LET IT BE ...

山崎まさよしの音楽をBGMに歩む『LET IT BE ライフ』の足跡。

山崎まさよし IN REQUESTAGE 6

2008-04-28 00:45:37 | 山崎まさよし

あの…。山崎まさよしって人は本当にやっぱり凄い人です。FM802の 『REQUESTAGE6』 に行ってきたのですが、めちゃくちゃ感動してます。あまりにすごかったので、記録に残したいと思います。

 だいたいね…3ピースじゃなくて、弾き語りだったんですよ!!もうこれには本当にびっくりしました。他の出演者さんは若者のロック系が多いので、自ずとお客さんの年齢層も若い人が多く…。しかも場所は大阪城ホール。さらに、最近はエレキやロックに凝ってると公言したはったので、疑いもなく3ピースだろうと思い込んでました。なのに!なのになのに!あの空気の中で、本当に山崎まさよしらしい、しっかりとした弾き語りを聞かせて…いや魅せてくれはったのです。

 1曲目は“ドミノ”。まずパンディエロでループをつくり、更にギターのループを重ねた弾き語りverは、やっぱりとても格好良く…。でも、この時点でもまだ、私は少し、会場の 『空気』 を気にしてました。私たちには、めちゃめちゃ格好いいこの曲でも、弾き語りという形式で、しかもみんなは知らない曲なので、大丈夫かなぁ…と言う気持ちを拭いきれないまま、でも久々の弾き語りを楽しみました。やっぱり上手い!

 2曲目。ブルースハープの音色に会場が沸き立つ中、♪闇を超えて…と歌いだすまさよしさん…。私待望の“真夜中のBoon Boon”でした。レスポールとブルースハープっていうのもめちゃくちゃ素敵ですが、アコギの音色でのBoonBoonも、なんか独特の風合いがあって、これもすごくよかったです。会場の若者諸君には、このブルースを自分と重ねて聴くという聞き方は年齢的にできないでしょうが、でも802ではよくかかってたので、知ってる人も多かったんじゃないでしょうかね。そう思うと、この曲をこの位置に持ってきたおかげで、一歩会場が近くなったように思います。弾き語りこの曲って、これからも稀かもしれないなぁと思って、貴重と思いながら、しっかり味わいました。

 そしてその後、軽いMC…かと思いきや!! いきなり『メンバー紹介』と言い出されまして。十八番の『一人メンバー紹介』かなと思ったら、珍しく『サンプラー』のことを説明し始めはりました。サンプラーはこうやって使うんだというデモも、パンディエロとかで録音するのではなくて、自分の声でリズムを打って、それをすぐに聞かせてくれはったのですが、周囲の若者なお客さんたちからは、あちこちから『すご~』とびっくりした声が聞えてきました。私が鼻高々だったのはつかの間…。今度は、私たちも見たことないことをやりださはりまして。『サンプラーはリバースもできる』と言って、なにやら変な言葉を録音しはるわけです。まるで呪文にも似たような言葉を…。それをサンプラーのリバース効果をかけたら、ちゃんとした言葉に聞えるんです。“おきゃくさん”とかみたいに!1つ目は“おきゃくさん”だったので、短かったのですが、2つ、3つ目は、“盛り上がってる?オオサカ” とかみたいな文章だったので、その録音する呪文みたいな言葉も非常に長くて…。まぁとにかくこれ、めちゃくちゃ盛り上がりまして、完璧に会場の空気を掴み、めちゃくちゃ楽しい感じになったのですが、この山崎まさよしという人は、その余韻が残る中、平気な顔してあの曲を歌ははるんですよ…。そうです。『One more time, One more chance』です。さっきまでとのGAPもすごかったけども、よくよく考えると、弾き語りのワンモアってものすごく久しぶりやったので、本当に、たまりませんでした。バンドがついたり、ピアノだったり、ストリングスがついたり、エレキだったり…と、ここ数年、ワンモアを聞ける機会は多かったですが、純然たる弾き語りって、定かではないものの、多分03年のOKST以来じゃないかなと…。久々のアコギ1本のワンモアは、もう私の心を思いっきり震わせました。本当にすごくすごくよかったです。少し前に聞いたことがあるのですが、まさよしさんは、この曲はエレキの方が歌いやすかったようなんです。アコギは上手く声がでない…って言うたはったようなのですが、確かに以前は、この曲が始まると、居た堪れないほど張り詰めた空気になって、聞いてるこっちもなんだかとっても緊張してしまうので、この曲を心底味わう余裕があまりなかったんです。でも、今日は違いました。美しいアコギの音色に、圧倒的なまさよしさんの声量と抑揚のある声がしっかりかみ合って、本当に素晴らしいワンモアでした。今日は、360℃全てに人が入っていたのですが、会場に居た人全員の心に響いたのではないかと本当に思います…。

 その後、4曲目は“晴男”。ライブ定番のこの曲ながら、弾き語りアレンジは全く初めてで、これがまた新鮮!この曲のサビの『楽しいのにキューンと染みる』って言う味ががたまらないんですが、このメロディラインとアコギっていうのは、やっぱり上手く馴染むんですよね。最後の♪ラララ~もいつものようにちゃんと歌ったし、心の中の『楽しい!』って言うツボ、ぐいぐい刺激されました。

 そして最後。『晴男』で終わるのかと思いきや、ラストは、『いかれたbaby』でした。パンディエロでのループに合わせて、アコギでしっとりしっかり歌われましたが、カバーだと言うことには一切言及されなかったので、まさよしさんの曲だと思った人も中にはいるんじゃないかと思うぐらい…とにかくいつものようにしっかりはまってました。今日もめちゃくちゃ上手かった…。素晴らしかったです。

 ギターの上手さ、器用さ、歌の上手さ、曲の良さ、ライブの楽しさ、バリエーションの多さ…。山崎まさよしの持ち味を、たった30分5曲の中でフルに見せてくれた本当に楽しいライブでした。30分だと思えないぐらいに満足したし、嬉しくもあり、誇らしくもあり…。冒頭書きましたが、始まるまでは、とにかく出演者のみなさんとお客さんの年齢層からして、『どうなんだろう…』とかなり思ってたんです。でもね、ここで3ピースでアップテンポの曲を縦に並べるライブだったら、もちろん卒なくそれなりに楽しいライブに終わったかもしれない…。でも、あえて間逆を選ばれた事で、びっくりするぐらいに印象的ないいライブになったと思います!アリーナはオールスタンディング、360℃お客さんが埋め尽くすというあのムードの中、雰囲気に迎合することもなく、弾き語りスタイルでライブをやり、『山崎まさよしらしさ』を押し付けるのではなくて、見る側を惹き付け、そして引き寄せた今日の構成には、私達、大ファンが大喜びしたのはもちろん、他の出演者をお目当てに来た人も、楽しまれただろうと思います。本当に、感動、尊敬、誇り…感無量です!!

 『真夜中のBOONBOON』という曲は、ゲンタさんの 『三振でもいいから、思い切りバットを振ったほうがいい』 というアドバイスを取り入れた曲と言うのは、みなさんご存知のとおりですが、今日のライブはまさにこの精神だったと思います。まさよしさんは、思いっきりバットを振ってくれはりました。もちろん、三振どころか、技が光るランニングホームランぐらいの値打ちはありましたけど、でも、弾き語り形式にしたことで、見に来た人の中に、しっかりと何かを刻んだライブだったんじゃないかなぁと思います。本当に格好よかったです!

 今日のライブの様子は、5月27日に802で放送されるそうです!本当に感動しました。素晴らしかったですよ。幸運にも、早々に今年のまさよしさんのライブに触れる事ができましたが、また何か一つステージが上げて、私たちの期待をガンガン裏切ってくれる事、確信しました。間違いなく進化し続けてる!とにかく次が楽しみます!!


声にならない思いのせて…。

2008-04-20 21:33:40 | ICCY

 今日、関西の朝日放送で「寛平ちゃんのサハラマラソンのドキュメンタリー」が放送された。このマラソンは非常に過酷で、昼間は40℃以上あるサハラ砂漠を、7日間の自分の食料(約15kg)を担いで走るというもの。時には起伏の激しい砂丘を、ある時は真っ暗な夜の砂漠をひたすら走り続けなければならないこのマラソンの厳しさは、番組を見ていた私から言葉を失う程のものだった。                    この番組の途中、孤独に戦う寛平ちゃんを励ます「ビデオレター」が用意されていたた。それを見た寛平ちゃんは、涙を拭いながら、その声援に応えるべくみごと完走を成し遂げられた。24時間マラソンもすごいけど、そんな比じゃないと言うぐらいのものすごいこのマラソンを完走した寛平ちゃんは本当に素晴らしく、おでかけの用意をしながら見てたのですが、すっかり手が止まってしまい、結局待ち合わせに遅刻してしまった程だった…。

 その寛平ちゃんへの「ビデオレター」。実は私はこの中に参加しているのです。それは、3月2日の京都会館。忌野清志郎さんの「完全復活祭ファイナル」にて撮影されたものだった。あの日、ものすごい熱気と高揚の中、会場に入ると、いきなり「快気祝い」と書いたのし紙つきの手ぬぐいがお客さん全員に配られました。これには本当に嬉しく、着席もしていないうちから、ポロポロではなく、ボロボロ涙が出てくるほどだった。私は元々、特別な清志郎フリークではなかった。イベントなんかで何度か清志郎さんのステージを見たことはあるものの、雰囲気に圧倒され、楽しむと言うところにはなかなか至っていなかった。でも、06年のナニワサリバンショーにて、忌野清志郎という人の偉大さをようやく肌で感じ始めた矢先に、病気にかかられ…。その後、「札幌市民会館最後の日」の放送で、清志郎さんの復活の姿を見た時、いや、正確にはあの声を聞いた時、まるで自分が会場に居るかのように興奮、感動し、涙が止まらなかった。そして今回の復活祭…。奇しくも、キタローサンだけでなく、ゲンタサンまでが清志郎さんのサポートに付かれる上に、京都でライブがあるとなれば、行かない選択肢などあるはずもなく…。

 清志郎さんのライブは本当に素晴らしく、知ってる曲もうろ覚えの曲も、とにかくもう楽しくて仕方がなかった。「ライブを楽しんでる」という感覚がどうしようもないぐらいに自分を支配し、本当にエビちゃんに負けないぐらいに口角は上がりっぱなし、西田敏行にも負けないぐらいに泣きっぱなし…の高揚っぷり。それは私だけでなく、とにかく会場全体が忌野清志郎と言う人に惹き付けられていたんです。お客さんだけでなく、ステージ上の人たちも皆だったと思う…。数ヶ月前のまさよしさんのライブで聞いたばかりの「デイドリームビリーバー」や「トランジスタラジオ」をキタローさんやゲンチャンをバックに清志郎さんが歌われたのは、本当にもう感無量だったし、この偉大なるGOD“忌野清志郎”のサポートを努めているのが、ゲンタさんやキタローさんだと言うのは、山崎ファンとしては『誇り』以外の何物でもなかった。清志郎さんは、ステージを所狭しと踊りまくり、ずーっとずーっと大迫力で歌い続け、ここに居れてうれしい!と叫びたいぐらいに楽しかった。途中でCHABOが出てきて、盛り上がりは最高潮。大ラスの『雨上がりの夜空に』は、CHABOが、『あの』イントロを弾くってわかっていても、もうあれを弾きだした瞬間、嬉しくて体が爆発するかと思うほどだった。本当に自分の想像をはるかに超えた素晴らしさは、1ヶ月以上経った今でも、思い出すだけで鳥肌が立つし、まだ感動しているほどだ。

そのライブが終わった後、今日放送された寛平ちゃんへのビデオレターを清志郎さんと一緒に録ったのです。『夢に向かってアメマ~』と叫んだだけだけど、録画していえる時に想像した以上の過酷な闘いに挑んでいる寛平ちゃんと、そして、復活を遂げた清志郎さんにも、今日映像を見ながらまた改めて感動した。

 今日、私の心を振るわせたのは58歳のお二人だけではない。『ジャパン・オープン』での真央ちゃん。真央ちゃんもすごい。彼女が一生懸命滑っている姿は、見るといつも感動する。真央ちゃんの嬉し泣きも悔し泣きも、成功した時も失敗しちゃった時も、なんだかわからないけど、いつも見てる私が泣いてしまう。同じ映像を何度見ても…同じように涙が出てしまう。彼女がものすごいプレッシャーの中でいつも頑張るからだろう。年をとり、経験を積むと、プレッシャーも『経験』と言うもので緩和していくだろうけど、『真夜中のBoonBoon』世代である私は、まさにプレッシャーと戦う日々。私と真央ちゃんのプレッシャーが同じ訳もないけども、真央ちゃんの頑張りは私の胸をすごく打ちます。

 私はちょうど、清志郎さん&寛平ちゃん、そして真央ちゃんの間ぐらいの年なのですが、最近、色々とあまり調子が良くない。体は元気なのだが、気持ちがダメで、なんだか悶々としてる。でも今日、人生の大先輩たちも、まだまだ若い真央ちゃんも、思いっきり頑張っているという姿を目の当たりにし、よし!私もバットを振るぞ~!!っと奮起中!!『声にならない思い』を乗せて…。

 そして、1WK走り抜いて、来週の日曜日は『リクエステージ』ではじけるぞ~!!エレキでロックなまさよしさんを味わえるのかな??