父親が亡くなって40年余。
私には、今年81歳になる、一人暮らしの母親がいます。
気が強くてしっかり者。
元気でかくしゃくとしています。
それがこの夏に、出先で気分が悪くなり救急搬送されました。
幸い大したこともなく、搬送先の病院からすぐに帰ることができました。
…が、気丈な母にはかなりショックが大きかった様子…。
こういうことをきっかけに、高齢者うつや認知症の症状が出ることもあります。
実家に泊まり、様子を見に帰ったりしていましたが、時間の経過と共に元気を取り戻すと、私に監視されているように思うようです。
「もう、いいよ、大丈夫」と言い出しました。
心配ながらもその言葉に従うことにしたところ、表情も戻ってきました。
更に驚いたことに、ツアーの申し込みをしたようで、書類がデーンと置いてあります。
救急搬送されたのは、まさにツアーの集合場所。
色んな人に迷惑やお世話をかけたので、1人ではツアーに参加しないだろう…と思っていたのは甘かったようです。
びっくりするやら、呆れるやら…
「どこか、行くん?」と訊けば、
「うん、行って来るわ」と悪びれる様子もなく答える母。
「ふ〜ん」と言うしかありません。
行ってもいいよ、いいけど、2週間で3つツアーに参加する?!…って。
母は旅先で死んで帰って来るかもしれない…という覚悟ができました。
「人生いろいろ」という歌がありますが、それぞれに人生は違います。
輪廻転生はあるかもしれないけど、今世の人生は今の一度。
それぞれ、思うように好きに生きたらいいでしょう。
それができずに苦しんでいる人もいるのですから。
早くに連れ合いを亡くしたとは言え、言いたいことを言い、やりたいことをやっている母は、幸せな人生を過ごしているのかな…と感じました。
若い頃は「一卵性親子」と言われるほど、他人から見ると仲のいい母と私でした。
母の呪縛に囚われていたのですが、そんなことは誰にも分かりません。
呪縛…
「父がいないので、私が母を助けなければならない」
「母は1人で私と弟を育ててくれているのだから、心配や迷惑をかけてはならない」
「私は姉だから、我慢しなければならない」
そんな思い込みが、父を亡くした
私にはあったのでしょう。
それは母によって、植えつけられたのかもしれません。
子どもながらに、周りの空気を察して、そういう風に振る舞うようになったのかもしれません。
いずれにせよ、私は母にとって、都合のいい子でした。
呪縛は、なかなか解けることもなく、大人になってからも時折顔を出し、何か言いようもない心地悪さを感じたりするのです。
私だけではなく、恐らく多くの方がそうでしょう。
少し視点を変えることで、この思い込み…呪縛は抱えやすくなります。
何か、心地悪さや違和感を感じているのなら、一緒に考えませんか。
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