大学入試の物理・化学・生物(さくら教育研究所)(SKREDU)

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2021年度・大学入学共通テスト 「理科・物理・化学・生物」

2021-03-03 | 日記

物理

基礎理解とともに2次・私大で頻出のテーマにも慣れよう!

共通テストの物理の問題は基礎から標準的な設問を中心に構成されており、各分野にわたる広い基礎力が要求されます。出題される問題は標準的な問題といっても、図やグラフの読み取りから物理現象を考える設問も多く、公式を式の形のまま覚えているだけといった曖昧な理解では太刀打ちできない問題や日常に見る身近な現象をテーマに実験的考察力・思考力を要する問題も出題されています。日頃から教科書の図やグラフとの対応と意味を考えながら立式して問題に解答する習慣をつけておくことが重要です。また、2次・私大の試験で頻出のテーマ、問題集でもよく見かける設定の問題も出題されていました。従来のセンター試験物理は選択問題があったため、原子分野の学習をしなくても高得点が狙えましたが、共通テストは全分野からの全問必答となりました。全ての分野をしっかりと確認しておきましょう。基礎・標準的な問題の理解が進んだら、実戦的な問題に取り組むことも重要です。出題の難易度に慣れるためには過去のセンター試験物理の問題も有効です。前述の通り、全範囲からの出題となるので、60分から10分延長した70分で第1問〜第6問全てを解答し、115点満点として挑戦してみるのもよいでしょう。過去に出題されたセンター試験物理特有の実験・知識問題は共通テスト物理でも出題されることが予想され、これらは教科書をベースに出題されるものなので、教科書で紹介される周辺知識も入念にチェックしましょう。

化学

基礎力を盤石にしたのち、考察力を強化しよう!

共通テスト化学においては、従来のセンター試験を踏襲した小問形式の問題と、比較的長いリード文の内容把握し、必要な情報を的確に読み取り、得られた情報を関連づけて答を導いていく大問タイプの問題があります。対策としては、まずはセンター試験の過去問には容易に答えられる程度の基礎力を盤石にしておくことです。基礎が完成した後は、新タイプの設問に対応できるように、常に「考える」、「理解する」という態度を念頭に入れて問題演習を繰り返し、考察力を強化することが大切です。共通テストでは、初見の物質、理論がテーマとして出題されることが多くなります。教科書の「発展事項」、「研究」などには、高校の範囲を超えた項目が記載されていることも多く、それらを題材として出題される可能性もありますので、目を通しておくとよいでしょう。また、標準からやや難レベルの国公立大二次試験にチャレンジしてみるのも、長いリード文の内容把握の練習には有効です。さらに問題集などを確実にこなし、実戦力を強化しておくことも大切となります。計算問題に関しては、数学のように数値を一桁ずつマークする解答方法がとられる問題もあり、計算力の増強も必須です。

生物

教科書の基本事項を分野の偏りがないように確実に理解し、多くの実験考察問題に触れよう!

身近な自然や事象に含まれる生物学的に重要なテーマを、多様な視点より複数の分野から解析させていく、分野横断的な出題であることが特徴です。生物の全分野から偏りなく、考察問題を中心に出題されています。知識問題も出題されていますが、単に用語を問うような問題はほとんど見られず、複数の知識を組合せる問題や、知識を活用して与えられた文章や資料を読み解いていく思考型の問題であるため、基本事項を確実にしながら、周辺事項と有機的に結びついた理解が必要となります。また、教科書の「参考」で扱われている内容が問われることもあるので、満遍なく学習していくことが必要です。実験考察問題は見慣れない設定の問題が出題されることが多いので、 グラフや図表について重点的な学習を行うとともに、様々な実験考察問題にあたり、どのような問題でも対処できるような考察力を養いましょう。また、計算問題についても、定石的な問題演習を通じて慣れておきましょう。 教科書レベルの知識の定着が最重要であることは共通テストになっても変わりませんが、分野横断的な出題では苦手分野があると複数の大問で失点しかねないため、偏りのない学習を心がけましょう。共通テストに特徴的な設問形式に慣れておくこと、また、本番では時間との勝負になるため制限時間内に解く練習をすることが特に重要です。数多くの演習に取り組みましょう。