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common days

湖国の片隅でぼんやり暮らしています。

読書の季節・・・

2022-07-25 19:45:33 | 趣味

こんばんは。いのっしー♪です。

35度の滋賀でした。暑かった~。

久しぶりに読むのが止まらない本に出会いました。

「ルビンの壺が割れた」という本で著者は「宿野かほる」さんという作家さんです。

プロフィール非公開の覆面作家さんだそうです。

面白くて止まらないストーリーでした。

(この先ネタバレに注意です)

ある男性がFacebookでたまたま30年前の婚約者を見つけて、

ダイレクトメールを送信するところから物語が始まります。

このメールのやりとりだけで作られた小説なのでした。

この男女の過去や結婚式前日になぜ女性が急に姿を隠したかが少しずつ明らかになっていきます。

そわそわドキドキでどんどん読み進んでいきました。

帯にある「最後のどんでん返し」に期待しましたが・・・・どうも微妙な印象が残りました。

これを読んだ方は皆さん「どんでん返しにやられた~!」という感想だったんでしょうか。

私はラスト少し前からどうも女性の方に違和感を覚えてしまったんです。

男性の正体に驚きましたが、それ以上にこの女性の生き方や考えに感情移入できなくなりました。

読んでいる最中はものすごく面白かったのに、読後はモヤモヤです。

なんだか不思議な小説でした。

 

もう一冊は「ただいま神様当番」(青山美智子)というほのぼのとした小説。

穏やかでハラハラドキドキがないのでのんびり時間をかけて読み終えました。

こちらは読後さわやか・・・暖かい気もちになるお話でした。

 

書店では夏恒例の文庫祭りをやっています。

新潮文庫、集英社文庫はその場で1冊につきひとつ特典がもらえます。

角川文庫はネットを通してもらえます。

みなさまもいかがでしょうか・・。

 


生きる糧・・・

2022-06-16 19:19:02 | 趣味

こんばんは。いのっしー♪です。

昨日と今日は職場でも私的にも、BTSに関する情報から目がはなせませんでした。

※画像はお借りしました。

 

一時は”グループとしての活動はすべて休止”と出たので

今後BTSとしての新曲は出ないのか・・・新しいダンスパフォーマンスはもう見られないのか・・

と寂しい思いに浸りましたがゆっくり浸っている間はありませんでした。

昨日発売の「an・an」がBTS特集号だったために在庫確認の電話に振り回され、

重版のニュースが流れると出版社と取り次ぎへの連絡に明け暮れ、

発売されたばかりのアルバムの問い合わせに対応して・・・・忙しい一日になりました。

今日になって”グループ活動と個別の活動を平行する方針”と訂正されたので

少しはホッとしましたが当面はグループとしての活動、

例えばコンサートなどはすぐにはないんだろうな・・・と小さなションボリを感じています。

少し前にBTSの書籍を買いに来て下さった同年代のお客様が

「もう、はっきり言って”BTSは私の生きる糧”です。」と仰っていました。

私が「毎日YouTubeご覧になっていますか?」と訊くと「はい!もちろん毎日YouTubeで彼らを観てます!」

と答えてくださいました。

持っていたBTSのカードやストラップも見せてくださいました。

 

毎日歌って踊るBTSを見ることはおそらく彼らのファンの暮らしの一部だろうと思います。

一時は「いいんだ・・・新しいMVが出なくても今までのものを何万回も見続けるんだ・・」

と覚悟した私でしたが、

いつの日かまた彼らの新しいパフォーマンスを見られる可能性ができたことを嬉しく思います。

周辺にBTSの話をする人間はまだいません。

 


糸さんのエッセイ・・・

2022-06-14 20:53:05 | 趣味

こんばんは。いのっしー♪です。

小川糸さんのエッセイ集「針と糸」を読みました。

糸さんのエッセイは大好きで、以前もベルリンで暮らす糸さんの真似をして味噌を仕込んだりしました。

日々の暮らしで何が大事か、何に違和感を覚えるか・・

糸さんの言葉は飾りがなく正直で、

ボーッとただ流されて生きている私に色んなことを気づかせてくれます。

中でも今回印象に残ったのは、お店で働く者とお客の態度についての記述でした。

本来お店で何かを購入するというのことは、

自分で作ったり入手できないものをお金と引き換えに売ってもらうことで

”売る側”と”買う側”は対等であるべきだと・・・。

「これ、ありませんか?」と訊いた糸さんに飛行機の客室乗務員は何度も頭を下げて「申し訳ございません。」と謝罪しながらお断りしたそうです。

糸さんは久しぶりに日本人の接客に「ああ、そうだ・・これが日本のサービスだった・・」と思い出したそうです。

お金を支払う側と貰う側・・この単純な関係で貰う側はどれだけの不本意なお詫びをしなくちゃいけないんだろうとつい最近も歯ぎしりしたばかりです。

「そこまでおっしゃってまで、当店をご利用いただく必要はございません。

当店もお客様にはお譲りしたくございません。どうぞお引き取りを。」

・・・・と夢の中でもいいから言ってみたい!!!!!

 

今回のエッセイはおそらく初めて知る糸さんとお母さんとのことも書いてありました。

こちらはちょっと辛い気持ちでしんみり読みました。

 


「みんな我が子」・・・

2022-06-06 20:56:54 | 趣味

こんばんは。いのっしー♪です。

久しぶりに演劇を観に行きました。

大阪のピロティーホールで絶賛公演中の「みんな我が子」です。

森田剛ファンの友人に誘ってもらいました。

堤真一、伊藤蘭夫婦に息子の森田剛・・森田剛が想いを寄せる役に西野七瀬・・。

賑やかに明るくご近所さんたちと交流を楽しみながら暮らす一家の様子から始まるこの舞台は、

第二幕の中盤から様子がガラリと変わります。

みんな一体どうしたの?えっ?それどういう意味??この不自然さはなに?

・・・と観客が不安で前のめりになってしまうような展開が待っているのでした。

そして最後の最後にこの演劇の「みんな我が子」という忘れてしまいそうなタイトルが

忘れられない意味を持っていたことに気づくのでした。

舞台のセットは初めからラストまで一緒でした。

とにかく役者さんたちの膨大な量のセリフと表情だけが物語を繋いでいく・・・

見ごたえがありました。

今年67歳になった伊藤蘭さんの迫力のある演技に心を打たれました。

生の舞台は贅沢ですが、やっぱり心の栄養です。


「流浪の月」・・・

2022-05-28 16:23:27 | 趣味

こんにちは。いのっしー♪です。

滋賀はよく晴れた日ですが一日中引きこもりで過ごす休日です。

上映中の「流浪の月」を読みました。

主人公の更紗(さらさ)と文(ふみ)、ふたりの出会いはお互いの救いではあったが

とてつもない難関をももたらします。

社会的に居場所がなくなっていくふたり・・。

なんとか生き抜いて欲しいと祈るような気持ちで読みました。

恋愛でも友情でもない・・・でもふたりにとっては生きるための繋がりが見つかったのだと信じたい。

本屋大賞は裏切らない・・と確信した作品です。

映画も気になります。