優厳 × 赤鬼通信

社会参加活動の支援を目指す「なんちゃって社会貢献チーム」の、「優しく厳しい遊び場づくり」の迷走過程を記して行きます。

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2008年07月18日 | Weblog
 例えばね、もしこのようなことが実際にあるのだとしたら、児童福祉法であれば、完全に「虐待」だよね。児童相談所が介入するケースでしょ。高齢者も児童も、虐待については、しっかり介入されるんだけど、どういう意味では「障がい」は、まだまだ遅れているよね。


 職場の定例会議の最中に、一本電話が入る。福祉サービス運営適正化委員会からだ。
 「今回関わっている施設の虐待について、複数の相談があったことから、当該市の担当部局へ連絡したところ、市側は「知っていた」と言うんですよ、どういうことですか? というか、市は虐待があったという報告があったにも関わらず、そのままにしてたということですよね? 有り得ないですよ、おかしですよね。うちでも諮って、何かしら動いてみようと思います。」
 ・・・だから話がループになっているって。
 市当局は、「施設に不満があるのなら、県の社会福祉協議会の福祉サービス運営適正化委員会へ言ってみたらいいんじゃないですか?」って伝えている。だから、運営適正化委員会へ不満が届いたわけですよ。それに市の機関には・・それも複数の機関、窓口や発達相談支援センター等に、何度も問題処遇について相談している。そのことは、市側もちゃんと認めている。
 だからといって、具体的に何か動いてくれるわけじゃない。だから「役に立たない」とは言わないけど、進展が無い・・・何を今更言ってるんだろう? そんなに身軽に動いてくれる人ばかりじゃ、ないんだ世の中は。
 「虐待については、被害を受けた人の実名が無くても、『その疑いがある』ということでも対応しなければならないんじゃないのですかね?」
 その不満、私があなたたちの組織に対して感じた気持ちそのものでしたよ(笑) そう憤られても、実際あなたの機関でも実名が無ければ中々動くのは難しい・・・と言ってたじゃないですか。匿名では、しかも特定の情報ルートだけでは、誰も動いてくれないのは、あなたたちでもそうだったでしょ・・と言いたいのを我慢しつつ、余程頭に来たんだろうなーと思うのであった。自分などは、「聞いてもらえるだけでも儲けモン」って感じだったから、実さえ進んでくれれば全然OKである。


 で、最初の話へと繋がって行く・・・障がいについては、問題処遇についての意識が、まだまだ遅れている。
 そして言われる、この件は、うちが相談業務として受けているのか・・・君が公益団体としての位置が取るべき距離を測りながらやってるのは分かるけども、一生懸命関われば関わるほど、「うちの団体がやっている問題だ」という認識が出てくるよね。果たしてそれがいいのか、どこまでやれるのか。気持ちは分かるのだが、気を付けないといけない・・・・こうした問題は、最終的には家族が覚悟を決めて向き合うしかないんだよね。

 自分の中では、施設を管理する某市のところへ実情を伝え、家族から直接話を聞けるようなところへ繋げられれば、それが水先案内人として為し得る最終形だと思っている。それが人権団体でも弁護士でも構わない。しっかりと、真っ当な判断をしれくれるところへ繋げることができれば、そこまでが役割であると思っている。
本当にやるべきことは、やはり「『楽しさ』を提供すること」であり、それ以上のことは、力量的にも権限的にも難しい。だから、あと一歩である。でも、その一歩は、「あくまで家族が希望する形を一番大事にする一歩」であること。
 もしそれが、社会正義的には前に進まなくても、それは構わない。戦い方も、守り方も、いろいろある。大事なものは何か、を履き違わなければ、必ず道は開けるであろうから。

 ほーんと、「危ない橋」を渡ってるんだねー、今って。まぁ、『味方』がいてくれるから、気にしないけどさ。這い蹲って地上戦をやってるうちは、絶対に足元を救われない。大事なのは、誰を守っているかを、お互いに確認し合って進むことだからね。

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