白い蛇は永久の回廊を渡る。

PBW『シルバーレイン』のPCとその背後の
あんな事こんな事。

i hate it。

2007-04-15 20:13:20 | 壱帆嬢。
「・・・痛。」


指先を見た。



右手の一指し指、爪が赤い涙を浮かべ出す。


じんわり、感覚が甦る。
痛み。
じくじくした。



そして咥内を満たす鉄の味。


これは 血 の味。



『いい加減にしなさい。』



咎める声がして。

顔をあげても誰もいない。

『爪を噛むのは。』

見渡す。

居るはずないと、何より知って居るのは
自身のくせに。





嗚呼、そうだよ、解ってる。
全部 創造、妄想、空想という 嘘。
だって、僕は独り だから。



あの、もうとっくに現実感の薄れた
花冷えのするあの日から
僕は独り。




瞼を閉じた。
痛みを、その裏に焼きつけながら。


「・・・痛いなぁ・・。」


笑い顔。
代わりに泣くのは、赤い指先。


あかくあかく、染まった嘘の場所。