I-feelinブログ

RX-7(FD3S)止まらない圧縮低下

先日店長の部屋で啓蒙した事がリアルに起きているとお客様より報告

仕様の合っていないロムチューンの弊害
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先日、圧縮が低い車両のアドバイスとしてECUだけロムチューンされていたので純正ECUに変更をお願いして500km程フィードバック走行(FB)後に計測してもらいました。

ECU以外はノーマルの車両です。
エラーコード無
制御関係の部品に不具合無

結果として圧縮低下していました。
全て250rpm補正値

Aさん
25/6/20 15086km ロムチューンする前
F8.4/8.4/8.5 R8.7/8.9/8.8

この間ロムチューン
29/6/16 19128km
F7.9/7.9/7.8 R8.2/8.2/8.4

2/2/28 24522km 純正ECUフィードバック走行後
F7.7/7.8/7.7 R8.0/8.0/8.1

この結果をみてオーナーさんなりの圧縮の件、分析したそうです。
参考に完全ノーマルのBさんに比較対象として協力して貰いましょう。

Aさん
①ロムチューン+再生油でない
 状態で4000km走行
 1000km0.1〜0.2低下
②ロムチューン+再生油
 状態で4000km走行
 1000km0.07〜0.1低下
Bさん
③純正ECU+再生油でない
 状態で55400km走行
 1000km0.005〜0.01低下
考察
①上記①(再生油でない)
 FBない場合、純正ECU
 より20倍近く早く低下
②上記②(再生油)
 低下カーブは緩やか
 頻繁にオイル交換+FB
 多用の効果?
 しかし、Bさんより
 10倍早い
■結論
①ロムチューンは純正ECUより
 10〜20倍早く低下
②再生油でも頻繁に交換し
 FB多用なら低下緩やか 
③純正ECUで再生油使わず
 FB多用が一番低下緩やか

FBとはフィードバック走行です。

Bさんの車両完全ノーマル
エラーコード無
制御関係の部品に不具合無
27/8/26 89533km
F8.4/8.7/8.2 R8.3/8.3/8.4
2/1/9 143895km
F8.1/8.1/7.6 R8.2/8.1/8.1

Aさんの車両の下がり幅が異常に大きいのが判ります。
走行距離が少ない要因は普段のちょい乗りはなくツーリング等イベント時しか使用していません。

この様にセッティングのあっていないECU(ロムチューン)は返って圧縮低下を招きます。

現在この圧縮低下した車両はノーマルECUに交換したまま経過観察中です。

オーナーさんは良かれと思って、走行距離の割に圧縮が低いと感じ、入れたECUがダメだったと落胆しておりました。

良くお話しする引き算の法則が出たと思います。

ノーマル車両では通常の仕様において、この距離でこの様な下がり幅はまずありません。
制御系に不具合があれば別ですが・・ありませんから。

オイルも再生油で安いオイルを頻繁に交換していたそうです。(500km位もしくは2~3か月)

いくらなんでも通常使用で、ここまでオイルでは下がりません。

このケースの怖さはスポーツ走行している訳ではなく通常の使用でこの様になる事に怖さがあります。

この車両だけならまだしもこれ以外にも該当車両が多いのが気になります。

もし数千キロ走って圧縮低下していたらノーマルに戻すか一度測定機(A/F計等)を使う現車セッティングを行ってください。もしくは専門店に一度ご相談ください。

出来るならセカンドオピニオン的にロムチューンをしているメーカーさんじゃない所の方が良いと思います。

今回のオーナーさん、純正ECU変更で回復してくれないかなぁと思う今日この頃です。

だって下がり続けるとエンジンO/Hですからね。

皆さんも気を付けてください。

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