このブログは私の体験談を含めた私的な意見です。ほとんどの自治体では人権を尊重し申請権をきちんと認めてくれる筈で、私のような拒否に合うことが非常にレアなケースなのだと思います。記載内容はあくまでも一例としてご参考程度になさって下さい。宜しくお願いいたします。
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生活保護を申請する前に、お住まいの自治体で保護費がいくらなのか、まずは計算されると良いです。
ネット検索で正確な金額がわかります。
この金額より貯蓄が下回った状態で申請が可能となりますから、私の場合は10万円以下がゴーサインでした。
申請書類には手持ちのお金や貯金などの金額を記載する欄があります。
現存する銀行で現在も入出金をしているような場合は問題なしですが、ネット専業銀行でパスワードが不明だったりロックがかかってしまっている場合は、ちょっと困るかもしれません。
事前に家探しして、書類やパスワードを書いたメモなどを探しておくことを強くお勧めします。
私は生活保護を申請しないと二ヶ月しか生きられないというギリギリの状態で、生活保護を検討し初めました。
自分の体調が回復することを頑なに信じていて、回復したら日払いバイトで急場を乗り切るつもりでいたのです。
ですから、検討から申請までに色々と調べる余裕もなく、申請したら確実に受給に至らないと生きる途が閉ざされる綱渡り状態での申請となりました。
拒否=死ですから、綿密に計算して、確実に生活保護受給に至れるであろうと予想した3万円以下の金額で申請を試みようとした私ですが、ここで大きなミスを犯しました。
書類上では申請日の時点でまだ10万円近い金額があったからです。
※ちなみに、生活保護費のひと月分の半分を超える金額で申請した場合(10万円が保護費なら5万円以上)は収入と認定され、その分初回の保護費が減るそうです※
家賃や光熱費が銀行から引かれたり、生活費でどんどん手持ちのお金も目減りしていくので、自分の頭の中では申請日である2023年12月11日には貯蓄が3万円を切っていたのですが、それはあくまでも私の中のみの計算で未来の予想なんですね。
一番最初に福祉課から電話があった時に「 月末に家賃などの引き落としがかかったら 手持ちのお金は1万円しかなくなってしまう」とケアワーカーに訴えたものの相手にしてもらえなかったのは、書類上の数字ではまだまだそこまで逼迫していなかったからなのだと思います。
ですから、申請する前に家賃や光熱費など確実に無くなるお金に関しては、取り敢えず銀行から引き出しておいて、少ない金額での申請がお勧めです。
引き出しておいても入金はいつでもできますし、実際にこのお金は消えてなくなることが決定しているのですから、このやり方をしても特に罪悪感を抱いたり誤魔化していると落ち込む必要はないと思います。
私は12月11日に申請したものの、その書類が受け付けられないと福祉課から却下されてしまいました。
その後支援団体の手助けで26日に申請は無事に受け付けられましたが、2週間遅くなってしまったので1月分の生活費が全くありませんでした(後述する支援団体のアドバイスで、この問題はクリアできました)。
皆様も申請後から実際に支給されるまでに手持ちのお金が尽きる場合があるかもしれません。
その時の為の対策は以下のとおりです。
一番良い方法は、生活保護受給が決まるまでの繋ぎ資金を【社会福祉協議会】から借りる事。
二番目は【引き落とされる予定の家賃分を、そっくりそのまま生活資金にする】ことです。
申請月の家賃は保護費から支給されます。
ですから、多少支払いが遅くなりはしますが、家賃が未払いになる心配は全くありません(事前に大家さんなどに連絡しておくことを推奨します)。
安心してこの家賃分のお金で急場を凌いで頂ければ良いと思います(支援団体からのこのアドバイスで、私も年末年始を乗り越えられました)。
話題は変わりますが、昨日のyahoo!のネットニュースで、国民年金のみで将来的にもらえる年金が少ないといったお悩み記事が掲載されていました。
皆の反応は一様に批判的で「何で貯蓄をしないんだ」とか「厚生年金の会社に入ればよかったんだ」といった感じですね。
多くの人が、自分の未来に全く危機感を持っていないことが恐ろしいと私は思いました。
ある日突然家族に難病が見つかり、年齢的に介護サービスが使えなかったら、誰がその家族の面倒を見るのでしょう?
一人っ子の家庭が多い時代です。
子供の貴方様が仕事を辞めて、1日中世話をしなければならなくなるかもしれませんよね。
ずっと仕事が順風満帆に行かないこともあるかもしれないですね。
リーマンショックのような大不況がまた起きるかも?
私のように天涯孤独で、いきなり体調不良に陥って長い闘病生活に入る事もあるかも?
生活保護を利用しなければ生きられないという危機は誰にでも起こり得ると私は思うのです。
例えば、派遣で手取りが12、3万の生活をしていて一人暮らしだったら将来の貯蓄はできません。
年金もそれほど期待はできないです。
その時に生活保護があなたを助けてくれるのではないでしょうか?
不足した金額分を生活保護が補ってくれますよ(生活保護は何も持たない生活困窮者のみが利用可能の制度です。貯蓄がある方は利用不可ですし、申請しても絶対に通りません)。
考えが甘い、年金が足りなければ働けと怒られるだろうなと思います。
でも今のこの日本で、老後の貯蓄も十分できるほど毎月稼げる人がどのくらいいるんでしょうね。
生活に困らず趣味も旅行も自由にできて、貯金数万円が毎月無理なく出来る。
非正規雇用者も正社員並みのボーナスが出る。
日本が↑のような状態なら、老後資金一人数千万円も夢ではないのかも。
でも、今は違います。
非正規雇用では、食べて家賃を払ったら終わりという方が多いと思います。
ちなみに、以下の記事に年金の月額受給者数がありました。
https://www.aeonbank.co.jp/investment/special/257/
厚生年金で男性は16万。
女性は10万ちょっとです。
おそらく今後は、定年退職後の年金生活で生活保護利用を選択する人が増えてくるんじゃないでしょうか。
生活保護受給者を徹底的に糾弾しようとしている貴方様自身が、将来は税金で暮らさざるを得ないかもしれませんね。