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二酸化炭素の効果

2017-10-16 14:19:15 | 日記

二酸化炭素には植物の働きを高めるのとは逆に、その働きを抑えるという効果があります。

果実は、木からもぎ取られてからも呼吸をしているので、長い間新鮮さを保つことができます。

しかし、やがては代謝によって養分も減り、品質は低下していきます

そんなとき、二酸化炭素の中に保存しておくと、呼吸が抑えられるので新鮮さがより保たれるのです。

ある実験によると、リンゴを、普通の大気よりも100倍高い濃度3パーセントの二酸化炭素と、大気の7分の1の濃度3パーセントの酸素の中で低温保存したところ、呼吸量が半分に減って、それまでよりも3ヶ月も新鮮さが保たれたんだそうです。

呼吸は、ガスが濃い方から薄い方へ流れることで起こります。

大気の酸素は21パーセントで、二酸化炭素は0.03パーセントです。

いっぽう、リンゴの中は酸素15パーセントで、二酸化炭素は6パーセントになっています。

放っておくと、酸素は大気からリンゴの中へと入り込んで、二酸化炭素はリンゴの外へ出て行くことになります。

そこで、外の二酸化炭素を濃くすることで、その出入りを抑えた、というわけです。

この貯蔵方法は、カキやナシ、トマト、ホウレンソウにも応用されているんだそうです

「酸素は通すが二酸化炭素は通さない包装紙」で包んで出荷されたブドウは、ブドウのみが房から落ちるのが防げたそうです

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