０１２０などで始まるフリーダイヤルは安心できる！？

年配の人からのご相談の中に、「０１２０で始まるフリーダイヤルの業者は信頼できますよね？」というものがありましたので、少しフリーダイヤルについてお話しました。


そもそも０１２０で始まるようなフリーダイヤルと呼ばれるサービスは、単なる転送電話に過ぎません！


たとえば、私が事業などで０１２０で始まるようなフリーダイヤルの電話番号を借りてきますよね？　そうすると、次に「どの電話番号へ転送すれば良いですか？」という項目があり、セットしていきます。


そのフリーダイヤルに電話が掛りますと、〝電話を発信した本人〟へは、「フリーダイヤルでおつなぎしています」とアナウンスし、〝フリーダイヤルの持ち主〟へは、「北九州・北九州」などのように、電話発信者の局番を伝えてくれるのです。携帯電話からの着信は、「携帯・携帯」と教えてくれ、その後繋がるしくみです。


フリーダイヤルの持ち主側の会社などは、電話に出た際に相手の電話の種類等を教えてくれるので、それを理解した上で、電話でお話してくださいという意味です。昔は電話の通話料金って高かったからです。


単なる転送電話と違うのは、相手が０１２０へ掛ける　→　転送する前に課金を反転する　→転送するという流れを一瞬でこなしますので、フリーダイヤルの持ち主がこの時の通話料金を負担するしくみになっています。


そもそも大企業などが使いだした０１２０から始まるフリーダイヤルですが、一般の人とかから電話の問い合わせなどが多い企業の場合、オペレーターが電話で話して解決できない時などに、会社の上司などへ電話を廻したりしないといけないものです。


この時に上司などが電話に出ますと、「いつまで待たされるんだ。タライ回しじゃないか」と相手が怒っていたりする為に、電話の通話料金を負担している目的などでフリーダイヤルが流行りました。


たとえば、〝福岡に支店〟があり、その営業テリトリーが〝九州全域〟という場合、ほとんどの着信する電話の相手が長距離電話になったりしますので、０１２０などのフリーダイヤルにしたりします。


よく商品を購入した時などに、ラベルに「お客さま相談室」という０１２０で始まるフリーダイヤルの電話番号などが書いてありますが、あれは東京本社などへすべて転送されたりしています。その方が一極集中させることができて、便利だからです。


０１２０で始まるフリーダイヤルを使いますと、NTTより毎月１回だったと思いますが、「貴社の着信電話は平日○時から○時に何件掛っており、そのうち○件電話に出られなかったみたいですので、オペレーターをこの時間帯に増員必要ではないでしょうか」というレポートが届きます。それを見てパートなどを増やしたりするのです。


従業員が県外などへ出張したり、日雇い労働者を雇う場合などは、〝従業員専用フリーダイヤル〟というものも用意しています。たとえば、日雇いの労働者とかは、携帯電話を持っていても通話料金を気にしてなかなか自分から電話してこないので、物流会社などは専用の番号を持っていたりするのです。


また、小さなお店などはHPなどに電話番号を記載します際に、「局番を見られると先入観で田舎に事務所があるので、やめておこう」と先入観を持たれますので、だいたいそんなお店はフリーダイヤルを使用しています。


フリーダイヤルを使用するデメリットですが、HPなどを持っていて常に上位表示されたりするお店などの場合、「ホームページを見たのですが、ちょっと教えてください」という面倒くさいお電話がバンバン掛ってしまい、対応する人間を雇うだけでも大変な負担になってしまいます。


主婦の人などがフリーダイヤルに電話してきますが、「自宅にいるのに、だいたい携帯電話から掛けてくる」という感じで、「誰に聞いてよいのかわからない」そんな感じでとりあえず目に付いた会社やお店のフリーダイヤルに電話してきますが、ほとんど仕事の受注へ関係ない話ばかりだったりします。


注意した方がよいのは、近年「フリーダイヤルの電話番号からの着信履歴などを見ると、電話しても通話料金が無料だし、大きな安心できる会社だろう」と考え、わざわざ自分から電話してしまい、振り込め詐欺の被害に遭ったりする人が少なくないということです！