老後は実家近くにも住みたいと2016年に空き家物件を買った。
ところが思いのほか、夫は予定より早く2年前に亡くなった。
息子はその田舎にほとんど縁がない。 私の両親のお葬式で行ったぐらいだった。
二拠点生活にしたいと最初から思っていた。
万一、私が先に逝ってしまうと、この土地に縁のない夫はたちまち不安を覚えるだろう。
そうした時に、長い間暮らしたなじみの土地がいいに決まっている。
そう思っていたが、、、、。
夫がなくなると、息子が「お母さん一緒に住むか?」と自分の家を引き払うつもりでいたようだ。
ところが、独りで気楽に暮らしていたのに、何かと話しかける私の言葉に閉口したらしい。
「やっぱり、お母さんが元気なうちは一人で住みな。 時々来るから・・」と。
わが家から二駅先の地域に住んでいる。 時々というか頻繁に来てくれる。
息子も家を持っている。 20代の後半で、独立すると賃貸物件を探していた時、
いろいろ見て回りながら、ドスドスと歩く姿にアパートは向かないとマンションを勧められた。
が、息子は小さい中古の家を見つけて買った。 ローンの方が家賃より安いと思ったそうだ。
私と主人は、三度目の買い替えで、やっと極小物件から脱出した。 30年以上前に買った現在の普通の家だ。
そのころ「美しい部屋」という雑誌があり、木目調のナショナルの台所収納設備が気に入って「いつかこんな台所に・・・」思っていたことを話すと、契約した住宅会社の人がそれを入れてくれた。
それがこれだ。 ↑ ↓ シンクやカウンター、食器戸棚
当時流行っていた乾燥機 いまは調理器具庫にしている。
30年経っても、やっぱりこの台所は私のお気に入りである。
この物件を売ると、これらは取り壊されてしまうだろう。
じゃあ、なぜ田舎の物件を買ったかというと、当初から二拠点生活をするという構想があったのだ。
しかも、田舎の物件は中古の車を買うぐらいの値段だったのだ。
田舎物件を買おう思った点。
①思いのほかきれいで安かった。 リフォームの箇所が少ない。
②駅から歩ける。
③商店街が自転車で10分ぐらいにある。
④医療機関が多くある。
⑤ 実家の墓参に便利である。
➅周りに家が建て込んでいない。
⑦ 少し入り組んだ私道の先に家があり、目立ちにくい。 静かだ。
収入は年金だけだが、青春18きっぷを使ったり、深夜バスを使ったりしてなるべく節約して移動する。
ここ一年、トイレが近くなってやむなく新幹線を使っていた。
今回は、深夜バスで行く。 息子が心配だからと同行してくれる。
電気代が、こんなに高くならなければ、新幹線で一人で行くのだが。
イメージは、こんな感じ。 左が田舎の家、右が我が家だが、家の前に建物がなく空き地だったが、
今は家もすぐ前に建ち、上記のような全景は見えなくなった。 見えるのは家の側面ばかりだ。