こんにちは南仙台の父です。
ホンダと日産の経営統合はホンダ側から提示された条件に日産が折り合えず
、交渉が終了するという形となりました。
しかしながら先行きの不透明感もあって、日産側でも色々な動きが出ており
、改めて交渉をやり直すといった話も出ています。
ホンダと日産の動きには多くの国際的企業も注目しており、今後の世界規模
での自動車産業再編にも影響するとみられています。
果たして、新たに再交渉のテーブルについて統合に向けて動き出すことはで
きるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、吊るされた男のカードの逆位置が出ています。
吊るされた男のカードの逆位置は徒労ややせ我慢、投げやりや限界、努力不
足や自業自得といった意味があります。
やはり、交渉自体は仮に環境が整ってできたとしても、合意して良い形で話
を進めていくことには問題が生じるようです。
これは日産だけの問題ではなく、ホンダも含めての話になります。
統合後の明確なイメージがどうなるのか、統合によって何を目指していくこ
とになるのか、日産だけでなくホンダも含めた財務・経営上の課題をどうク
リアしていくのか、重複する市場や車種の開発・販売をどうやって合理化し
ていくのか、様々な部分で課題が山積しています。
出自も異なり、企業風土も大きく異なる両者が一つのゴールを共有するイメ
ージは正直ありません。
時間がかかること、各々の棲み分けをどうするか、多額な開発資金をどう確
保していくかが課題になります。
特に市場と車種、開発主体の棲み分けは大きな障害となって立ちはだかりま
す。
おそらくトヨタを中心とした連合体とは違った問題レベルになります。
ルノーの資本や三菱自動車との関係性も新たな問題になります。
重い課題が山積する中での交渉はかなりのエネルギーを消費することになり
、徒労に終わってしまう可能性も十分にあるでしょう。
次に環境条件ですが、戦車のカードの正位置が出ています。
戦車のカードの正位置は勝利や行動、成功や積極性、突進や開拓、体力や視
野拡大といった意味があります。
色々と各々の立場に固執するのではなく、今のリソースを利用はしても解体
して再利用するくらいの意識改革が必要になります。
やはり、最終的な目標をどう設定するのか、それを達成するための体力(資
本力)、戦略の明確化などができない限りはうまくいきません。
対等でもなく、ホンダ主導でもない、ホンダ・日産とは違った新たなコンセ
プトくらいのイメージが重要になります。
どうしても今と過去を引きずりやすい面が強いので、こうしたことを脱却し
てまったく新たなブランド構築くらいの気構えでやらない限りは成功は難し
いということになります。
かなりチャレンジな内容になりますが、決して不可能なことでもありません。
むしろ、ホンダ・日産の壁をなくして、まったく別のブランドで再出発する
のでも良いかもしれません。
今後も自動車産業の環境はトランプ政権の動向やEVや新世代エンジンの開
発など大きな資金と技術力が試されるものが増えていきます。
自動車単体ではなく、その接続性やコンテンツといったものも重視される中
でどう出直しを進めるのかがカギとなるでしょう。