延岡市市議会議員「稲田雅之の議会報告」(いなだまさゆき)

延岡市市議会議員
会派「延岡きずな」
副団長 稲田雅之

「平成19年度3月議会登壇を終えて」と、「新年度に向けて」

2008-03-31 22:33:10 | Weblog

と、言うわけで、2週間に渡り、「3月議会の一般質問」の内容と答弁、そして、その解説を御紹介してまいりましたが、何とか今年度中に、紹介しきれました。

また、特に解りにくい事柄は、「10代にも(うちの娘にも)解る」というコンセプトで御紹介した訳ですが、結構これが好評でして、今後も、行政・政治などで、解りにくい事柄などは、この手法で説明し、私なりの考えを書いていこうと思っています。

 さて、今回の質問で、「道路特定財源」特に、明日期限が切れる「暫定税率分」の重要性と、それが国会に通らなかった場合の、地方行政の混乱の可能性などなどを取り上げました。
 
 国会では、本日3月31日未明に道路特定財源暫定税率分以外の法案」が可決されました。結局、私が一番危惧していた事が現実になり、果たして、東九州縦断道路・九州横断道路の行く末は?また、財政に穴の空く地方自治体の対応は?そして何より、国民生活に混乱は生じないのか??心配の種は尽きません。
 
 この一連の騒動を見てみますと、いやらしいほどの「民主党」幹部の、次の総選挙に向けた、票取りの為の愚策が見え隠れします。

一時的でも、ガソリンの値下げをさせて、「道路特定財源暫定税率分」が国会通過をする、つまり、ガソリン代が元に戻り、世論の反発が出た時に総選挙に持っていこうという腹なのでしょうが、果たして?そう上手くいくでしょうか?

 政府案の対案も出さないどころか、話し合いの席にも着こうとしない。私は、政府自民党より、民主党の方が、遙かに国民不在の政治を行っていこうと、しているとしか思えません。

 私は、一地方の市議会議員です。

 国政の事を言うなど、身の程知らずも甚だしいと重々解っていますが、国民の、生活に直結している事柄を、政争の具にしているのは、同じ政治家の端くれとして、どうしても許せない。

 もっと、政策的な建設的な論争を、選挙の票取り人気取り抜きで、すべきです。

 でないと本当に、与党も野党も無い、政治家全てが、国民からそっぽを向かれる。

 いや、内閣支持率の低迷、だからといって、民主党の支持率も上がっていない現状を考えると、もうすでにそっぽを向かれているのでは?と思います。

 ともあれ、明日から、平成20年度になる訳ですが、来るべき新年度が、皆様にとりまして、幸多き年となります様に。                                     

   平成20年3月31日 延岡市市議会議員 稲田雅之

 


⑨小中学校における延岡市歌の普及について

2008-03-30 23:06:18 | Weblog


延岡市歌


作詞:橘よね子
作曲:柳田育秀
①  黒汐(しお)光る南の海に そそぎ入る五ヶ瀬の流れ 遠き日の歴史を秘めて むらさきに山のつらなるところ ああ延岡々つねに美わし

②  新しき郷土のあゆみ 風かおる工都の空に 生産の旗ひるがえり 勤労の息吹高まるところ ああ延岡々つねに逞(たく)まし

③  古き世の歴史をたたえ 花ひらく文化のかおり 新しき郷土の明日(あす)に 誓わばや堅く市民われら ああ延岡々つねに栄光(はえ)あれ

さ~て、さて!延岡市民のみなさん!この歌、「延岡市歌」を、そらで歌えますか??
実は、うちの娘に、「延岡市歌」を知っているか?と、訪ねたところ・・・「どこの歯医者??」と、聞かれました・・・・

延岡市歌(のべおかしか)
延岡歯科(のべおかしか)

・・・な~るほどね♪お~い、山田君、座布団1枚やっとくれ・・・
って、<大喜利>やってんじゃね~~!!

・・・ まぁ、考えてみれば、子供の「市歌」に対する認識なんざ、そう言うものかも知れません。

 実は恥ずかしながら、私も議員に当選するまでは、最後のフレーズくらいしか覚えていませんでした。 
 実際、去年私が聞いたのも、歌ったのも、2 月の建国記念日に、今山神宮で行われる「国と市の誕生を祝う会」だけでありました。

 市のHPにも、楽譜付きで紹介されており、「普及に務めます」とありますが、なかなか耳にしないのが現状です。 
 特に、子供達には一度も歌った事の無いまま、県外に就職してしまう。

と、言うことも往々にしてあるのでは無いでしょうか?寂しいと思いませんか?そこで、小学校、中学校の入学式や卒業式などの節目の行事等において、是非歌って欲しいと言う思いで、そういった指導は出来ないか、教育長に聞きました。

以下 教育長答弁

『子供達が、市歌に親しむ事は、ふるさとを愛する心の育成につながる、大事なことの1つだと考えている。
 
 その手だてとして、各小中学校に配布している「音読文集」や、小学校3年生に配布している「社会科副読本」に、延岡市歌を掲載し、先生方に指導をいただいている。

 しかし、音楽の時間や、行事において歌うことについては、現在の所、活発に行われていないのが実状ですので、教育委員会としては、先ずは手軽に聴ける、歌える状況を作るため、今後、市歌のCDを各学校に配布し、学校における市歌の活用を働きかけていきたい。』


・・・ほほぉ、市歌CDを各学校配布ね・・・でも是非、追加調査して、本当に活用されているか、確認取って下さいね。
何事も、やりっぱなしはダメですよ・・・

 


⑧平成19年度全国学力・学習状況調査(全国統一実力テスト)の結果について

2008-03-29 21:57:19 | Weblog

私も、2児(娘=中2、息子=小4)の父親であり、地元小学校のPTA会長も引き受けています。

やはり、教育に関しての質問は外す訳には参りません
今回の質問は、昨年4月に、行われた、「全国学力・学習状況調査」の結果についての、教育長の所見と、それを受けての今後の対応について聞きました。

以下主質問

この学力調査は、国語科、算数・数学科の「知識」「活用」に関する調査と、生活習慣や学習環境等についての「意識」に関する調査を全国規模で実施し、今後の指導に生かして行くことを目的として、昨年4月に、小学校6年生と、中学校3年生を対象に行われました。

さて、その結果を見てみますと・・・

 身につけて於かねば、後の学習に影響を及ぼす、また、実生活において不可欠であり、常に活用できるようになっておくことが望ましいと言う「知識に関する問題」では、国語、算数とも、小中学校共に、多くの問題で全国平均を上回っており、多くの児童生徒が、今回出題されている学習内容を理解している。

 しかし、知識・技能などを実生活の様々な場面に活用する力、様々な課題解決のための構想を立て、実践し改善する力などの・・・「活用に関する問題」では、中学校では約7割の問題において平均を上回り、相対的な活用する力が見られるとの事ですが、小学校においては全国平均と比べ、やや低い傾向にあり、学習した事を活用したり、応用したりする学習の充実が必要との事であります。

 いずれにしましても、いわゆる「基礎」問題に対し「応用」問題は、20~10%ほど正解率が下がる様ですが、当局によるパワーアッププリントなどによる基礎知識の底上げの実施など、具体的な施策が実ったのではないかと考えております。

 しかし、これからは、基礎知識を身につけさせる事はもちろんですが、それを応用出来るような学習指導をもっと積極的にすべきと考えますが、御所見をお伺いします。

 また、今回の調査結果で、「生活・学習習慣が身に付いている生徒の学力は高い傾向にある。」との事です。
内容を見てみますと、

・身の回りのことは、出来るだけ自分でしている
・学校の規則を守っている
・家で学校の宿題をしている
・朝食を毎日食べている
・物事をやりとげて嬉しかった事がある

など、家庭での「しつけ」が影響してくるものがほとんどと思いますが、こういった調査結果の啓蒙など、いわゆる「親に対する教育」も必要であると考えます。
合わせて御所見をお聞かせ下さい。

以下、教育長答弁

『本市に於いては、本市独自の算数・数学問題集等による基礎基本の確実な定着に取り組み、今回の調査に於いても、一定の成果をあげる事が出来たと考えている。
 
 しかし反面、主に活用する問題では、全国と比べても、やや低い傾向にあり、更に、そういった問題を難しく思っている児童も多い傾向にある事が解った。

 このような結果分析を受け、教育委員会としては、2月に校長会を開き、学習したことを応用したり、実生活の場面を想定して活用したりする学習を、意図的に取り入れるよう指導したところである。

 また、各学校の先生方を対象に、宮崎大学から専門家を招き、活用のあり方についての研修会を実施したところでもある。

 今後とも、学校と一体となって、本調査で明らかになった課題の解決・改善に努めていきたい。

 次に、保護者に対する教育については、本調査の分析結果について、その概要をまとめたリーフレットを作成し、学校を通じ、小中学校の全保護者に配布したところである。また、市のHPにも掲載し、広く市民の皆様にも公表する。

 基本的な学習・生活習慣の大切さについては、これまでも、各学年ごとの「家庭学習の手引き」を毎年配布したり、保護者も参加した研究授業を行うなど、保護者への啓発に努めてきた所である。

 今回改めて、基本的な学習・生活習慣が身についている児童生徒の学力は高い傾向にあることが解ったので、学校通信や参観日などの機会を通して、保護者への情報発信や啓発に努めるよう、学校に対し指導する。』




⑦「消防団車輌更新について」

2008-03-28 18:12:18 | Weblog

 私は、現役の消防団員(延岡市消防団第3師団第37部の筒先班長)です。
 入団したのは、比較的遅くて、30歳の時でしたから、早10年になります。
 今回、消防団員の「」とも言うべき、消防車(積載車、ポンプ車)の更新について、どうしても納得いかなかったので、質問しました。

 と、言うのも、もともと、団車輌は17年に一度更新される計画だったのですが、逼迫する財政を鑑みて、20年に一度更新すると言う計画変
更が、
平成16年になされたため、平成17年から今年度までの丸3年間、1台の更新もなされておらず、来年度、晴れて4台の更新!と、なる
はずでした。

 ところが、今回の来年度予算査定の折り、消防団車輌の更新は、今年も「無し」という話が消防内部で出て、「ンな阿呆な」と言うことで、

防団長以下、各分団長、そして、「私(稲田雅之)と太田龍議員、佐藤ふとし議員、佐藤誠議員、甲斐正幸議員、松田みつお議員」の元・現消防団所属の超党派議員で、市長に直談判と言うか、団車輌の計画的配備の陳情書を提出したのでした。

 その時は、「ゼロ解答はありえない、計画的配備に努める」と、市長自らの言葉もあり、ほっとしたのですが、いざ蓋を開けてみると、4台更
新希望の、3台のみ更新・・・と、こういう結果でした。

以下、私の主質問

 今定例会に提出されております、議案第119号「平成20年度延岡市一般会計予算」によりますと、

消防施設費の消防団車輌整備事業に「小型動力ポンプ付き積載車 3台、公課費を含めまして、(19,614,000円)」予算計上されております。

 しかし、当初の「延岡市消防本部車輌更新基準に基づく団車輌配備計画」では、

熊野江町の 南浦第2分団 第57部
昭和町の      中央分団 第16部
上三輪町の 南方第2分団 第51部
そして
一ヶ岡の      土々呂分団  第35部=私の地元(^^)
の計4台が更新予定であり、1台足りません。

今後も、毎年4台づつの更新計画であり、今回計画を含め平成34年までに58台更新、3北を含めますと、もっと多くの団車輌を更新しなけれ
ばいけません。

今後の計画はどうなっているのでしょうか?

以下、消防長答弁

『現在、延岡市消防団の車輌総数は、110台ありまして、車輌の更新は、「延岡市消防本部車輌更新基準」に従い計画的に進めているところで
ある。

この中で、平成20年度は、議員指摘の通り、更新基準に達した車輌は4台であったが、近年の財政事情が補助金から起債に変わった事や
、排ガス規制が」厳しくなり、その対策で車両価格の高騰もあった。

 また、合併による消防団組織統合により、消防団の強い要望である被服等貸与品を予算化したこともあり、3台の更新となった。

 消防車輌更新については、平成25年度からさらに3北分が加わるが、地域防災力や、消防団の活性化の観点からも、関係各課と協議して適切
な更新に努めていきたい。ご理解の程、よろしく御願いしたい。』

・・・また、ご理解を御願いデスカ・・・まぁ、予算の大枠は、企画課との折衝だからね、消防長の答はこうなるよね、よし、市のトップに再質
問・・・

消防団車輌、これは団車輌と言うよりも、消防行政全般について言えると思いますが、市民の生命財産を守り、防災の要になる消防施設・設備は、何はさておき不足無く充実させる事が大切と考えますが、
市長の所見はどうですか?

市長答弁

『防災の要となる、施設の充実は重要と理解している。だからこそ、消防新庁舎の施設整備を行った。

消防団幹部とも、日頃から話し合いを持っており、そのような思いは共通していると理解しているので、施設設備整備の具体的な優先順位を、話し合いを密にして決めて、取り組んで行きたい。』

 

 

 


⑥「公共工事の出来高払いについて」質問と企画部長答弁

2008-03-27 17:35:24 | Weblog

 今回の質問は、「地方だけ不況」に喘いでいる、地元土木建設業の資金繰りの改善になれば。と、思っての質問です。

 延岡市の土木建設業の状況は、昨年、今年と大きな会社の倒産が続き、正に超氷河期にあえいでいるといっても過言では有りません。

 その影響は、その会社の社員だけでなく、下請け、孫請けといった中小の業者にも多大な影響を与える事は、言うまでもありません。

 下請けして、仕事をやり終えたものの、元請けの会社が倒産した為に、お金の回収は出来ない、でも材料費は払わないといけない。

 まさに踏んだり蹴ったりとはこのことで、そういった社長さん達は、金策に走り回っているのが現状ではないでしょうか?

 
さて、現状の公共事業を見た場合、工事請負金額の40%が、保証協会よりまわってきて、残りの60%は、工事完了後に振り込まれると、こういう仕組みになっている様です。

 
しかし、実際問題、本当にきつくて現金をまわさなければいけないときに、手元に来るのは、半年後・・・
 この世知辛い世の中、何とかタイムリーに、現金がまわる仕組みは、出来ないものでしょうか?

 
そこで、工程計画に従って、「この工事が、25%終了したからこれだけ、50%終了したらこれだけ、75%終了したらこれだけ・・・」
と、いわゆる、
出来高払い」にすると、金策が少しは楽になると考えますが如何ですか?

以下企画部長答弁・・・

『公共事業の出来高払いについては、現在の所、繰越工事や債務負担行為での案件について対応している。

 議員提案の出来高払いについては、進捗状況確認の為の設計図作成と、出来高数量の確認など、通常の工事検査と同様の検査を行う必要があるため、相応の費用と時間を要し、発注者・請負者の双方に事務の煩雑化が伴う。

 建設業者等の経営環境が依然として厳しい状況にあることは、十分認識しており、安定した経営に必要な資金の適切な支出を行う為に、他に良い
制度が無いか、調査研究していきたい。』

・・・そりゃね、今のシステムじゃ、半分終わっていても、完工の時と同じ検査をせにゃいかんかぃ、手間が掛かって、発注・請負共に、事務作業が「よだきぃ(煩雑化)」なるのは解るよ。
だから、何とか事務や検査を簡素化するなりの努力をして欲しいとよ。・・・・

このままじゃ「尻切れトンボ」になる。再質問せにゃ

 結局ですね、最終的に、完工検査はしっかり行って、最終的に払う金額は同じなんですから、その途中の検査などは、かなり簡素化出来ると思うんですよ。

 もちろん、現行のままで良いという業者さんも、いらっしゃるでしょうが、実際その辺が簡素化出来ると、出来高払い希望の業者さんも、かなり出てくるんじゃないかと思うのです。

 結果的に、それが資金繰りの手助けに成るんじゃないかと思いますが、再度答弁を御願いします。

以下企画部長再答弁

『先ほども申しました通り、安定した経営に必要な資金の適切な支出を行う為に、他に良い制度が無いか、考えて行きたいと思います。ご理解下さい。』

・・・いまいち、理解できん・・・

じゃあ、いつまでを目処に結論を出すんですか?

企画部長『新年度8月までには・・・

・・・解った、しゃーない、それじゃぁ来年度8月に、どのような救済の工夫をするのか、じっくりと拝見しましょう。・・・





⑤「新型インフルエンザに対する取り組みについて」答弁と、市民講習会に参加して

2008-03-26 23:49:38 | Weblog

 さて、昨日の日記の内容を受けて、危機管理という観点から、この新型インフルエンザに対して、どのようにとらえ、本市としての対策を取るのかを、質問しました。
以下市長答弁

『 この新型インフルエンザが大流行した場合には、議員ご案内の通り、多くの患者が発生し、死亡者も多数に上る可能性が有るため、単なる感染症予防対策だけでは無く、社会的な被害を最小限にするための全市的な対策が必要であると考えているところである。
 このため、本市では、昨年度から保健所等と協力して、新型インフルエンザ対策について検討を行い、昨年2月には、カルチャープラザで、第1回の研修会を開催したところである。
 また、市庁内においても、ワーキングチームを組織し、「新型インフルエンザ対策行動計画」の策定に向けて、検討を始めているところである。
 併せて、市民が新型インフルエンザに対する正しい知識を持つことの重要性から、今月、市民向けの講演会を開催する予定である。
 今後も保健所や医療機関等と協力して、新型インフルエンザ対策を進めていく』

・・・なるほど、新型インフルエンザ対策行動計画を策定するのね。つまり、具体的にはこれからって事ですか。動いているのは確かな様ですので、これから、その行動計画を注目していますよ。でも、手遅れになったら何もなりませんので、策定作業急いでくださいね。・・・

<閑話休題>

後日、答弁にあった「市民向けの講演会」(H20年3月16日開催)に参加してきました。
参加者・・・驚く無かれ、ざっと30人くらい・・・市民の意識、まだまだ低いっすね~
内容は、保健所の所長さんの、<私が昨日の日記に書いた様な、鳥インフルエンザとは何ぞ?新型インフルエンザとは何ぞ?みたいな内容の>講演があり、そして、野々下室長を頭とする市の防災推進室の皆さんと、市民有志(その中に、同僚の「内田理佐議員」もいました)による、その予防と、もし感染したらどうするか?などなど、寸劇を交えながら説明する、解りやすくて、楽しい講演会でした。
そこで、質問タイムがあったので、ちょっと意地悪な、でも重要な質問をしてみました。
以下、そのやりとり

私 
「市内で新型インフルエンザが発生した場合、その発生源をどの程度詳しく公表するのですか?と、言うのも、発生した時、先ず真っ先に、感染が広がる事を抑える必要があり、その為にも、その感染者の住所とか名前とかを公表せよと、言い出す人も出てくると思うんです。
でも、ここでもう一つの問題は、感染者やその家族が特別視され、それが差別的な扱いになるんじゃないかと・・・でも、ある程度詳しく公表しないと、いわゆる「囲い込み」に失敗し、それが感染の拡大に繋がってもいけないし・・・どうでしょう??」

野々下室長
「う~ん、いきなり、想定外の質問ですね(笑)確かに仰る通り、その問題は、大変難しい問題です。
基本的に公表は、保健所を管轄している県が出すことになりますが、そういった内容の検討も、早期に必要ですね。」

・・・市長の答じゃないので、これ以上のツッコミはしませんでしたが、市独自の判断も、迫られる事も考えられます。益々「新型インフルエンザ対策行動計画」に注目ですね。・・・





 

 


10代にも解る「新型インフルエンザ」@パンデミックの恐怖

2008-03-25 23:40:24 | Weblog

 みんなは、今年の冬に、インフルエンザにかからなかったかな?
え?単なる風邪じゃった?おぉ、そりゃあ良かった。
実は、おいさんも、今年の2月末に風邪ひいてね、急に熱が38度まで上がって、節々が痛かったんで、
こりゃボク(大変)じゃ~インフルエンザかも知れん、早う医者に行かんと~」と思って、直ぐに病院へ行ったんよ。
そしたら、検査の結果、インフルエンザじゃ無くて、体の節々の痛みも、前の日に久々にやった「畑仕事」が原因だったって(運動不足を反省)気づいて、ほっとしたんだけど、みんなは、普通の風邪とインフルエンザの違いが解るかな?

普通の風邪、いわゆる「普通感冒」って言うんだけど、その症状を見てみると・・・
鼻炎症状が強いので鼻やのどが痛くなるが、一般的に軽い症状。
 経過も良好で、ほとんど1週間で治ってしまう。
主症状は、くしゃみ、鼻水、せき、のどの痛みで、発熱はあまりない。
全身がだるい・頭痛などもあるが一般に軽い。

一方、インフルエンザは「流行性感冒」って言われている。
誰だい?いつも自分がインフルエンザにかかるのは、流行に敏感だからかぁ~・・・なんて言ってるのは?
・・・話がそれた・・・
さて、その症状だけど、
普通の風邪がせき、のどの痛みから始まるのに対し、寒気やだるさ、関節や筋肉、頭などの全身の痛みで始まる。
 熱は高く(39~40度)長く続き、主に1~3月に流行する。
全身症状が強く、食欲減退、吐き気、下痢などが起こる。
そして、ここが問題!65歳以上の高齢者がかかった場合、死亡率が高くなる。
って事があげられる。
そして、一番の違いは、その感染力にあるんだ。
普通の風邪に対し、20~40%も感染力が高いって言うから、怖いよね~。

さてさて、普通の風邪と、インフルエンザの違いを、ざっと見てきた所で、じゃあ、インフルエンザと、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザの違いって何だろ??

鳥インフルエンザの説明の前に、インフルエンザの型から説明しようかね・・・インフルエンザには、A型、B型、C型が存在するんだけど、通常ヒトに流行を起こすインフルエンザウイルスは、A型とB型なんよ。
で、その型の中にも、いろいろなタイプがある。その全種類のA型のタイプを持っているのが、カモ等に代表される水鳥なんよ。だから、これらが、他の鳥や家畜、そしてヒトでのA型インフルエンザウイルスの供給源となっているわけなんよね。
で、やっかいなのは、このインフルエンザウイルスは、水鳥の体の中では、ほとんど悪さをしない。
このウイルスが、他の鳥に感染して、はじめて病原性を発揮するんよ。これが、鳥インフルエンザな訳やね。

それで、新型インフルエンザウイルスとは、動物、特に鳥類のインフルエンザウイルスが人に感染し、人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと効率よく感染できるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患が、新型インフルエンザって訳。

今まで、この鳥インフルエンザは、人には感染しないって思われていたんだ。でも、ここ数年、感染例が世界中に出てきた
今はまだ、その例が少ないけど、今後いつ、人に移った鳥インフルエンザが、新型インフルエンザになり、人と人との間で、爆発的に大流行(パンデミック)するか?それは誰も解らない。でも、それが、どのような規模か?それに対する対応策は大丈夫か?これまでのデーターからシミュレートして、備えを万全にすることが大事な訳やね。

つい先月、NHKでも、実際パンデミックが起きたらどうなるか?という特集番組が有ったよ。
全国で、外来患者数が、1300万人から2500万人
入院患者数が、53万から200万人
死亡者数になると、17万人から64万人と想像も付かないような事態が予測されているんだ。
ちなみに、これを延岡市の規模で考えると、
1918年に流行した「スペイン風邪」の時に、インフルエンザに感染した人の死亡率(致死率)だった2%の場合、死亡者数は662人
でも、もし致死率が8%に跳ね上がった場合、死亡者数は、なんと4千239人!入院者数は 2万1千195人となり、市内病床数も157%を越える
とてもとても対応しきれない状況が、考えられるんだね。
しかも!これは、地震などと違い、日本全国で共通の被害となる訳で、とても国や県の支援を期待出来ない事も充分考えられる。
それに、お医者さん達や、看護士のみなさんも、インフルエンザにかかる可能性が高くなる訳で、そうなると、治療出来る人や、看護する人までが、寝込んでしまう事になるんよね。
こりゃ大変だ!延岡市では、どんな対策を考えているんだろう??




 


④「市内の養護学校、ろう学校が集約移転した場合の施設跡地利用」質問と答弁

2008-03-24 22:50:58 | Weblog

宮崎県の意向によりますと、ここ数年の懸案事項である、延岡西校の跡地利用は、宮崎県特別支援学校総合整備計画の策定を進める中で、延岡市内の養護学校や、ろう学校を集約し、全国でもモデル的な学校の構築を計画している様です。
さて、そうなると、該当する学校は、「延岡養護学校、延岡南養護学校、延岡ろう学校」等が考えられますが。
いずれも、広大な敷地を持ち、特にそこの地元住民にとりましても、その跡地利用には関心が高いと思われます。

そこで主質問で、中島企画部長に、それらの対応を聞いてみました。以下部長答弁・・・

既存の3箇所の特別支援学校(延岡養護学校、延岡南養護学校、延岡ろう学校)が、延岡西校跡地に統合された場合の跡地については、西校跡地と同様に、県が所有する財産である。
西校跡地の際には、市民の皆様の意見を伺いながら、県への要望を行って来たが、特別支援学級については、現在、その統合整備計画の策定段階であり、これから具体的に検討される。現段階では、まず状況を正確に把握するための情報収集に努めたい
。』

・・・まぁ、確かに県の持ち物であって、市としては、御願いしか出来ない事は解りますし、その為にも情報収集をしっかりしたいと言うのも解りますが。もう一言、具体的に再質問しました。・・・

ちょっと具体的に、地元の声を紹介すると、土々呂町に、市が所有している、「旧コンピューターアカデミー」の建物が有ります。
現在は、県の「職業訓練センター」が入っている訳ですが、その訓練センターに、どちらかの施設に移ってもらって、旧コンピュターアカデミーの建物を、コミュニティセンターとして、利用出来ないか?とか、事実、すでに地元ではそんな声も上がってきて来ています。
当然、それ以外の意向や意見も出てくるでしょうし、それは、土々呂だけに限らず、「延岡養護学校」のある松山町でも、跡地利用について、地元内外からも色々な意見が出されるだろうと思います。
延岡西校跡地も、もう何年も問題になっており、なかなか解決に向けて進まなかった感が有った訳ですが、動き出したら・・・つまり、県が方向を指し示した以上は、一気に動き出すと思います。
情報収集も大いに結構ですが、ここは、地元意見をしっかりと集約して、県に対してスピードとパワーでもって当たって欲しいと思いますが、市長、お答え下さい。

以下市長答弁
地元の皆さんのご意見は、重要である。当然、地元の声も重要視しつつ、市全体を見ても良い方向に向かうようにしなければならない。市としても、情報収集にあたりつつ、地元意見を集約しながら、県に対し要望していこうと考えている。』

・・・この問題に対して、先ずは市長の目を、こっち(地元)に向けさせた事だし、今回はこれくらいの突っ込みにして、今後追求していきます。・・・


③「バイオ燃料への取り組み」の質問と答弁と大風呂敷

2008-03-23 23:06:19 | Weblog

 昨日の書き込みを踏まえて、閣議決定された「農林漁業有機物資源のバイオ燃料の原材料としての利用の促進に関する法律案」を我が市で取り組む意志が有るかどうか?を質問しました。

以下、佐藤農林水産部長の答弁。

『質問の対応については、農林漁業者、又は農業協同組合等が、バイオ燃料製造業者等と協同して計画を作成し、また、研究開発事業計画については、研究開発を行おうとする者が計画を作成し、認定を受ける事となるようである。いずれにしても、バイオ燃料に対する取り組みは重要な課題であるから、今後この法案を充分見守りながら取り組んでいきたい。』

・・・なるほど確かに、まだ閣議決定の段階であって、実際法施行になってないから、明言を避けるのね・・・でも、法施行の暁には、しっかり取り組んで下さいよ。

でも、私がこの「バイオ燃料」を取り上げたのは、この答弁が聞きたかっただけでは無いんです!

今後国策として、バイオ燃料の需要が高まる事は間違いありません。
食糧自給率40%の日本に於いて、唯一余裕が有るのは、米である訳ですが、このバイオ燃料の最右翼である「エタノール」は、米自体からも、稲藁などの副産物からも精製する事が可能なんです。
今、減反などによる国策で、休耕田が増えて、居るわけですが、今後は、この減反なども無くなり、味は不味くても、量は倍以上取れるような品種の稲が植えられる。実際にこれを見越して、品種改良から、多収量栽培に取り組む自治体も出てきております。
そして、今現在、この米から、エタノールを作る工場は、北海道に2つ、新潟に1つ、つまり北の方に出来ていますが、こういった拠点工場が、今後全国に造られていくことに成るんじゃないかと、予測出来る訳です。
そして、それは、いずれ九州にも出来るはずだと考えるのです。
その時にこの延岡が名乗りを上げるべきだと考えます。
この事は、先の質問の、道路網構築、モーダルシフトによる鉄道輸送の充実にも大きく関係します。
想像して下さい・・・九州、いや、西日本中のバイオ燃料の原料が、この延岡に集積され、そして、地球に優しいクリーンなバイオ燃料となって、日本中に出荷されていく・・・
市にとってもイメージアップにも繋がります。
そんなちょっと夢のような話も、10年後20年後も見据えて、真剣に考え取り組んでいく事も必要だと提言しますが如何ですか?
・・・と、再質問してみました。

以下市長答弁。

 『大変興味深いプランで有るが、その計画を実現させる為にも、交通網の整備が最重要課題であることは間違いないので、これからも、しっかりと取り組んでいく。
 それから、バイオ燃料の生産としての認識は、まだまだ拡大すると認識している。
その中の「米」への対応で、本市に於いてはどのような対応が考えられるか?という事については、
重要な問題であると認識はしているが、まだまだ不透明な部分も沢山ある。
生産コスト、販売価格が経済的に見合うのか?農業者と燃料製造業者の連携が可能なのか?安定的な取引が可能なのか?国、県、JAなどの関係機関とも充分な連携を取りながら対応していきたい。』
との事でした。

今回の登壇で、「道路特定財源問題」を取り上げて、宮崎県北の道路整備の重要性を改めて指摘。
そして、「モーダルシフトの重要性」を指摘して、道路だけじゃない、鉄道も、港も含めた総合交通網構築の重要性を訴え、その中で特に、延岡は「鉄道貨物」の充実を最重要課題に位置づけて対応すべしという提言。
さらに、この「総合交通網を生かした」我が市の「バイオ燃料への取り組み」と・・・
三つの質問が一体となった、10年~20年後の延岡を見据えた、壮大な大風呂敷を広げた訳で御座いました。





10代にも解る「バイオ燃料」と、それに対する国の施策

2008-03-22 00:07:03 | Weblog

 最近は、ガソリン・灯油などの燃料から、小麦などの食品に至るまで、み~んな高くなって、国民の生活を圧迫しているどころか、景気の回復にまで悪い影響を与え始めているのは、みんな解るよね。
え?いつも買うお菓子も高くなっている?量が少なくなった??
そうだよね、メーカは値段を高くするなり、量を減らすなりして、原料が高くなる事に対応するんだけど、その一番の原因が「石油が高い」って事なんだ。
石油ってのは、「ガソリンや、灯油、軽油、重油」の元、特に、それらになる(精製)前の石油は「原油」と呼ばれているよ。
で、この原油は、何万年も前の動植物の死骸が、土の下に溜まり、変質して出来たものなんだけど、やっぱり取れる量に限界が有る。
それに、今全世界中で、原油の値段が高くなっているこの現状を考えると、少しでもそれを使う事を抑えること、つまり、それに代わる燃料を作る必要が有るんよ。
じゃから、今、国では「国産バイオ燃料の大幅な拡大に向けて」取り組んじょるとよ。
さてさて、このバイオ燃料とは、植物性の物質を利用して作られる、化石燃料系のガソリンや軽油と混ぜたりして利用される自動車用の燃料のことなんだけど・・・
米や稲わら、さとうきび、小麦、そして、ナント間伐材でも、作る事が可能!
現在では、約30KLだけど、2011年頃までには5万KL、そして、2030年頃までには、技術開発もあいまって、農林水産省試算で、実に600万KLの大幅な生産拡大も見込まれているんよ~。

何度も言うけど、価格が高騰し、2酸化炭素の排出が多いガソリンに代わり、植物で出来ているバイオ燃料は、2酸化炭素排出がゼロ計算であるばかりでなく、再生産が可能なので、まさに、世界的にも温暖化ガス削減の切り札として注目されちょる訳やね。
ちなみに、アメリカのブッシュ大統領は「今後10年で全米のガソリンの20%を削減する」と言っちょるごつあるよ。
じゃけど、実際に、これがなかなか進まないのも現状じゃと。
それで、先日の2月15日

農林漁業有機物資源のバイオ燃料の原材料としての利用の促進に関する法律案」を今国会に提出する事になったんよ。

え?わからん??これはね・・・農林水産物を生産したり加工するときに、稲わら等の農産物の食べない部分や、魚の頭やハラワタなど捨てる部分などが、沢山出るじゃろ?
難しく言うと「農林漁業有機物資源」っつうんだけど、これらの相当部分は十分な活用が出来ていない。
だから、それを促進するために、法律作るよ。って事なんよ~

んで、原材料生産者(農家や漁師さん達)と、燃料製造業者(会社)が、連携した取組に関する計画、それから、研究開発に関する計画に係る制度を作って、お金を貸したりするなど、色々な支援をするよ~って事なんよね。

みんなも知ってのとおり、延岡は合併して、森林面積がべらぼうに増えた。そして、海の資源も増えた。
この制度を、どんどん利用していく価値は大きいって、おいさんは思うとよね。