見えるという事は、未来を見通すことと等しいことではない。
・人の恨みを受け黒くなっていく病人を見届け「亡者に名前を呼ばれた男」半吉親分の話。
そして、話全体を冬の出稼ぎにきた母娘を見守る村の神様の優しさがつつみます。

第5話「まぐる笛」
語り手は北の国の若侍、一郎太。
東北のお国訛りが、柔らかく、逆に妙にリアルだったり。
これは、ホラーですよ!小野不由美さんばりの!
「まぐる」という化け物が出てきます。
人の力では太刀打ちできない。無敵。
人の力の無力さ。
そのまぐるを倒すのは、女の人だけが受け継いできた「まぐる笛」。
この短編集の中でも、異色中の異色でした。
ああ、怖かった。

第6話「節気顔」
四十過ぎの寡婦、お末の幼い頃の話。
放蕩息子だった伯父が感動された実家に戻ってきた。
まじめに働くようになるが、24節気には、丸1日いなくなる。
実はある商人に、節気の1日、死人に顔を貸すという取引をしたのだった。
その商人というのが、「凶家」に出てきた男で、
でも、ここではあの世とこの世をつないで「いいこと」の商売をする。
この商人とおちかは、再会するであろう、という伏線を残して、
今回は、幕。

物語の端々に、江戸の人々の暮らしや風習が出てきて面白い。
季節感も、小物だとかでよく出ている。
江戸風のオシャレとかね。
怪談というのはもともとそういうものだろうけれども、
この世とあの世とのはざまを行き来する物語でもあるのだな。

青野利一郎さまは、第4話に少し姿を見せただけで、
おちかさんんとの仲は進展せず。
むしろ、半吉親分とお勝さんの方が先に進展するかも。
以下、次巻に期待!というところでしょうか。


話は怖いけど、挿絵が柔らかくていい。
あら。題字は京極夏彦さんですって。
味のある良い字だわ。

今回、自分の記録用に詳し目に中身を書きました。
図書館から借りたので、今日返さねばならんのだ…。



百話まで行くのかな。どうだろ。

桜ほうさら

2014-02-16 21:54:07 | 小説
桜ほうさら
宮部 みゆき
PHP研究所


内容紹介

舞台は江戸深川。
主人公は、22歳の古橋笙之介。上総国搗根藩で小納戸役を仰せつかる古橋家の次男坊。
大好きだった父が賄賂を受け取った疑いをかけられて自刃。兄が蟄居の身となったため、江戸へやって来た笙之介は、父の汚名をそそぎたい、という思いを胸に秘め、深川の富勘長屋に住み、写本の仕事で生計をたてながら事件の真相究明にあたる。父の自刃には搗根藩の御家騒動がからんでいた。
ミステリアスな事件が次々と起きるなか、傷ついた笙之介は思いを遂げることができるのか。「家族は万能薬ではありません」と語る著者が用意した思いがけない結末とは。
厳しい現実を心の奥底にしまい、貸本屋・治兵衛が持ってきたくれた仕事に目を開かれ、「桜の精」との淡い恋にやきもきする笙之介の姿が微笑ましく、思わず応援したくなる人も多いはず。
人生の切なさ、ほろ苦さ、そして長屋の人々の温かさが心に沁みる物語。


上総国搗根藩の人間関係が複雑で分かりにくい…と思ったところで、
挿絵で相関図が出てきました。ありがとう。

宮部さんらしい暖かさもあるものの、
やはり宮部さんらしい人間の愚かさ恐ろしさも出てきます。
それを挿絵と装丁が柔らかく包んでくれている感じで、
私は好きだな。

いくつかのサイドストーリーが、本筋への伏線となっているのはいつも通り。
人がよすぎる笙之介とヒロイン和香とのやりとりにほのぼの。
それにしても、宮部さんはおいしそうな料理を次々出してくるな。
笙之介の貸本屋でのアルバイト業など、小ネタも面白い。
本当に江戸時代にタイムスリップしてしまったような感覚になるくらい。
安定の面白さです。

で、読み終わって、やっとお正月に放送していたNHKのドラマ版「桜ほうさら」を見ました。
単発ドラマなので、笙之介の母や兄とのどこか寒々しい関係や、
サイドストーリーはかなり簡略化されていました。
玉木さんは確かにかっこいいけど、リアルに22歳ぐらいの人にやって欲しかったなあ。
でも、逆に、よくまとめたとも言える。
どちらも面白かったです。

十二国記「華胥の幽夢」

2014-01-05 21:07:58 | 小説
華胥の幽夢 十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社


ああ、面白かった!
一気読みしました。
もちろん講談社版、ホワイトハート版も持っているので、
内容は知っているのに、面白さは変わらない!
王は夢を叶えてくれるはず。だが
。才国の宝重である華胥華朶を枕辺に眠れば、理想の国を夢に見せてくれるという。
しかし采麟は病に伏した。
麒麟が斃れることは国の終焉を意味するが、才国の命運は―「華胥」。
雪深い戴国の王・驍宗が、泰麒を旅立たせ、見せた世界は―「冬栄」。
そして、景王陽子が楽俊への手紙に認めた希いとは―「書簡」ほか、
王の理想を描く全5編。「十二国記」完全版・Episode 7。

「書簡」では、思わず涙が。
いいよなあ、楽俊と陽子の関係。

思わず「風の万里 黎明の空」まで読み返してしまいました。
風の万里 黎明の空(上) 十二国記 (新潮文庫)
山田 章博
新潮社


そのまま止まらず、「丕緒の鳥」まで読み返し。
丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
山田 章博
新潮社


何だろう、この世界観の完成度の高さは!
「月の影 影の海」「風の万里 黎明の空」などで数行書かれていたことが、
一つの民の物語として描かれたのが短編集「華胥の幽夢」「丕緒の鳥」ですが、
主人公たちが出てこなくても、まあ、読ませる、読ませる。

次は3月刊行でしょうか。
完結編がて他暁には多分コンプリート企画があると思うんだけど、
帯にすらハサミを入れるのは嫌なんだよなあ。
どうしよう。
もう1セット揃えるか?
馬鹿かも、私。
イラストを描いておられる山田さんの原画展とかないかなあ。
東京でも行くよ、私。

カブキブ!2

2013-11-09 22:05:18 | Weblog
カブキブ! 2 (角川文庫)
榎田 ユウリ
角川書店


歌舞伎にかける青春群像。

今回も面白かったです。
キャラのつくりが、実に際立っている。
能天気キャラに見えた阿久津君にも傷があり、トラウマがある。
それをさくっと、
「事情なんて、どの家にだってあんのよ。
みんな色々あるけど、けどまあそれも人生だよなって、
自分を納得させていき点のよ。甘えるんじゃないっつーの。」
と言い切る丸子ちゃんもいい。
そして、その丸子ちゃんは、
スラッシュ小説を読みたさに英語を勉強しようかと思う腐女子という事が判明。
「スラッシュ小説」思わず検索してしまったではないか。
絵が思い浮かびます。
そのまんま、漫画にできるね。
でも、画力がある人でないと、雰囲気が出ないよね。


実は、私の落涙ポイントは、ちょっとずれている。
その自覚はある。
今夏「カブキブ!2」を読んでいて、じんわり来たのは、
テンポよく部活に打ち込むシーン。
私はけなげに頑張る姿に弱いのだ。
そして、以前、同じように部活に打ち込んでいたころを思い出したりして。
キリコさんと芳さんとの文化祭当日の朝のやり取りもよかった。
お互いをしっかり知っているから、言葉にださなくても通じていた思いがあって。

前回は、老人福祉センターでの公演直前に、
主人公である部長の来栖くんが倒れ、どうなる!?
というところで、引き。
今回は、文化祭の新しい試みがいざ始まるというところで、引き。
うわあ、ここで次巻を待たせるか!?
今度出るのは、いつだ。
実に待ち遠しい。

そして、カブキ部に関わろうとしてこなかった蛯原君が、
否応なしにカブキブに引き込まれそうな予感。
蛯原君は、梨園の御曹司。
歌舞伎に打ち込んでいるんだけど、歌舞伎の「楽しさ」を味わい表現できないでいる。
それは、彼が周りの人間と関わることのできない頑なさに起因しているんだけど、
そこをきっと打ち崩すのが来栖君を始めとするカブキ部の面々。
それはもう、間違いなく予想できているんだけど、
そこをどう持ってきてくれるか、いい意味で裏切ってくれる作家さんなので、
次巻にますます期待が高まります。

アクションシーンについて、雑感

2013-11-08 20:07:41 | 映画
最近レンタルで見た「アクション大作」
ちょっと、くさすので、タイトルは伏せます。

う~~~~ん。

追いかけっこが、カーチェイスの基本ですが、
追いかけてる間に周りをまきこむのは、どうよ?
何の関係も罪もない通行車を巻き込み、大破させる。
それ、死者出てるよね?
瀕死の重症者、出てるよね?
軽傷社に至っては、相当数いるよね?
そう思い始めると、全然楽しめなくなってくる。

銃のドンパチも、主人公はどんな攻撃にも耐え、
敵は百発百中で仕留められる。
不死身にも程があるだろう…。

それに引き換え、以前見た、別の映画のカーチェイス。
基本、トンネルの中で、巻き添えなし。
限定された中だからこその緊張感もある。
自分の命はかけても、人の命を巻き添えにしないところも、よい。

今回、私はアクションシーンに、
派手な、超現実的な、カーチェイスなんかは期待していないという事を自覚しました。
今回は、私の選択ミス。
次回のチョイスに生かします。

潔く柔く(きよくやわく)

2013-10-27 18:48:49 | 映画
潔く柔く 1 (マーガレットコミックス)
いくえみ 綾
集英社


いくえみ綾原作「潔く柔く」が映画化されるのだとか。いや、もう公開されているのか?
店頭で平積みされているときから、面白そうだな、とは思っていたんですよ。
で、映画公開記念とやらで、10月31日まで、YAHOO!BOOKSで1~5巻まで無料公開されているとのことで、
読んでみた。

むちゃくちゃ面白かった!

オムニバス形式で展開される青春群像劇。
ACT1を読んだ時は、読み切り作品だったんだろうなと思いました。
で、その後、ACT2~6の途中まで読んだのですが、
それぞれ主人公を変えながら、交錯したり、交わらなかったりすれ違ったりしながら、
若者たちが恋をし、傷を抱え、大切なものを失くし、
それでも生きていく。
イマドキの高校生たちがたくさん出てきます。
これを言うと歳がばれるけど、私はいくえみさんがデビューした時の事を覚えている。
確か高校生だったはずだ。
当時の別マの雑誌のカラーを変えたのはいくえみさんと紡木たくさんだと思うんだけれども、
あれから何年が経ったんだ?
随分長いこといくえみ作品は読んでなかったけれども、
この若者たちのリアリティは何だ!
いや、イマドキの若者の実態なんか知らんけれどもさ。
この初々しい感性とベテランで大人だからこそ描けるのであろう「生きる」ということ。
両立させる力量のすごさ。
さらっと読ませて、心の柔いところに切り込んでくる。

いや~~続きが気になる…

つい映画公式サイトとか覗きましたが
…え?
カンナが主人公なのはともかく、相手が6話に出てきた赤沢禄君!?
ええ~~~?
じゃあ、三千花ちゃんは、どうなるの?
映画サイトによると、いくえみさん談話で、
赤沢君は、カンナちゃん救済のための人物として登場させたらしいけど。

あああ~~、続きが気になる~~~
全13巻。
どうする?
映画を先に見るか、13巻まで購入するか。

ちなみに、いくえみ作品に出てくる、妙にリアリティのある魅力的な男の子たちを、
「いくえみ男子」と呼ぶそうだ。
こんなにタイプの違う魅力的な男の子を描ける漫画家さんは、そうはいないぞ。


読破せずに言うのもなんだが、
読んで後悔せんよ、この本は。

潔く柔く 全13巻完結セット (マーガレットコミックス)
いくえみ 綾
集英社