すでに報告させていただいた通り、「自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト」は、昨年末で解散いたしました。
このプロジェクトは、2011年10月に発行された『自由報道協会が追った3.11』の執筆者全員の協力によって、その印税を原資に行ってきました。
しかし、その後、積極的にプロジェクトに参加するメンバーが限られ、また、執筆者たちが自由報道協会を退会するなどもあり、活動が停滞することも多く、プロジェクトの活動も目に見えるかたちで進むこともなかなかできませんでした。私たちの活動に期待を寄せていただいた皆様には、大変ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。
こうした実情を踏まえ、自由報道協会からも、「プロジェクトに関する問い合わせが多く、協会の運営に支障が生じている」との申し入れもあり、2012年11月30日、プロジェクト内で会議を開き、2012年12月末日をもって解散することを決めました。
すでにご報告したとおり、昨年末に会計を締め、余った活動資金については、前述した11月30日の会議で、東日本大震災に関するボランティア活動などに寄付すると決めました。
いくつかの寄付先を検討した結果、執筆者の多くが出版業界と深く関わっていることから、震災で被災した学校の図書館に、希望する本の予算を支援する活動を行っている「社団法人全国学校図書館協議会 げんきプロジェクト」に寄付することにいたしました。
この活動は、予算の少ない学校図書の活動支援をすることによって、出版文化を支えていくものです。また、その学校図書館で贈られる書籍は、すべて地元書店から購入されるとのことで、わずかながらでも、地元の書店支援にも貢献しているそうです。
一方、動いていた「東日本大震災 アーカイブス」に関しては、すでに公開されている記事は、震災の記録として、プロジェクトの解散後も公開を続けてゆきます(管理システム変更等、なんらかの理由で非公開になることもあります)。
『自由報道協会が追った3.11』の印税につきましては、すでに発行している(現在も書店等で販売されている)分については、印税を受け取っており、前述した会計に計上されています。
発行から1年以上経過しており、本書の性格上、今後の増刷の可能性は低いと考えておりますが、もしも本書が増刷される場合には、執筆者・関係者等とその印税の使途について十分に検討したいと考えております。
今後、この件に関する問い合わせにつきましては、「自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト」のメールアドレスまでご一報いただければ幸いです。
information_project●mail.goo.ne.jp(●を@に変更してください)
『自由報道協会が追った3.11』の購読者の皆様、また「自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト」にご協力いただいた皆様には、これまで多くのご期待をいただき、誠にありがとうございました。
今後も、私たちは、取材や支援ボランティアなど、個々の活動の中で東日本大震災に関わっていくことと思います。
また、そこで私たちが見た被災地の様子は、様々な方法でアウトプットされ、被災地以外の皆様にも届けられると思います。
今後とも、私たちの個々の活動を見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。
2013年2月11日