2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本に、ご支援をいただきましたみなさまに、心から感謝を申し上げます。
2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本は「補助犬ユーザー(当事者)による、ユーザー自身とほじょ犬を希望される身体障がい者(当事者)のための環境改善に向けて、当事者が発言し、行動していく」ことを使命とした会です。
2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本運営委員会と実行委員会、および、事務局である日本聴導犬協会の多くの方々のお力添えで、6月20日(土)長野県松本市Mウィングにて「長野県ハーネスの会」と「全日本聴導犬ユーザーの会」主催で、「2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本」を開催できました。
当日参加を含め、サミット参加者は北海道から沖縄まで全国に及び、総数214名(うち聴導犬ユーザー8名、介助犬ユーザー1名、盲導犬ユーザー31名 計40名)育成団体関係者も5団体8名の参加でした。
翌21日は「ほじょ犬&ほじょ犬応援犬パレード」として、松本市内を約160名の参加者がパレードをしました。
6月21日の「ほじょ犬&ほじょ犬応援パレード」では参加者156名(内聴 導犬ユーザー8名、介助犬ユーザー2名、盲導犬ユーザー23名 計33名)の参加でした。当日参加の方もあり、2日間の延べ参加者数は370名(内ユーザー数74名)となりました。
この数字は、事前の参加予想数を大きく上回って盛大に開催できました。
「2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本と「ほじょ犬&ほじょ犬応援犬パレード」に、ご支援をいただいたみなさまからのご高配の賜物で御座います。
初日は「補助犬が活動しやすい社会づくりのため」の分科会として、4分科会が開催できました。
①盲導犬ユーザーの分科会 ②聴導犬と介助犬ユーザー分科会 ③補助犬育成団体の分科会 ④一般参加者を対象とする分科会です。
補助犬ユーザーの方、補助犬育成団体の方、一般の方と一緒に問題提起と解決策を提案し合う場となりました。
①~③までの議事進行と、会議の内容をまとめてくださいましたのが、日本GEのバリアフリーネットワークのみなさまでした。
日本GE様は、以前から日本聴導犬協会の支援をしてくださっていましたが、今回の2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本では、ブレストーミングとKJ法を取り入れ、カードに書かれたすべての参加者からの意見を分類することができました。
2002年10月より身体障がい者補助犬法が施行されましたが、10年以上経った今でも「補助犬の同伴拒否が多い」との意見が補助犬の種類問わず、補助犬ユーザーや育成団体の方からもっとも多く課題として挙げられました。
ただ、歴史ある盲導犬と異なり、聴導犬に関しては貸与希望の相談窓口である行政において「盲導犬には補助金を出すが、聴導犬には認めない」といった各地の自治体の対応の違いや、「相談」さえ受け付けてくれないなど、聴導犬に関する「相談拒否」があることも上がっています。兵庫県など、補助犬貸与に積極的な県もありますが、他県では聴導犬の「相談拒否」のためにあきらめてしまう希望者がいることも上がっています。当時、聴力障害が4級だった方は、相談にさえのってもらえず、どこから探せば良いか、本当に困ったという経験者もいました。
「補助犬の同伴拒否」が今回挙げられた課題の中で一番目立っていたように思いますが、数は少なくとも、様々な問題が提起されました。
今回挙げられた課題と解決策は、事務局である日本聴導犬協会によって報告書にまとめられ、各関係省庁・全国関係団体に提出し、来年開催予定のサミットにつなげていく予定です。補助犬について多くの方に知っていただく必要性と補助犬ユーザーと育成団体を取り巻く現状の問題点を共有し、皆様で協議して解決策を得る機会となりました。
6月21日(2日目)における松本市内での「ほじょ犬&ほじょ犬応援犬パレード」が行われました。
共催団体である中部盲導犬協会の公認補助犬支援アイドル「P-Loco」や補助犬、補助犬応援犬と共に、補助犬への理解と社会周知を街の人々に呼びかけました。地元の愛犬家会の「ぷりてぃ・わんこくらぶ」様の会員のみなさまもご参加くださいました。北海道から沖縄まで全国から集まった補助犬ユーザー数は2日間で73名。
事故もなく、盛大に幕を閉じることができた「ほじょ犬サミット」と「ほじょ犬パレード」は、ひとえに2015「全国身体障害者ほじょ犬サミット」in 松本運営委員と実行員のみなさまと事務局の日本聴導犬協会、共催団体である中部盲導犬協会様、日本GE様、多くのボランティアの方々のお力添えの賜物です。また、会場使用料や手話通訳、要約筆記などの減免をいただきました松本市にも、心から感謝申し上げます。
多くのボランティアさん、ご支援者様のご力添えの賜物です。
みなさまにご参加いただき、また、さまざまなご意見もいただけましたことを心よりお礼を申し上げます。
私たち聴導犬ユーザーは障がい者の生活を支える「補助犬」への理解を広め、障がい者がより快適に暮らせる社会の実現を目指しています。
今後ともお力添えをいただけますようお願い申し上げます。
「全日本聴導犬ユーザーの会」会員一同