人とビジネスをつなぐ異業種交流の“笑談会”

笑談会は、人が出会い、笑いながら語らうための場所です。皆さんのご参加を、お待ちしています。

ブリュッセル:Bio-Planet(ビオ・プラネット)

2013-10-10 10:00:00 | 旅行
こんにちは!
笑談会会長の須田洋平です。

今回は,ブリュッセルのオーガニックライフ事情の視察レポートの第3弾をお送りいたします。

今回ご紹介するのは,ベルギーの大手スーパーマーケットColruyt(コルリュイ)グループが展開するオーガニック商品専門のスーパーマーケットBio-Planet(ビオ・プラネット)です。



日本で例えるなら,イオングループやイトーヨーカドーのような会社がオーガニック商品を専門に扱うスーパーマーケットを展開しているようなものです。オーガニック商品がそうでない商品よりも高い値段で売られているのはベルギーでも日本と同様なのですが,ベルギーでは値段が高くても環境への負担がより少ないものを買おうという意識が消費者の中に浸透していることもあり,こうしたオーガニック商品専門のスーパーマーケットがビジネスとしてしっかり成立しています。



このスーパーマーケットでは,従業員に自転車を支給し,自転車で通勤すると1キロ当たり0.1ユーロ(13円)の手当を支払うという制度を導入し,従業員の自転車通勤を奨励し,環境保護への貢献をしています。従業員用の乗用車の駐車場スペースも節約でき,経費節減にもなっています。まさに,エコノミーとエコロジーの両立を実践しているのです。



通路の両側の棚には,オーガニックワインがずらりと並んでいます。フランスワインが中心です。日々の食事で使えるテーブルワインから,ハレの日に飲む高級ワインまで取り揃えています。



日本でも近年注目されているグルテンフリーダイエットは,ヨーロッパでも多くの人が実践しています。そのため,単にオーガニックであるだけではなく,グルテンフリーの食材も売られています。写真は,朝食用のシリアルです。



生活用品も環境に配慮したものが揃っています。ベルギーや隣国ドイツには環境に配慮した生活用品を製造する会社が多いです。写真の中で目立つブランド「Ecover」(エコベール)はベルギーの会社です。



アロマオイルや精油も品揃えが豊富です。オーガニックライフを実践する人の中には,精油を医薬品の代わりに使用する人もおり,薬局の代わりになっているようです。



こちらは冷蔵室。ベルギーでは乳製品を食べる人が多いので,ヨーグルトやチーズが並べられています。フルーツ入りのヨーグルトの人気が高いようです。
奥には,大豆を使ったお肉の代わりになる商品が並んでいます。



同じく冷蔵室には近隣で採れた野菜類が並んでいます。量り売りになっています。


オーガニックライフを実践するのに必要なものが1か所ですべて揃うのはとても便利です。特に,オーガニックライフ初心者にお勧めのお店です。

【今回紹介したお店はこちら!】
Bio-Planet
Ninoofsesteenweg 554
1701 Dilbeek
電話:+32 (0)2 582 69 87
Website : http://www.bioplanet.be/bioplanet/index.jsp
営業時間 月曜日から木曜日,土曜日 9時から19時30分
金曜日 9時から20時
日曜日定休
アクセス:地下鉄1号線 Gare de l’Ouest(西)駅から128番のバス(Ninove(ニノーヴ)方面)で15分,Itterbeek Windmuts(イッテルベーク・ウィンドムッツ)で下車してから徒歩4分

ブリュッセル:Ecopostale(エコポスタル)

2013-08-30 10:00:00 | 旅行
こんにちは!
笑談会会長の須田洋平です。

今回も,前回に引き続きブリュッセルのオーガニックライフ事情の視察レポートをお送りします。

行きつけのカフェで朝食をいただいた後,向かったのは近所の自然食品店。
2009年12月にオープンしたお店で,私にとっては初めての訪問です。

(写真1)

入口をくぐると,パティオがあり,その左側には自然食品店に併設される形でEcopostale(エコポスタル)という運送業者のお店がありました。

(写真2)

この運送業者は,環境への配慮を売りにしており,自動車ではなく,通常の自転車による即配サービスやCyclocargo(シクロカルゴ)と呼ばれる荷物を載せられるように造られた自転車での配達サービスを提供しています。

(写真3)

海外への配達サービスの取り次ぎも行っており,ベルギー国内ではEcopostaleが運送を担い,国際的な配送業者に引き継ぐという形でのサービスが提供されています。

ジェネラル・マネージャーのNicolas Etienne(ニコラ・エティエンヌ)さんと話をしましたが,日本でも環境への配慮を売りにした近距離の配送サービスの市場はあるはずであり,ぜひとも参入したいと高い関心を示しておりました。(日本への参入をサポートしてくださる方は連絡をくださいとのことでした!)

続いて,パティオの奥にある自然食品店The Peas(ザ・ピーズ)を訪問しました。

オーガニック,自然食品店というと動物性の食品が極めて少ないというイメージがありますが,ベルギーではそうではありません。育て方を工夫することによってオーガニックの肉類や乳製品も多数売られています。

(写真4)

もちろん,動物性食材を摂らない方々も多いので,豆乳やライスミルクも人気が高く,多くの製品が棚に並んでいます。

(写真5)

お店の奥には部屋ごと冷蔵庫のようになっている野菜室がありました。中には季節の野菜や果物が所狭しと並んでおり,色とりどりの食材に目が移ります。

(写真6)

野菜室の外には季節の野菜の表が貼られており,どのような野菜が旬なのかが一目で分かるようになっています。

(写真7)

このお店では,Paniers(パニエ)と呼ばれるサービスを取り扱っています。このサービスは,消費者が農家とオーガニックの野菜や果物の詰め合わせを届けてもらう契約を結ぶと,毎週水曜日に詰め合わせが農家からお店に届き,消費者がお店に詰め合わせを取りに行くというものです。

詰め合わせの中身は,農家が旬の物を選りすぐったものなのだそうです。
お店に届けるので,各消費者のもとを回るよりも農家の負担は少ないですし,消費者の方もお店の開いている時間帯ならば好きなときに取りに行くことができるので便利です。

Paniersのおかげで,オーガニック野菜や果物が寄り身近になったと評判でした。

次回も,引き続きブリュッセルのオーガニックショップ事情をご紹介いたします!

【今回紹介したお店はこちら!】
Ecopostale
Rue de Linthout 176
1040 Etterbeek
電話:+32 (0)2 640 0640
Website : http://www.ecopostale.be
アクセス:地下鉄1号線・5号線Merode(メロード)駅から徒歩6分

The Peas
Rue de Linthout 176
1040 Etterbeek
電話:+32 (0)2 735 2635
Website: http://www.thepeas.be/
営業時間 月曜日から金曜日 10時から19時30分
土曜日 10時から18時
日曜日 10時から14時
アクセス:地下鉄1号線・5号線Merode(メロード)駅から徒歩6分

ブリュッセル:Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)

2013-08-23 10:00:00 | 旅行
こんにちは! 会長の須田洋平です。

7月中旬に1週間程フランスとベルギーに出張して来ましたが,そのときベルギーで1日だけ少し時間ができたので,ブリュッセルでオーガニックライフ事情を視察してきました。
今回から何回かに分けて視察レポートをお送りします。

ブリュッセルはベルギーの首都であると同時に,EU(欧州連合)の本部があるヨーロッパの首都でもあります。国際的な雰囲気を感じる一方,人口は約100万人で郊外には田園風景が広がっており,都会的な一面と田舎の一面が混在している素敵な街です。

私は以前,このブリュッセルに住んでいました。そのせいか,ブリュッセルは個人的にとても思い入れがある,大好きな街です。7月17日の朝,住んでいたときにお世話になった大家さんと待ち合わせをして,かつて行きつけにしていたカフェで朝食をいただきました。

このカフェは”Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)”というベルギーのベーカリー&カフェで,オーガニック食材を売りにしています。最近,日本にも表参道や芝公園などに進出しています。

お店の棚にはパンに乗せるペースト”Tartine(タルティーヌ)”やシードルといわれるリンゴのお酒,ジャムなどの食材が並びます。



これらはほとんどすべてが,オーガニックです。

タルトやケーキ類は,通りに面したショーウインドーに飾られています。



色とりどりに並ぶその姿は,外から見ると,とても魅力的です。これらも,オーガニック食材で作られています。

こちらはパンを売っているコーナー。



クロワッサンやパン・オ・ショコラといったものから,スタンダードなバゲット(いわゆるフランスパン),さらには全粒粉を使ったカンパーニュタイプのものまで様々です。もちろん,これらもすべてオーガニックです。

“Le Pain Quotidien”をはじめ,ベルギーのベーカリーでは年々オーガニックが台頭しています。私がブリュッセルで最初に仕事をした2000年当時と比べても,隔世の感があります。

こちらがカフェメニューです。



メニューはすべてオーガニックと緑色の字で強調されています。

こちらが私の頼んだオーガニックの朝食セット(8.9ユーロ,日本円で1150円)。



クロワッサン,バゲット,全粒粉のパン,生搾りのオレンジジュースにカフェオレのセットです。飲み物はコーヒー,紅茶,ハーブティーなど好きなものを選べます。そして,ジャムやペーストを好きなだけ付けて良いことになっています。

クロワッサンはバターがしっかり入った味で,とてもおいしく感じました。バゲットも全粒粉のパンも優しい味がして,様々なペーストとの相性も良かったです。そして,生搾りのオレンジジュースの味は格別でした。

この日は平日でしたが,ビジネスマンが新聞を読みながら朝食を食べていたり,近所の人たちが家族連れで来ていたりと,すっかり地元になじんでいました。

価格はオーガニック食材であるため,少し高めではありますが,オーガニックではないところと比べても20%くらいの差なので,日本ほどの極端な価格差は感じませんでした。オーガニックが文化として根付くほど,オーガニックとそうでないものの価格差は縮まっていくものと思われます。

次回以降は,ブリュッセルのオーガニックショップ事情を少しずつご紹介します!

【今回紹介したお店はこちら!】
Le Pain Quotidien
Rue des Tongres 71-73
1040 Etterbeek
電話:+32 (0)2 733 3897
Website : http://www.lepainquotidien.be/
営業時間 平日(月曜日から土曜日)7時から20時
日曜日 8時から20時
アクセス:地下鉄1号線・5号線Merode(メロード)駅から徒歩3分