今の関棋ネットを含め、対局場への入場者が多く、対局相手がいつでも見つかる環境と言うのは、逆に言えば、いろんな人がいる可能性が高くなることになる。
いろんな人が、下手の人に教えてくれるような優しい人ならいいけれど、とにかく勝ち星だけがほしい、という「ずるい人」がどうしても出没する。
最初に出会うのはまず「死石指定」をしない人。関棋ネットは「自分の死んでいる石を自分で指定する」というシステムだ。相手の石は指定できない。死石指定しないまま、終局処理をすれば当然のことながら、相手の勝ちになる。だから、こちらとしては、相手が指定してくれるのを「ひたすら待つ」しかない。
もちろん、スタッフさんが極力、常駐するようにして、そういう終局処理のトラブルはスタッフの権限で解決してくれる。しかし、たまたま不在のときは「ひたすら待つ」(こんなときはスタッフさんに直接電話していいといわれているのだけど…)。ここであきらめたら相手の思う壺。相手だって、その対局の終局処理がすまなければ、ほかの対局もできないし、パソコンを切ることもできないから、ひたすら待っていれば、たいていの人は15分も待っていれば根負けする。
次は、自分の石を全部、死石指定する人。まあ、別にこのまま終局処理を進めても、自分の勝ちなのであまり害はないのだが、せっかく打った碁の最後で、こういうことをされると非常に気分を害する。
次は「逃亡」。相手が対局の途中でログアウトしてしまう。これはまあ、5分たって戻ってこなければ、こちらの時間切れがちになる(パソコンのフリーズなどの場合もあって戻ってくることもあるし)。
次は「投了せずに、時間切れ負けを選ぶ」。このパターンと「逃亡」は、ひとえに「投了したくない」だけなんだろうと思う。それにしても、持ち時間が20分で、残り15分残っていた場合、ただ15分待つのはつらいものがある(わたしは本を読んだりして時間をつぶすが)。
そして、形成が悪くなると「引き分けを執拗に要請してくる」こと。序盤はともかく、相手のミスで相手の形成が悪くなってから、引き分けを要請されても、とても受ける気になれない。
今日出合って、わたしが引っかかってしまったもの。持ち時間が「1手20秒だけ」の早碁だった。普段ならこんな対局は受けないのだけど、相手は中国の7段だった。4子で打ってくれるという。これはありがたいことかもしれないと思って打った。
ヨセに入ったときに、相手が見損じた。白が10目くらい買ってたのに、一気に黒が18目くらい優勢になった。で、繰り返し「引き分け要請」があった。5度くらい拒否したところで、白が着手して、また「引き分け要請」を繰り返した。わたしは「引き分け要請」を拒否するのに気を取られて、自分の手番なのに気がつかず、時間切れ負けしてしまった。
別にさあ。親善対局だし、負け扱いになったからって、痛くもかゆくもないし、7D相手にそういう碁を打てたというだけで、自信になるしいいんだけど、でもなんとなく「悔しい^^;」
まあ、二度と同じ手はくわないけどさあ。そこまでして勝ち星がほしいのかな思いました。