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星になったあいつの夢を見た

夕べ、一番仲の良かった男友達の夢を見ました。
最悪なことに…あいつは自死を選びました。
ボクにとっては気の置けない、最高に良い友人でした。
既に病気だったボクのことを、沢山癒してくれました。
朝までサシ飲みしたのは、あいつだけです。
夢の中のあいつは元気で、相変わらず飲んで歌っていました。
あいつはマイクを離さないタイプでした。

ボクは本当に本当に、あいつが大好きでした。
いっぱいいっぱい泣きました。
あいつはうつを患ったのです。
でもボクには話してくれなかったし、箝口令も敷いたのです。
仲が良いからこそ言えない、病気のボクには知って欲しくない、と。

ボク達は中高の同級生でした。
が、ボク達は遠く離れて暮らしていました。
病気のボクは、葬儀に参列することすら、叶いませんでした。
ボクは家で布団にくるまって、ひたすら泣き続けました。

あいつはどうしているのでしょう?
マイク、握っていますかね?
会いたいです、ものすごく。

あれからもうすぐ14年が経ちます。
時が経つのは、残酷な程早かったです。

気付いてあげられなくて、ごめんなさい。
しんどかったでしょう。
辛かったでしょう。
苦しんだでしょう。

ボクはあいつの分も、しっかり生きます。
ボクは絶対に自殺はしません。

あいつが安らかに眠っていることを、切に願います。



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