はがゆき日々

いや、もうちょっと右。

文庫

2010-01-25 | ファイル未検出
昨年の11月はじめにバイク事故で足の一部をを失った友人に、見舞いのたび退屈しのぎにと読み終えた文庫本を貸した。
病室のベッドでぱらぱらとページをめくっているうち読書熱が再燃し、その後も平積みの新刊などをてきとうに買うことが多くなった。
ちょうど出張続きで新幹線に乗ることが多く暇つぶしにちょうどよかったのだが、いつのまにか移動の時間が楽しみになった。

今年買った分を友人に送るため数えたら8冊あった。8人の作家の8冊の本。
救いをテーマにしている本が2冊あった。

救いを本に求めるには、その本を読む気になる程度には救われていないといけないのだと気付いた。
僕を救ってくれたひとと出会ったのは昨年の3月だ。


今年の3月には友人の足もいくらかよくなっているだろうか。
彼は足を切断せずにすんだ。妻は失ったが。

またドラムを叩けるようになったら、いっしょにバンドをやろうと言おう。
そう、22年前にそう言ったように。