01 なにもかもが
夏の始まりを告げるかのようなイントロから。涼しげなシンセが響く。ギター音が甘酸っぱい。
夜通し遊んで朝を迎えたまだ遊びたいような、帰宅して眠りたいようなせめぎあい。
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02 19 EXPRESS
シングル候補だったんだろうなという感じが濃厚。アルバム帯にPVがあるみたいな事記載ありだったし。
アルバム中いちばんアイドルらしい曲。とはいえ、すでに大人アイドルのメッセージ性の歌詞世界。
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03 TOUCH THE HEART
イントロからのAORサウンドよｗ。アウトロもいい。シビアーなアレンジとリズムパターン。
一つ一つの音のセッション具合がよくて。歌唱メロディだけでない面白さが堪能できる。
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04 最後まで恋してた
素晴らしい！！！！ダウンテンポなんだけど、クールでドライな中村由真の声質はこういうシンプルな曲にとても合う。
２VerseからちょっとJazzyに展開するんだけど、実に聴きごたえのある曲。また、海辺の早朝。っていうシーンも好い。
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05 DA-DA
ちょっと上げて行こう。Funkyに響くEギター。
なかなかそれぞれの楽器が自己主張と協奏って感じで面白い。
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06 素敵にLONELY
イントロの哀愁漂うあたりが超好い。前曲からの続きでEギターの動きに注目。
Bridgeからの展開もCool。半音あがる点も由。ワビサビきいた夏の青春感満載。
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07.あなただけじゃない
これもかっこいい曲。イントロからのシンプルながらアーバンなテイスト。
アルバム中一番好きな曲。声とメロディの相性もよい。ここからの３曲がすこぶる好い！のである。
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08.横顔
夜更けの早朝に相応しい一曲。なぜか海行こう！って言って海いくよね。そんな朝。
このバラードも前曲から続いてとてもシンプル。なんといってもピアノの音と滴的なアレンジの良さ。
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09.涙に鍵をかけて
静かに、しとやかに、前向きなメッセージソングなあたり。こういう曲を歌いたいという中村由真の希望が反映されてる曲。
１曲目に匹敵する。アレンジもとても透き通っていてイイ。
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10.HEY BOY
ちょっとこの曲は。そんなに良さが見つからないｗまぁまぁかなー。
とても軽快な感じなんだけど、歌詞振りが悪いのかボーカルとの相性もそんなに。
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11.太陽の海岸
この曲はHipHoppy!シリーズのハワイ編かタイ編のリゾート地特集で使った曲。
なわけで、エンディングに相応しい。アコースティック調な。好い！アルバムを〆るに相応しい。
なに、この素敵すぎる曲！？アコギの音。そして、細いんだがアーバンなボーカルの中村由真も素晴らしい。
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総評：
このアルバムも前に既出かと思いきや、未出でしたね。
夏が始まる直前がちょうどいい。とても水！みずしい。清廉なアレンジがいいのです。
Vapですなー。っていう凝った音使いがなんとも素晴らしいアルバム。
ちょうど美味しんぼの主題歌：DangDang気になるにて、移籍したのもあり。力の入れようが込められているのがわかる。
もはやスケバン刑事の風間由真キャラではない。というところ。
これまでのアイドル中村由真から、一皮むけましたアーティスティック歌手感な楽曲の質向上。
アレンジは鷺巣詩郎。さすがの重鎮さんですｗ
一つ一つの楽曲の構成がまた良いね。前後とおして、良いバランスに配置されてる点がまた由なアルバム。
とはいえ、アイドルとしての人気は正念場だったのもあり、ランキングはこれまでよりも低下。
実に音楽性が向上したのにもったいない。
てか、ジャケットが問題かな。もうちょっと良いアングルあんだろうが。と思うけど。
シングル功績ではランキング１０位～２０位内がベストポジションであったけど、アルバムは何作かベスト１０位内に入れれる実力者であっただけに。
この下降はもったいないね。ここで中村由真のボーカルにより合う楽曲布陣ができたというのに。
彼女の歌声は下手とされがちなのだが。もともと中村由真のボーカルは音域が広いわけでも硬軟があるほど強くもない。アメリカンな歌い方ではなくて
一般的認知では上手という印象は薄いだろうが。決して下手ではないんだよね。味があって。
彼女のボーカルの良さはクールな声質。
今でいうと、平井堅のボーカルスタイル。繊細な中に様々な色のボーカル力を活かすっていうところが。好い。
ちょっと８０年代初期のAORに近い、地味でシンプルなPOPソングであり、アイドル性の華やかさのある楽曲というより、
一つ一つ丁寧な音使いと、たんたんとしたクールなボーカルが心地よい。
これ以前に出したフォーライフ時代のも思ったより好い曲が多く。
また、この後に出したVapレーベルのアルバムも音趣向にこだわった好い作品なんだけど。
中村由真のアルバムでは、今作がダントツでいい。
今アルバムもリアルタイムで入手したわけではないのだが、ちょうど５月だったかなー。
リリースから２年後だったか。まぁ色々考える時期でもあったので、実にこういう説得力を駆使した作品は心に気持ち良かった。
夏のドライブ時に♪と作ったといわれてるだけあって、夏の早朝に相応しい。
静かな夏の時間に。または梅雨時期のしんしんとした水の空気感と一緒に。
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