IAM

Earth,Wind&Fire Tribute Band
~IAM(アイアム)~

ゴーヤの栽培記録 その2

2011年10月23日 | ごんざ

■2011年8月10日水曜日(晴)36/26° 

戻り梅雨で過ごしやすい日が続いていましたが、猛暑が戻ってきました。使用電力4915万kW、供給量の90%は事故後最高。原発事故の現場ではメーター振切りで計測不能の放射線量。なんで正確に測れる線量計を用意しないんでしょう?不思議です。

不思議といえば8月には計画停電は必至と思ってましたが、なんとかなりそうな雰囲気です。あの3月の騒ぎはなんだったんでしょう。これも不思議です。

さて、記録を始めてから67日目、震災から5ヶ月。収穫の時期を迎えました。写真右から、不明の品種、あばしゴーヤ、買ってきたゴーヤです。(最初の大長れいしは記録する前にチャンプルとなりました)この買ってきたゴーヤをイメージしていましたが、どれもこれも小さいまま黄色くなっていくではないですか。商品と同じものができる?なんという甘い考え。とんだお笑いぐさです。植物だけに。

しかしグリーンカーテンとしてはまだまだ成長しています。ツルが行き場を探し続けているようなので、ネットの増設を検討しなければなりません。

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■2011年8月22日水曜日(曇)23/18° 

8月18日(晴)36/26°8月21日(曇)21/17°36℃から17℃とは大変な気温差です。これほど気温の変化の激しい夏は記憶にありません・・・といってもたかだか40数年の記憶ですから、地球の歴史40数億年と比べればなんの意味もないでしょう。

今年は「未曾有の~」という言葉をよく耳にしますが、自然に対して「未曾有」というのは、おこがましいような気がします。人類が知らなかっただけのことです。日本列島は貞観地震以来の1000年周期の活動期に入ったのではないかと言う説もありますし、太陽黒点の観測によれば地球は100年周期の寒冷期に入ったそうです。なんと温暖化ではなく寒冷化ですよ!欧米かっ!でもないですよ!・・・・・つまらん。
記録開始から80日目(カウントアプリ導入)ゴーヤの実は収穫せずに放置していたら小さいまま破裂しました。この色と粘り気は繁殖のための戦略でしょうが、なんともグロテスクです。おすそ分けのプロ作の巨大ゴーヤと、大きさの比較対象用に、どの家庭にもあるTube Screamer(TS808)を並べてみました。大きさには驚きましたが味はイマイチでした。肉厚で水分が多く、ゴーヤ特有の苦味がありません。このゴーヤも放って置けば破裂するのでしょう。ぶるるっ。

ネットを2面増設しましたが、もっと早くやるべきでした。すでにジャングル状態で誘引が困難です。不明の品種は成長を止めたようで、不明の品種のまま終わりそうです。

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■2011年9月3日土曜日(台風)30/26°  

 非常に速度の遅い大型の台風12号、四国に上陸。26日には米東海岸に巨大ハリケーン接近、NYの住民約30万人に史上初の避難命令が出され、無人のタイムズ・スクウェアにネオンサインが点滅するシュールな映像がニュースで流れました。

ゴーヤネットは強風にあおられてますが空の彼方に飛ばされる、という最悪の事態は免れそうです。 記録開始から13週、92日目、やっと「グリーンカーテン」らしくなってきました。9月に入ってもまだまだ成長を続けています。最初の苗の写真と比べると植物の繁殖力のすごさにあらためて感心します。

藤子・F先生の短編に「みどりの守り神」というのがあったのを思い出しました。人類文明が崩壊した後に植物が地球を支配する、という内容だったような・・・結末が思い出せないのでもう一度読めそうです。これも並外れた忘却力のおかげ。

人類の滅亡を描いた作品にはなぜか温暖な楽園のイメージのものが多いような気がします。「未来少年コナン」やJ・G・バラードの「沈んだ世界」 思い出そうとすると湿度や熱気が伝わってくる不思議な小説・・・これももう一度読めそうです。

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2011年9月17日土曜日(晴)31/23° 

9月09日(晴)30/20℃ 東京電力管内の電力使用制限令解除。
9月11日(曇)31/24℃ 震災から半年、同時多発テロから10年。
9月12日(晴)32/23℃ 中秋の名月。中秋に満月は6年ぶり。

9月も後半なのに真夏日が続いてます。半ズボンにTシャツ、生ビールで「中秋の名月」を眺めました。しかし心配されていた計画停電、大規模停電は避けられたようです。「節電にご協力いただいた成果」だそうで、なによりです。私のグリーンカーテンも節電に貢献したのでしょう。

これで当初の目的が達成できたのでゴーヤもご苦労様・・・とはいきません。記録開始から15週、106日目、こちらの事情とは無関係に伸び続けて、ついに2階のベランダに到達しました。ネットの増設と誘引をうまくやれば2階の日除けにもなったでしょう。

実も15cm以上のものが週2~3本採れるようになりました。いつまで伸び続けるんでしょう。被災地の仮設住宅では8月の下旬にゴーヤの苗が配られたそうなのでコタツでゴーヤチャンプルが食べられるのかもしれません。冬の計画停電が心配になってきました。 

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2011年10月8日土曜日(晴)22/8°

9月21日水(台風)18/17℃ 台風15号関東直撃。ゴーヤネット今回も無事。
9月23日金(晴)21/14℃ 秋分の日。ニュース「ニュートリノが光よりも速いという実験結果」
9月28日水(晴)25/13℃ 過去最大クラスのゴーヤを収穫。L=16.0,D=7.0cm,重量不明。
10月4日火(晴)21/08℃ 今季一番の寒さ。ゴーヤ記録更新。L=17.0,D=8.5cm
10月6日木(晴)24/15℃ ニュース「アップルの創始者スティーブ・ジョブズ氏逝去」

どうも今年は常識が書き換えられる年のようです。「ニュートリノが光よりも速い」と言われても理解できるわけではありませんが、この謎の多い素粒子が時間を遡っているとすると、「ホーキングが驚いて立ち上がる」「アインシュタインも墓場から蘇る」などのブラックジョークがジョークではなくなるのかもしれません。今後の検証結果に注目です。

ゴーヤは今回の台風の直撃にも耐えました。記録開始から18週、126日目、いまだに花を咲かせて、実の最大記録を更新していますが、さすがに枯葉が目立ってきました。撤去する日も近いでしょう。私が植えたゴーヤは枯れてしまいますが、ジョブズの植えたリンゴの木は枯れません。 絶対に枯れない!

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2011年10月22日土曜日(曇)20/16°

 「残念だがその日が来たようだ」6月4日の記録開始から20週、141日目、ゴーヤを撤去することにしました。花も実もあるものを捨ててしまうのはなんとも忍びないですが、さすがに荒れ果てた感じになってきました。潮時でしょう。

 根元を切って、ネットのフックをはずして終わり、と思ってましたが、甘かった。ネットを再利用するため、複雑に絡みついたゴーヤを引き剥がす作業に手間取りました。プランターを持ち上げようとして仰天。重すぎる!オドロキ、モモノキ・・・あばしゴーヤは根を地中に伸ばしていました。他の2品種の根は鉢の中に納まっています。成長の違いの原因はここにあったのかもしれません。


 最後の収穫。手が届かないために見捨てられ、巨大化したゴーヤ。TS-808が小さく見えます。食用になった実の最大長さは18.5cmでした。 それにしても今年はよくゴーヤを食べました。自分で採っておきながら「またかっ」と思うほどでした。でも、たぶん来年もやるでしょう・・・
来年なにが起こるかわかりませんが。 

 

 

 

 

  来年のために注意点を整理して大災害の年のゴーヤ栽培記録をおわりにします。おそまつでした。 

 1)苗は品種を確認して買うこと。
 2)5月の始めには定植すること。
 3)地植え、または容量の大きいプランターとすること。
 4)ネットの設置、誘引は早めに行うこと。
 5)実の収穫も早めに行うこと。

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