■私の仕事は、グループホームの世話人です。
親施設は、知的障害者の支援をする施設。
グループホームでは、軽度の知的障害者のかたが4人で暮らしています。
■先日、施設の担当者から「日誌の訂正をしてください」と言われました。
私の書いた日誌の中に、虐待と取られかねない表現の文章があったそうで。
■具体的には、
「(利用者さん同士で言い争いになってしまったが、)私もキツかったので帰りました」
「(利用者さんが自分が悪かったと謝ってきましたが、いつもの事だし)しばらく反省してもらいたいので、許しませんでした」
んーー
たしかに、正直すぎる表現(笑)
■これをどう書き直したかというと、
訂正前「キツかったので帰った」
これだとほったらかしにしたみたいなので、
訂正後「しばらくしてから帰りました」
そして
訂正前「許しませんでした」
虐待と言われそうなので
訂正後「反省して下さいと言いました」
■モノは言いようですよね。
感心しました。
書き直しながら私は
「ちょっと正直すぎたんですね。すみません」と言いました。
担当者は苦笑いをしながら
「気持ちは分かるけど、私たちは利用者さんから給料もらってるようなものだからね」
と言いました。
■あー、そうなんだ。
やっぱりそういう考え方が主流なのか・・・
と思い、少し悲しくなりました。
つまり、利用者(障害者)の人権は擁護されなければならない。
かわいそうな人たちだから、誰かが面倒を見なければならない。
そのために、国から年金がおりている。
施設の職員は、その人たちの介護をする代わりに、その年金の一部を給料として貰ってるんだから、立場が弱い。
くれぐれも、利用者を傷つけたり、余計な問題を起こさないように。
利用者の人権を守るのが最優先で、時には理不尽なことにもガマンするべき。
■たしかに施設の中なら、それで良いかもしれません。
しかし、グループホームの目的は『自立支援』です。
かわいそうだからとか、立場的に厳しくできないとか言ってたら、その人たちの自立をさまたげることになるんじゃないでしょうか。
「かわいそう」と思われるのって、いやですよね。
自分の価値が貶められてる感じがして。
そんな「かわいそう」な人たちのおかげで成り立ってる仕事だと思ったら、すごくみじめな気持ちになっちゃいます。
毎日毎日、
「こんなにやってあげてるのに」
「せっかくしてあげたのに」
と思いながら、でもかわいそうだからしかたがないと。
ジレンマですね。
■私はせめて、自分の尊厳くらいは死守させてもらいたい。
だから、なるべくガマンはやめて、その時の自分の気持ちを正直に伝えようと決めました。
ガマンをすると、そのイヤな空気がその場を包み込んで、みんなイヤな気持ちになると思うんです。
どうせなら、少しくらい派手なケンカになっても、言いたいことを言うほうが余程スッキリするのです。
それを、立場の違いだけで、虐待だのほったらかしだのと言われたら、いったい何が自立支援と言えるのですか?
もともと気の弱い私も、やっと、こんな考え方ができるようになりました。
少しずつ、修行中です。
よし、これでスッキリした!
親施設は、知的障害者の支援をする施設。
グループホームでは、軽度の知的障害者のかたが4人で暮らしています。
■先日、施設の担当者から「日誌の訂正をしてください」と言われました。
私の書いた日誌の中に、虐待と取られかねない表現の文章があったそうで。
■具体的には、
「(利用者さん同士で言い争いになってしまったが、)私もキツかったので帰りました」
「(利用者さんが自分が悪かったと謝ってきましたが、いつもの事だし)しばらく反省してもらいたいので、許しませんでした」
んーー
たしかに、正直すぎる表現(笑)
■これをどう書き直したかというと、
訂正前「キツかったので帰った」
これだとほったらかしにしたみたいなので、
訂正後「しばらくしてから帰りました」
そして
訂正前「許しませんでした」
虐待と言われそうなので
訂正後「反省して下さいと言いました」
■モノは言いようですよね。
感心しました。
書き直しながら私は
「ちょっと正直すぎたんですね。すみません」と言いました。
担当者は苦笑いをしながら
「気持ちは分かるけど、私たちは利用者さんから給料もらってるようなものだからね」
と言いました。
■あー、そうなんだ。
やっぱりそういう考え方が主流なのか・・・
と思い、少し悲しくなりました。
つまり、利用者(障害者)の人権は擁護されなければならない。
かわいそうな人たちだから、誰かが面倒を見なければならない。
そのために、国から年金がおりている。
施設の職員は、その人たちの介護をする代わりに、その年金の一部を給料として貰ってるんだから、立場が弱い。
くれぐれも、利用者を傷つけたり、余計な問題を起こさないように。
利用者の人権を守るのが最優先で、時には理不尽なことにもガマンするべき。
■たしかに施設の中なら、それで良いかもしれません。
しかし、グループホームの目的は『自立支援』です。
かわいそうだからとか、立場的に厳しくできないとか言ってたら、その人たちの自立をさまたげることになるんじゃないでしょうか。
「かわいそう」と思われるのって、いやですよね。
自分の価値が貶められてる感じがして。
そんな「かわいそう」な人たちのおかげで成り立ってる仕事だと思ったら、すごくみじめな気持ちになっちゃいます。
毎日毎日、
「こんなにやってあげてるのに」
「せっかくしてあげたのに」
と思いながら、でもかわいそうだからしかたがないと。
ジレンマですね。
■私はせめて、自分の尊厳くらいは死守させてもらいたい。
だから、なるべくガマンはやめて、その時の自分の気持ちを正直に伝えようと決めました。
ガマンをすると、そのイヤな空気がその場を包み込んで、みんなイヤな気持ちになると思うんです。
どうせなら、少しくらい派手なケンカになっても、言いたいことを言うほうが余程スッキリするのです。
それを、立場の違いだけで、虐待だのほったらかしだのと言われたら、いったい何が自立支援と言えるのですか?
もともと気の弱い私も、やっと、こんな考え方ができるようになりました。
少しずつ、修行中です。
よし、これでスッキリした!