藻琴峠

　　　カムイ・タッニ　（ダケカンバ）　　





　　　先月は 津別峠 へ行ったので、今回は 屈斜路湖 を挟んで向かい側にある 藻琴峠 へ行ってみた。
　　　台風17号 （10/11） の通った後だったので、あまり期待はしなかったが
　　　樹々の葉は暴風雨にも耐え、みごとに秋の景色を見せてくれた。
　　　　　・・自然に感謝・・　　イヤイライケレ （ ありがとう！）

　　　この展望台に立つと眼前に 屈斜路湖、そして右手には 藻琴山 が見える。
　　　この 藻琴山 という名称だが、アイヌ語では
　　　ト・エトク・ウシ・ペ　（ 湖の・奥に・付く・もの ） という。
　　　はるか昔より、数多くのアイヌ民族が住んでいる 屈斜路コタンから山を見ると
　　　たしかに、藻琴山は 屈斜路湖の奥の方に見えるのだ。

　　　このようにアイヌ語の地名からは、そこの地形や状況が良く理解できる。
　　　しかし弟子屈町 に隣接する、東藻琴村 と 女満別町 が合併して町名が変わり
　　　大空町 などという、何とも ツマラナイ 名前になってしまった。





　Sweet Caroline

　　　


　Song Sung Blue

　　　

津別峠

　　　　　位置図　




　　　日本最大のカルデラ湖である 屈斜路湖 を眼下に望める所といえば
　　　美幌峠が有名だが、ほかにも 津別峠 と 藻琴峠 がある。

　　　この間 （9/23） 久しぶりに 津別峠 へ行ってみたが
　　　紅葉を楽しむには少し早かったようだ。

　　　今でこそ、峠までの道路は全面舗装してあり、立派な展望台も建っているが
　　　20数年前に初めて訪れた時には、道路は砂利道
　　　屈斜路湖を見下ろす場所には展望台はおろか、柵さえもなかった。

　　　何もないということは、素朴だった昔を偲ぶことが出来たとも云える。
　　　そう、自然は手を加えずにそのままでいいのだ。





　　津別峠