算数教室 と聞くと、皆さんはどんなイメージを持たれるのでしょう?
様々な考えがあるので、あまり一般論をイメージしないのですが
ちょっと気になることがあったので書いておこうと思いました
先日許可を得たのでここにも書かせていただきますが
〜東大理Ⅲパパも推奨する〜
筑駒OBが指導する算数教室
ということで打ち出しているにはそれなりの理由があります
もちろん、実際筑駒OBが直接指導することもありますし
学習カリキュラムや流れを作るのはOBです
算数・数学を理解する上でまず必要なのは数列や規則性といった部分だ
という観点から、まだ足し算・引き算しか知らない子でも理解できる難易度からの
数列・規則性問題を使い”算数脳”を育てていく というところが
ただ計算をゴリゴリ進めるというのは大きな違いになります
私としては明確にそのことをお伝えしているつもりではあるのですが
言葉足らずな部分もあるのか
「計算は二の次」というイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思います
しかしそんな訳はありません
授業の始まりは 100ます計算から行います
一桁同士の足し算・引き算・掛け算 は学校でも宿題として出している時がありますね
当教室でもそれらの計算をはじめに行いタイムと正確な計算力を鍛えています
さらに二桁での100ますも行います
一桁の場合は3分にタイマーをセットし、全員が3分以内に終わらせるというルールがあります
2桁の計算の場合は3分ではまだできないのでストップウォッチを使い
計算スピートを記録していきます(記録することで自分で目標設定をしやすくなる・成長を感じることができる)
そうした計算のほか2年生でも掛け算・割り算は桁を意識せず何桁であろうと計算できる指導をし
分数・少数の理解を促します
その傍らでは 和差算や植木算 と言われる特殊算に触れていく訳ですが
その時にはじめに書いた数列や規則性という概念が非常に役立ちます
100ます計算の後はパズル系問題を1枚解きます
ビルディングパズルは推察する力を鍛えるのにとても適した教材だと思いますし
穴埋め四則計算は計算力と見えない数字を見つけ出す論理力の強化につながります
先ほど書いた 和差算 は難しい計算をするのではなく
推察・論理といった力が伸びていれば解法を教わっていなくても解くことができるでしょう
自分で解法を導き出せれば何よりも自信につながりますよね
そして難易度が上がってもそれは変わりません
その力をつけるために授業の開始と同時に毎回この二つの流れを欠かしません
ホームページにも記載しているOBの階段問題を見て数学に強いご両親は
何の力を伸ばそうとしている問題か に気がつかれることでしょう
計算力を軽視しているわけではありませんが
計算できれば算数ができるというわけではないことを
算数を学習する上でいち早く子供自身が知っておくことで
本当に算数を楽しみ・数学が得意になる流れだと思っています
先日灘中に合格した生徒さんが、講師に「どの問題が面白かった?」と質問され
前に出てホワイトボードに図を描き始めました
彼が印象に残った問題は図形問題だったようです
もちろんこのレベルですから計算も難しいわけですが
論理・推察する力がなくては解くことはできないでしょう
ひらめき や 感がいいこ などと言われますが
私はやはり99%は努力だと思います
勝手に育つ力ではいのは時代も関係しているでしょう
子供達が自ら学べる環境は東京にはもうないのかもしれません
公園に行ってまで ゲーム機 を手放せないのですから・・・
クロスワードや数独を友達とやるようなお子さんは見たことがありません
だからこの教室で楽しみながらそうした力の育成をしていきたいと考えています
またこの教室では文章問題が多いのも特徴です
低学年でも5行を超える文章を読み、何を求めるのか、足すのか引くのかを考えます
その際には文章から問題を明確にするために図を描くことを習慣にすることで
自分で考える力を強化します
教わるというのも一つの学習法ですが
考える ということの方がよほど学習する上では必要です
解法や公式を暗記するやり方は
難易度が上がると解けなくなる、少し応用が加えられただけで分からなくなる
その都度誰かに教わらないと先に進めないのでは算数を楽しめませんよね
5年後・10年後も学ぶことを楽しめる子に
そのための流れをOBとともに私も日々考えています
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます