アンテナで見れば「無料」で済む「地デジ」に350万円!
このケーブルテレビへの「無駄」な出費の実例を紹介します。
神戸市西区の某ニュータウンの400戸建ての大型マンション、屋上
にはBS/CS110℃衛星アンテナが設置され、多チャンネルサービス
はスカパー!e2で視聴可能です。
地上波はケーブルTVのJ:COMに接続してテレビを見ています。
ココではJ:COMの「地デジ有料化」による支払いが、すでに実施
されています。
『地上波デジタル放送再送信施設利用料』の趣旨で350万円の請求
が来るようになり、管理組合も管理会社の担当者も、何の疑問も感じ
ずに大金をJ:COMに払い込んでいます。
この料金は「地デジ」を見る限り永久に払い続ける負担です。
そもそも、マンションとケーブルテレビとの「接続の経緯」にはさま
ざまなケースがあり、管理会社も深く詮索せず、支払いを無頓着に受
け入れています。
ケーブルテレビ会社の「無料キャンペーン」や、「電波障害対策」で
ケーブルテレビを導入したマンションは多くあり、それらでは地上波
の視聴は「無料」でした。
アナログ放送の終了と、完全デジタル化を前にして、これから「地デ
ジ有料化」の負担がマンション住民を襲います。
「J:COMで地上波だけを見る『無料利用者』は500万世帯以上
ある。こうした世帯から地デジの再送信サービスで料金を取りたい」
大手ケーブルテレビ会社J:COMの社長は「地デジ有料化」の意向
を表明しました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090428/329311/
「地デジ有料化」の告知は多くの利用者を慌てさせることになるでし
ょう。
別の賃貸マンションの事例では『地上波デジタル放送再送信施設利用
料』の請求はオーナーに直接請求される場合が多く、「地デジ有料化
」への反応は敏感で、「地上波の視聴は「無料」は嘘だったのか」と
怒りまくり、J:COMのケーブルを切って、アンテナに戻して欲し
い」とJ:COM「解約」の構えです。
商業ビルのビル管理会社は「地デジ有料化」回避のため、J:COM
のケーブルから、自前のアンテナに切り替えの準備です。
「無料キャンペーン」や「電波障害」などの経緯でJ:COMに接続
したマンションは膨大な数にのぼり、「地デジ有料化」の告知はこれ
から本格化するでしょう。
今まで「無料」を信じて地上波を見ているマンション住民を慌てさせ
ることになるでしょう。
『地上波デジタル放送再送信施設利用料』は1戸当たりの負担は、月
に735円、1年で8820円です。
100戸のマンションなら全世帯分、88万円の請求が年に一回、管
理組合にあります。
私の知る400戸の大型マンションでは350万円の支払いが、誰も
気付かれず、管理組合からJ:COMに支払われています。
アンテナを設置すれば、数十万円の予算で済む「地デジ受信」に35
0万円はボッタクリの無駄な出費です。
「無料」の「地デジ受信」に料金を支払う事は「空気を金で買う」愚
かな行為です。
「地デジ有料化」の無駄にマンション住民の方は、早く気が付いて欲
しいものです。
最近J:COMと同じKDDI傘下のJCNは「施設利用料」を1世
帯あたり1ヶ月840円、1年で1万80円に値上げしましたので、
近いうちにJ:COMも値上げになるものと思います。
ますます「地デジ受信」の負担は大きくなります。
何よりも職務として「情報」を早く知るマンション管理会社や、管理
士の資格を持つ担当者の責任は重いと思います。
管理組合や、住民側の利益に立って「負担の回避と軽減化」の提案を
する忠実義務があるのではないでしょうか。
共犯関係とは言いませんが、管理会社が二人三脚でケーブルテレビの
普及に関わった、かっての「癒着関係」はケーブルテレビ退潮期の今
はもう無いものと思いたい。
■「無料」の地デジ受信に350万円!
「無料」で見ることのできる「地デジ」に350万円の大金を払い続
ける「愚か」な神戸市西区の大型マンションがあります。
『神戸・カルチェリベルテ学園都市』です。
ここはJ:COMを利用するマンションですが、何故かすでに個々数
年前より「地デジの有料化」が実施され、400戸分料金750万円
が支払われています。
J:COMの「地デジ有料化告知」はこれからで、アナログ放送の終
了する2011年7月以降と聞いていますが、何故なんでしょう?
高齢化する400戸のマンションの居住者一人一人に声を大にしてこの不公平を訴えたい衝動に駆られます。
関係者が早く気づかれんことを祈ります。