あの…。山崎まさよしって人は本当にやっぱり凄い人です。FM802の 『REQUESTAGE6』 に行ってきたのですが、めちゃくちゃ感動してます。あまりにすごかったので、記録に残したいと思います。
だいたいね…3ピースじゃなくて、弾き語りだったんですよ!!もうこれには本当にびっくりしました。他の出演者さんは若者のロック系が多いので、自ずとお客さんの年齢層も若い人が多く…。しかも場所は大阪城ホール。さらに、最近はエレキやロックに凝ってると公言したはったので、疑いもなく3ピースだろうと思い込んでました。なのに!なのになのに!あの空気の中で、本当に山崎まさよしらしい、しっかりとした弾き語りを聞かせて…いや魅せてくれはったのです。
1曲目は“ドミノ”。まずパンディエロでループをつくり、更にギターのループを重ねた弾き語りverは、やっぱりとても格好良く…。でも、この時点でもまだ、私は少し、会場の 『空気』 を気にしてました。私たちには、めちゃめちゃ格好いいこの曲でも、弾き語りという形式で、しかもみんなは知らない曲なので、大丈夫かなぁ…と言う気持ちを拭いきれないまま、でも久々の弾き語りを楽しみました。やっぱり上手い!
2曲目。ブルースハープの音色に会場が沸き立つ中、♪闇を超えて…と歌いだすまさよしさん…。私待望の“真夜中のBoon Boon”でした。レスポールとブルースハープっていうのもめちゃくちゃ素敵ですが、アコギの音色でのBoonBoonも、なんか独特の風合いがあって、これもすごくよかったです。会場の若者諸君には、このブルースを自分と重ねて聴くという聞き方は年齢的にできないでしょうが、でも802ではよくかかってたので、知ってる人も多かったんじゃないでしょうかね。そう思うと、この曲をこの位置に持ってきたおかげで、一歩会場が近くなったように思います。弾き語りこの曲って、これからも稀かもしれないなぁと思って、貴重と思いながら、しっかり味わいました。
そしてその後、軽いMC…かと思いきや!! いきなり『メンバー紹介』と言い出されまして。十八番の『一人メンバー紹介』かなと思ったら、珍しく『サンプラー』のことを説明し始めはりました。サンプラーはこうやって使うんだというデモも、パンディエロとかで録音するのではなくて、自分の声でリズムを打って、それをすぐに聞かせてくれはったのですが、周囲の若者なお客さんたちからは、あちこちから『すご~』とびっくりした声が聞えてきました。私が鼻高々だったのはつかの間…。今度は、私たちも見たことないことをやりださはりまして。『サンプラーはリバースもできる』と言って、なにやら変な言葉を録音しはるわけです。まるで呪文にも似たような言葉を…。それをサンプラーのリバース効果をかけたら、ちゃんとした言葉に聞えるんです。“おきゃくさん”とかみたいに!1つ目は“おきゃくさん”だったので、短かったのですが、2つ、3つ目は、“盛り上がってる?オオサカ” とかみたいな文章だったので、その録音する呪文みたいな言葉も非常に長くて…。まぁとにかくこれ、めちゃくちゃ盛り上がりまして、完璧に会場の空気を掴み、めちゃくちゃ楽しい感じになったのですが、この山崎まさよしという人は、その余韻が残る中、平気な顔してあの曲を歌ははるんですよ…。そうです。『One more time, One more chance』です。さっきまでとのGAPもすごかったけども、よくよく考えると、弾き語りのワンモアってものすごく久しぶりやったので、本当に、たまりませんでした。バンドがついたり、ピアノだったり、ストリングスがついたり、エレキだったり…と、ここ数年、ワンモアを聞ける機会は多かったですが、純然たる弾き語りって、定かではないものの、多分03年のOKST以来じゃないかなと…。久々のアコギ1本のワンモアは、もう私の心を思いっきり震わせました。本当にすごくすごくよかったです。少し前に聞いたことがあるのですが、まさよしさんは、この曲はエレキの方が歌いやすかったようなんです。アコギは上手く声がでない…って言うたはったようなのですが、確かに以前は、この曲が始まると、居た堪れないほど張り詰めた空気になって、聞いてるこっちもなんだかとっても緊張してしまうので、この曲を心底味わう余裕があまりなかったんです。でも、今日は違いました。美しいアコギの音色に、圧倒的なまさよしさんの声量と抑揚のある声がしっかりかみ合って、本当に素晴らしいワンモアでした。今日は、360℃全てに人が入っていたのですが、会場に居た人全員の心に響いたのではないかと本当に思います…。
その後、4曲目は“晴男”。ライブ定番のこの曲ながら、弾き語りアレンジは全く初めてで、これがまた新鮮!この曲のサビの『楽しいのにキューンと染みる』って言う味ががたまらないんですが、このメロディラインとアコギっていうのは、やっぱり上手く馴染むんですよね。最後の♪ラララ~もいつものようにちゃんと歌ったし、心の中の『楽しい!』って言うツボ、ぐいぐい刺激されました。
そして最後。『晴男』で終わるのかと思いきや、ラストは、『いかれたbaby』でした。パンディエロでのループに合わせて、アコギでしっとりしっかり歌われましたが、カバーだと言うことには一切言及されなかったので、まさよしさんの曲だと思った人も中にはいるんじゃないかと思うぐらい…とにかくいつものようにしっかりはまってました。今日もめちゃくちゃ上手かった…。素晴らしかったです。
ギターの上手さ、器用さ、歌の上手さ、曲の良さ、ライブの楽しさ、バリエーションの多さ…。山崎まさよしの持ち味を、たった30分5曲の中でフルに見せてくれた本当に楽しいライブでした。30分だと思えないぐらいに満足したし、嬉しくもあり、誇らしくもあり…。冒頭書きましたが、始まるまでは、とにかく出演者のみなさんとお客さんの年齢層からして、『どうなんだろう…』とかなり思ってたんです。でもね、ここで3ピースでアップテンポの曲を縦に並べるライブだったら、もちろん卒なくそれなりに楽しいライブに終わったかもしれない…。でも、あえて間逆を選ばれた事で、びっくりするぐらいに印象的ないいライブになったと思います!アリーナはオールスタンディング、360℃お客さんが埋め尽くすというあのムードの中、雰囲気に迎合することもなく、弾き語りスタイルでライブをやり、『山崎まさよしらしさ』を押し付けるのではなくて、見る側を惹き付け、そして引き寄せた今日の構成には、私達、大ファンが大喜びしたのはもちろん、他の出演者をお目当てに来た人も、楽しまれただろうと思います。本当に、感動、尊敬、誇り…感無量です!!
『真夜中のBOONBOON』という曲は、ゲンタさんの 『三振でもいいから、思い切りバットを振ったほうがいい』 というアドバイスを取り入れた曲と言うのは、みなさんご存知のとおりですが、今日のライブはまさにこの精神だったと思います。まさよしさんは、思いっきりバットを振ってくれはりました。もちろん、三振どころか、技が光るランニングホームランぐらいの値打ちはありましたけど、でも、弾き語り形式にしたことで、見に来た人の中に、しっかりと何かを刻んだライブだったんじゃないかなぁと思います。本当に格好よかったです!
今日のライブの様子は、5月27日に802で放送されるそうです!本当に感動しました。素晴らしかったですよ。幸運にも、早々に今年のまさよしさんのライブに触れる事ができましたが、また何か一つステージが上げて、私たちの期待をガンガン裏切ってくれる事、確信しました。間違いなく進化し続けてる!とにかく次が楽しみます!!